みんなのシネマレビュー

君は永遠にそいつらより若い

Etrnally Younger Than Those Idiots
2020年【日】 上映時間:118分
ドラマ青春もの学園もの小説の映画化
[キミハエイエンニソイツラヨリワカイ]
新規登録(2020-11-08)【たくわん】さん
タイトル情報更新(2023-09-02)【にじばぶ】さん
公開開始日(2021-09-17)


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監督吉野竜平
キャスト佐久間由衣(女優)堀貝佐世
奈緒(女優)猪乃木楠子
小日向星一(男優)吉崎壮馬
笠松将(男優)穂峰直
坂田聡(男優)八木圭介
馬渕英里何(女優)杉田千鶴
宇野祥平(男優)江藤敏光
森田想(女優)岡野あかり
製作博報堂DYミュージック&ピクチャーズ(映画「君は永遠にそいつらより若い」製作委員会)
読売新聞社(映画「君は永遠にそいつらより若い」製作委員会)
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【クチコミ・感想】

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5.《ネタバレ》 いろいろ生理的に合わない表現、登場人物が多いが、それでも嫌いになり切れない何かを感じる作品だ。
なんといっても奈緒の存在感がすごい。
見た目もかわいいけど、それ以上にそこ知れない癒しを感じる。

世の中の楽しい部分よりも辛く悲しい部分に焦点を当てているが故に、個人的には好みとは言い難い内容ではあるが、だがしかしこの世は楽しいことよりも辛いことの方が多いということを鑑みると、この作品はそういった厳しい現実から目を逸らさずに、そこに横たわる厳然たる現実を描いた、極めてリアルな日本映画なんだと思う。

おとぎ話みたいな夢みたいな面白おかしい話じゃないけど、ご都合主義なんかじゃ決してない、世のリアルを描いた作品として評価したい。

だけど、楽しい気分にはならない。
楽しい気分になりたい人は見ない方がよいかも。
ただただ厳しい現実を目の当たりにするだけだから。 にじばぶさん [インターネット(邦画)] 7点(2023-08-31 22:56:29)

4.《ネタバレ》 第一に、シンプルな作品だな…と思いましたが(以下、私の感想も実にシンプルなコトを言ってるダケに為ってしまいました)同時に(素直に)好い映画だな…と思いましたし、個人的には主役の佐久間由衣さんにも(比較的高度に)共感してゆけたのですね。ゆーて、どーしたって(女優さんなんだから)フツーにカワイイ娘だよな…(=コレで彼氏出来ない~とか言われても…)とも思いはしましたが、それでも、オマエに児童福祉士なんて無理だ!と言われて落ち込む辺りとか(⇒残念ながら私もソコは「確かに…」と思いましたし)あとは決してキャラにそぐわない「攻めた」髪色をしているトコロのワケとか、必ずしも悪い意味ではなくて「分り易くて」好かったな…と思いました(ソコは)。

でもまあ、そーいう「外見的」なコトとも(=コトとすら)あまり関係も無く、その「自己肯定感」の確立ってのは誰しもにとってやはり中々に困難なコトだ…とは思うのですよね(そもそも、ソレが自分には簡単「すぎた」てのもソレはソレで…と思いますし)。で結局、ソレって(=自分の「価値」って)やっぱどーしたって自分では決められない=ひたすら他人がソレを決める、とも思ってるのですね。だからその意味でも、いずれは必ず誰もが社会=人の海=友人関係だの恋愛関係だの仕事関係だの、の中に出ていくしかないのだと思うのですケド、その時にも多少の自己肯定感を予め装備しておかないとその泳ぎ出し自体が実に苦しい…てのが一種の「悪循環」だとも感じられるのですよね。今作でもテーマとして少し触れられてはいましたが、その「初期装備」ってのは基本は親・家族との関係性の中で育まれるモノだとゆーのも、作中からは十分に汲み取れた⇒より深い共感に繋がる「分り易い」物語の構成だった、と思います(⇒だから、またその意味でも子どもの虐待とゆーのはとても罪深いのだ、と)。


※あと、コレは『まともじゃないのは君も一緒』を観た時にも(大いに)感じたコトですが、自分の周りの「普通の人々」と自分を比べて一喜一憂する…なんてのも決して全くオススメできるコトじゃあないと(個人的には)思ってますよ。ごく真っ当な人で在れば在るホド隣の芝なんてのは青く見えるモノなのですから、どーしたって「分が悪い」ですよね。そーいう「普通の人々」が普通に備える(と言われる)個々のアビリティを全項目完備してる人間なぞハッキリ「超人」だと、寧ろその他人が皆偉く見える自分自身の劣等感こそが(⇒他人の「善い」トコロを全力で評価する)貴方の「優しさ」と「謙虚さ」の顕れだ、とでも思っておく方が余程健全だと思いますね(「思い上がれ」と言いたいワケではねーですケドも)。


個人的な理由となって恐縮ですが、点数は(また実は)かなり迷いました。直前に観た『ひらいて』との前後関係で言えば、個人的にはアッチの方が好きだとゆーのは(私としては)「固い」トコロなのですよね⇒ソレはいったん、文芸映画としての「文学性」の観点が主たる要因だ…というコトにしておきます。ただ一方で、じゃあ今作を1点(マデ)下げてしまうのが正しいか…という点にもかなり違和感が在った(⇒前述どおり非常に高度に共感して観てゆけた身からすれば)のを重く見て、ココは高めに寄せて置きました。以上です。 Yuki2Invyさん [DVD(邦画)] 8点(2023-03-10 01:13:14)

3.《ネタバレ》 今を生きるそれぞれの人々にそれぞれの抱える悩みや過去。それらが解決されることはなく、それらを抱えたまま物語は幕を閉じる。リアルといえばリアルなんだろうけど映画はエンタメであるべきでもあると思う。 いっちぃさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-12-21 20:38:32)

2.なんかレズものの映画になっちゃて残念 「なんだ 結局そっち系の映画か」 紫電さん [DVD(邦画)] 3点(2022-07-07 21:38:29)

1.《ネタバレ》 2回目 2021/11/13 シネプレックス幸手にて鑑賞

待望の劇場公開にて1年振りの鑑賞成る。
沈静化の兆候あるