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家族ゲーム

1983年【日】 上映時間:106分
ドラマコメディファミリー青春もの小説の映画化
[カゾクゲーム]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-11-28)【イニシャルK】さん
公開開始日(1983-06-04)


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監督森田芳光
助監督金子修介
キャスト松田優作(男優)吉本勝
伊丹十三(男優)沼田孝助
由紀さおり(女優)沼田千賀子
宮川一朗太(男優)沼田茂之
鶴田忍(男優)慎一の担任・英語
加藤善博(男優)茂之の担任・体育
伊藤克信(男優)茂之の担任・国語
清水健太郎(男優)若い先生
松金よね子(女優)茂之の担任・英語
戸川純(女優)近所の奥さん
白川和子(女優)美栄子の母
阿木燿子(女優)吉本の恋人
金子修介(男優)クボタ書店の店員
脚本森田芳光
撮影前田米造
猪本雅三(撮影助手)
製作佐々木史朗〔製作・1939年生〕
ATG
日活(にっかつ撮影所)
企画山田耕大
多賀祥介
配給ATG
美術中澤克巳
編集川島章正
録音小野寺修
照明矢部一男
その他IMAGICA(現像)
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【クチコミ・感想】

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131.《ネタバレ》 随分久し振りに見ました。何十年振りだろう。でもやっぱり面白い。
森田監督はわざと松田優作に何十回もNGを出して現場の空気を悪化させたり、作中に一切音楽を流さない等、持ち味であるシュールさをさらにジメッとした方向に振り切り、この湿気の中にコメディを落とし込むという斬新な映画に仕立て上げた。これに出演している伊丹十三が直後に監督・脚本を手掛けた「お葬式」にこうしたシュールコメディ色を応用しているが、日本アカデミー4部門受賞と高い評価を得ている。
思えば森田監督が最も高い評価を得たと言えるこの「家族ゲーム」で確立したカラーが、のちの氏の作品にあまり活かされていない気がして残念でならない。監督デビュー3年目の1983年にしてこの最高傑作を作り上げたのち、次に高評価を得るのは16年目、1996年の「ハル」まで待つ事となる。以降も何とも言えない微妙な映画を作り続け、30年に及ぶ監督稼業に幕を閉じた。一体何が足りなかったのだろう。
「家族ゲーム」に次ぐ氏の傑作は多分、監督デビュー作の「の・ようなもの」になるのだろうが、この2作に共通するのは圧倒的な魅力を放つ名優の存在と、さらに脇を固めるもう一人の名優である。カリスマが2人、詰め込まれているのだ。
「の・ようなもの」の主演はこれがデビューとなる伊藤克信であるが、青々しい彼の演技がこの映画の評価を押し上げた大きな要因であると同時に、それをさらに凌駕する魅力を放つのが相手役の秋吉久美子である。出番は伊藤に比べ少ないものの、逞しさの中にも哀愁を感じさせる飄々とした風俗嬢を演じた秋吉の魅力がイコールこの映画のイメージ、評価と言える。この2人の共演なくして「の・ようなもの」の高評価は有り得ない。
同じく「家族ゲーム」も松田優作というカリスマが放つ魅力、圧倒的な存在感、演技力、個性がすなわちこの映画のカラーそのものと言える。宮川一朗太の横顔にゆっくりと近付きぼそぼそと呟く様は、優作の代表作の一つである怪作「野獣死すべし」伊達邦彦のオマージュに他ならない。優作が熱演した犯罪者・伊達邦彦は見た者全てが真似したくなる強烈なキャラクターであり、ギャグの一歩手前と言える程の怪演である。森田監督がコメディに落とし込みたがる気持ちも十二分に理解出来る。我々はまた「あの優作」に会えた事によりニヤリとするのだ。
さらにこの「家族ゲーム」には優作の他にもう一人、華やかな魅力を放つ名優が存在する。由紀さおりである。元々ドリフのコントにてその名演技は認識される所ではあったが、この時既に三十代後半であったとは思えない若々しさと美貌がアップになるたび際立つ。こんなに綺麗な人だったのかと驚かされるばかりだ。さらに家族ばかりか同じマンションの住人にも困らされ、やかんがピーピー音を鳴らす最中に電話が鳴り響き、追い詰められおたおたする役どころが萌えに拍車を掛ける。思わず手を差し伸べて不倫したくなる団地妻キャラに仕上がっている。主演の優作を押しのけ堂々エンディングは由紀さおりの居眠りでスタッフロール。話を回しているのがメインであるはずの宮川一朗太から母親の由紀さおりに移行している事にこの時気付かされる。
名作はいかに魅力的なキャラクターを作り上げるかに懸かっていると言っても過言ではない。この映画が改めてそれを思い知らせてくれる。さらにそれが2人いれば、名作は傑作になるのだ。 にしきのさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2021-11-03 14:48:56)

130.《ネタバレ》 観直して何となく感じたところですが、ディティールがどこか川島雄三の『しとやかな獣』に似ている感じがするんです。団地の一室が主な舞台だし、戸外の生活音が強調されて観客の耳に入るような音響設計、そしてラストのヘリコプターの轟音を訝しんで窓を開けて外をうかがう由紀さおり、ここは『しとやかな獣』ではパトカーか救急車のサイレンでしたね。沼田一家が住む団地も渡し船で訪問しなければならないベイ・エリアで、この立地条件も『しとやかな獣』と一緒。森田芳光は後年に『椿三十郎』を全く同じ進行でリメイクしたりしてるから、昭和の邦画に思い入りが深かったのかもしれません。 食卓のシーンやラストのカオスに陥る会食のシークエンスはあまりに有名ですが、この映画は「おっ、日本のルイス・ブニュエルが登場か」と当時思わされたぐらいのシュールさです。もちろん原作小説があるのですが細かいところはかなり改変されており、まさに森田芳光ワールド全開といった感じです。他にもいろいろ気になるディティールが満載で、松田優作がいつも持っている子供むけ図鑑(?)のようなものはなんなんだろう?沼田家では在宅中は玄関をロックしないので外部の人間がスーッと家に上がり込んでくる、昭和三十・四十年代じゃあるまいしこの規模の集合住宅でそんな不用心あるかい!等々。いっさい音楽が効果音としても使われない演出、慎一が母親に聞かせる『マイ・フェア・レディ』のサントラ(多分曲は『I Could Have Danced All Night』)も無音(もっともこれは著作権の権利金が発生するからかも)、松田優作と阿木燿子がいちゃついているシーンで電話に出る阿木燿子のセリフも無音(意図不明)と徹底しています。 家族やコミュニティーに異分子の人間が入り込んで人間関係をグチャグチャにするというプロットの映画は珍しくはないですけど、本作では松田優作の大暴れで切れかかっていた一家の絆が逆に修復したハッピーエンドとして捉えるべきなのでしょう。キッチンで割れたお皿や散らばった料理を片付ける四人の姿がそれを象徴していましたね。 S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-07-12 23:37:51)

129.《ネタバレ》 「…気持ち悪いですよ」「俺だって気持ち悪いよ」不条理ギャグ漫画が流行る以前の不思議なコメディ映画。
郷愁を感じる昭和の工業地帯、団地、街並みの夕暮れの景色がとてもとても綺麗。
夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 
夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 
夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ 夕暮れ
茂之は吉本と会話するとき、常に薄ら笑い。学校ズル休みの時や、吉本にビンタ返しが決まった時の、したり顔がまた良い。近所の若い奥さんが来てるのにリビングでブリーフ一丁になるとか、いかにも当時の子ども子どもした中学生。
学校ではハラスメントとか気にしない、教師が偉そうにしていた時代。成績の悪い方から答案用紙を返すのは、なんか懐かしくて笑えた。今じゃやれないだろうな。
ブスでバカな浜本はそんなにブスじゃないが、ちょっと知能に問題あるのか?授業中紙袋被ってたり面白い子なんだけど、イジメでやらされてたのかな。当時の自分にはどう見えていたんだろう?
小~中学生は、ブスとか馬鹿とかクソ垂れ流しとか、そういうレッテルを貼られると、事実がどうであれ終わる。卒業まで言われ続けるから死活問題だろう。
ワンカットの合格祝いぶち壊し。父親が茂之は元々頭が良い。だの、私立の吉本が大したこと無いな。だのとデリカシーの無いことを言い出してからの吉本。サラサラのスープにスプーンを無意味にカツカツ打ち付けながらの静かな怒りが凄い。
最後のヘリコプターと昼寝。私も初見時(30年くらい前)、不気味だなぁって感じたけど、そう思った人、結構多いんだな。
当時は「睡眠性の毒ガスで、みんな死んじゃったのか?吉本が暴れてて、警察のヘリが来たのか?」なんて思ってたけど、今回見ても解らなかった。
戸川純が何かしたんじゃないか!う~ん…捻り過ぎて遠くなってる気がする。
死ぬまでにもう5回は見ると思うので、そのうち新しい解釈が浮かんだら書き足します。 K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2020-12-17 00:40:20)

128.何度もTVで見ている作品ですがBSプレミアムでやっていたのでもの凄く久しぶりの再見となりました。
爆笑するシーンは無い。しかし終始全く変わらない作品の空気とシュールな世界観。
学校や思春期、受験そして家族の問題を音楽も使われず、独特の抑えたトーンで巧く描き出していく。
笑いドコロの少ないコメディとして、秀作だと思います。
ほとんど喜怒哀楽を出さない中に醸し出す危ない雰囲気。それでいてコミカル。
松田優作の存在感がやはり圧倒的なのですが、由紀さおりという人も凄いなと思わされます。
ラストシーンが松田優作や宮川一朗太ではなく、由紀さおりであることも印象的。
それにしてもその前の合格祝いがやはり強烈。優作先生からこの家族への最後のメッセージか。
優作先生が帰った後、家族みんなでめちゃくちゃになった食卓の後片付けをしている。
冒頭、4人がバラバラで1人で朝食をとっていたこの家族が、みんなで協力して何かをしている姿もまた印象的です。 とらやさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-17 20:18:52)

127.《ネタバレ》 森田芳光の空気を満喫できる。BGMのみならず音楽が一切ないという仕掛けにニヤリ。
松田優作の怪演もまあ、さることなが、由紀さおり、宮川一郎太、伊丹十三、戸川純たち誰もが朴訥とした言動のまま狂気を孕んでいるあたりが、記号的ではある一方、その純粋さの抽出に成功していて、こんな作品が原語で観れるなんて日本人で良かった。
同時代性までは理解できないけど、とりあえず家庭教師は船に乗ってやって来るものだというのはどこかでパロディしたい。
最後の晩餐のシーンはなんとでも解釈のしようがありそうだけど、Wikipediaの解説を読んで納得。
原作も読んでみたくなった。
本屋の店員が金子修介だったことにもクスリときてしまった。 よこやまゆうきさん [インターネット(邦画)] 8点(2020-02-12 02:59:32)

126.《ネタバレ》 横一列に並んだ食卓がとにかく印象的です。わざわざ車のシートに座って話したり、もちろん家庭教師とその生徒の構図もしかり、本作では誰もが向き合って対話をすることをしません。その全てがコミュニケーション不全のメタファーであり、家族の不協和音を視覚的に (そしてシニカルに) 描いた秀作であると思う。全盛期の森田監督の特徴としては、その特異な映像センスが挙げられます。張り詰めた空気、というのはなかなか映像にできないものだが、この監督はいとも簡単にそれを撮ってしまう。しかも初めから最後までそれが途切れないのは見事としか言いようがありません。BGM抜きに拘っていて、緊張感と静寂がよいバランスで持続しますが、最後はまるで嫌がらせのようにヘリコプターの音がうるさく響き渡ります。これが何かを示唆している、暗示しているといったご意見もあるが、ハッキリ言ってこれには意味などありはしません。でも平穏な昼下がりでありながら、何も起きないことがこれほど不安で胸騒ぎのするラストも珍しい。 タケノコさん [DVD(邦画)] 8点(2019-01-15 21:24:31)

125.《ネタバレ》 数年前に名画座で初見。後期の森田作品で、残念感をもっていたので、見る前は不安感があったが、それを軽々吹き飛ばす改作。自他ともに認める代表作であろう。シュールでポップ。オフビートな感じが良い。映画の持つ暴力性は、松田優作の演技貢献だろう。(それ以降の優作が出ない作品のつまらなさ。)
最後の食事シーンも良いが、ラストのヘリコプター音が響く由紀さおりの倦怠感のシーンが好き。 にけさん [映画館(邦画)] 8点(2018-12-20 11:43:17)

124.自分にとって血沸き肉躍るような場面は一つもないし、どこが面白いのか?と聞かれても答えづらいですが、5年に1回程度観る不思議な作品。吉本のなんとなく超然とした雰囲気や、思春期にある茂之の態度(保護されているくせに世の中を斜めに見たがるところとか)に自分の過去を重ねたりしてしまうのが好ましいのかもしれません。有名なラストの場面ですが、吉本の攻撃を受けた沼田一家のリアクションがプロレスみたいで笑えます。 次郎丸三郎さん [DVD(邦画)] 7点(2016-10-24 19:18:24)

123.《ネタバレ》 80年代にTV放映されてから何回も観てきましたが、改めて観て、あまりのシュールさに唖然としました。音楽がいっさい無く、効果音(日常の音)しかありません。我々の日常生活もそのとおりなのですが、客観的に見ている分「食べる音」「やかんの音」などがすごく不快な音に聞こえます。この映画は何を言おうとしていたのでしょうか?がんばれば受験に成功する?夫婦・家族の絆?兄弟愛?友情?何か全部違う。「人の日常生活を客観的に見ると、こんなもんです」という感じでしょうか。また、この映画のサントラが存在するなら買うかもしれません。 金田一耕助さん [DVD(邦画)] 8点(2016-09-10 08:35:55)

122.ちょっと小劇場の不条理劇のような雰囲気を感じる。独特の空気感にくすぐられる。
30年以上前の作品だけに、テーマが少し手垢がついて古くなった感はある。
ラストが意味あり気で難解で、あまり好きな終わり方ではない。 飛鳥さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-08-13 23:06:02)

121.《ネタバレ》 松田優作目当てで子供の頃に見た記憶はあるのだが、当時はなんだかよくわからないという印象しかなかった。この度見直して気がついたんですが、これは「金属バット殺人事件」がモチーフなんですね。先日TVで昔の衝撃NEWSを取り上げるという番組があって、若い出演者達が、「金属バット殺人事件」の事を「そんなに衝撃的?」とコメントしていたのが印象的でした。要するにこれは序章であり、現代は35年前よりも家族は殺伐とし崩壊しているのかもしれません。
私も家庭教師を何人もしました。そして晩飯もよく食べさせてもらいました。大学生の時には気がつきませんでしたが、今思うと親子が会話できていない所が多かったように思います。本作は破壊者が集団の常識をヒックリ返して変質させるパターンの映画に分類されるのでしょうけど、確かに荒削りで雑な所も感じられます。が、ラストで文字通り映像的に破壊して、その後の家族そろっての後片付けするシーンは家族の再生のようにも見えます。家族には平穏が戻ったが、まわりは騒々しいという、将来への不安と共に、現代にも通じる問題提起をしたエポックメーキングな作品ではあると思います。 東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-03-14 10:09:35)(良:1票)

120.日本の家族の虚構性をシュールに描いたコメディといった寸評をどこかで見たような気がしますが、確かに一体感の無い横並びの食卓とか受験によって変っていく家族の描写は非現実的です。人間のストレスは周囲との優劣という相対的な関係に強く影響されるように思いますが、兄と弟の評価が逆転していく様子をもっと丁寧に描いてほしかったです。全編せわしない飲食音が効果音になっているようでちょっと鬱陶しいですが、その後に続くバブル時代の虚栄の始まりの雰囲気が伝わってくる映画でした。 ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-03-12 01:41:23)

119.シュールで、でもちょっと可笑しい。当時、流行となった「家族ゲーム」。
音楽が無くて、何となく不思議な感じが続いて終わる。面白い作品だと思う。でももう別にいいか、とも思わせる。 simpleさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-03-11 23:14:15)

118.《ネタバレ》 怪作ですね。伊丹十三と松田優作の距離感のキワドさに笑い、家庭教師吉本と茂之の会話の間に笑い…。ここ笑いどころですよ!というこれみよがしなギャグはほとんどなくて、むしろギャグでもなんでもないシーンでずーっとニヤけさせられるような、不思議なコメディです。家族が向き合うことのない食卓の歪な存在感が象徴するように、本作はとにかく歪んでいます。弟が勉強を頑張るように慣れば兄が怠けだし、子供部屋に行くのにエレベーターを使ったり、その場所では音楽が流れているシーンでも映画上では音楽を流さなかったり、ニヤけた息子が母親に生理のことを質問しだしたり、伊丹十三の玉子焼きチューチュー…気持ち悪い!すべてをぶち壊すラストの7分間長回しは圧巻の一言。いつ松田優作が壊れ始めるのか、兄弟が便乗し始めるのかは繰り返し見なおさないとわからない。両親が3人の壊れた行動を無視しているからそういう「テイ」なのかと思ったら「さっきからなにしてるんだお前!」って、そりゃないよ!この家族壊れすぎ!母親は茂之の将来を案じる一方で若いうちに子供を産んでしまったことを後悔しているし、父親は「金属バット殺人が起こるから」という理由で子どもの教育に介入しないし、吉本は金を貰うためだけに茂之に勉強を教えていて、茂之はいじめてくる幼馴染への嫌がらせ目的で勉強している。まさに偽りの家族。家族ゲームに興じているだけだったんですねえ。これを見破って歪な食卓返しをした吉本は流石。…そういえば、レーザーディスクに付属されていた解説文では松田優作の無表情とバスター・キートンの無表情を重ねあわせる一文があったけど、それはいくらなんでも考え過ぎでは? カニばさみさん [レーザーディスク(邦画)] 10点(2015-06-10 19:56:23)(良:1票)

117.《ネタバレ》 不安を楽しんでいた時代ということをあとで思うだろうなとその時代のなかで先取りさせた不安な映画。伊丹十三と松田優作が奇妙な味を印象づけている(まさか早世の予兆でもあるまいが)。 ひと3さん [映画館(邦画)] 10点(2014-02-03 09:01:02)

116.最近の同名ドラマを観ていたので、そういう内容かと思いましたが全然違うのですね。こっちのほうが断然良いです。息子たちに何も言えない両親と自分では何にもしない息子たちに吉本同様に腹が立ちました。シリアスなのにコメディっぽい。面白かったです。 ぽじっこさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-05-25 18:24:36)

115.《ネタバレ》 横並びの食卓、今見ても斬新!終盤の食卓ひっくり返しは唖然としちゃいました。ストーリーうんぬんよりも、映像と音がおもしろかったです。 kanekoさん [DVD(邦画)] 6点(2013-05-09 18:13:54)

114.《ネタバレ》 森田監督と松田優作だから出来た傑作ですね。
あ、もちろん伊丹さん、由紀さん、宮川さんの好演もあってこそですが。
生活音だけのBGMや横並びの食卓、笑ってもいいのかな?ってゆーギリギリのコメディ感、そしてあまりにも有名な食卓での大立ち回り!すべてがうまく機能してこの作品を名作にまで昇華させました。
この手腕は相当スゴイ!
もう30年も経つんですね、家族の有り様ってのも変わってきましたが、この作品をコメディとして笑えなくならないようにしたいものですね。 ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-03-14 10:14:38)

113.賛否別れる作品でしょうね。当時はすごく話題になりました。個性派の森田監督、アングルや音にフォーカスを当てやや実験的な映画でも有りました。でも、松田優作さんがこの役を演じられていなかったら評価はどうだったかなって印象です。由紀さおりさんは良かった。個人的には長渕剛さんと松田洋二さんのドラマ版の方が面白かった。「殿村くぅ~ん、一緒に学校へ参りましょう♪ movie海馬さん [地上波(邦画)] 5点(2012-07-19 01:41:44)

112.いろいろ趣向を凝らしているようですが、散漫だし安っぽい。それに映像も汚らしい。おそらく制作者の意図は「意味ありげ」に見せることだけで、実はあまり深く考えていないような気がします。いろいろ勝手に解釈されたり、誰かが社会性だの時代性だのと絡めて評論してくれたらラッキー、という感じ。主演が松田優作じゃなかったら、単に「思わせぶりで中身のない映画」として一笑に付されていたのではないでしょうか。だいたい森田作品は、面白かったためしなし。この作品もその一つ。 眉山さん [地上波(邦画)] 2点(2012-01-23 03:00:50)

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【点数情報】

Review人数 131人
平均点数 7.34点
000.00% line
100.00% line
221.53% line
321.53% line
475.34% line
5107.63% line
61410.69% line
73022.90% line
83123.66% line
91914.50% line
101612.21% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.25点 Review4人
2 ストーリー評価 7.85点 Review7人
3 鑑賞後の後味 8.14点 Review7人
4 音楽評価 4.40点 Review5人
5 感泣評価 6.66点 Review3人

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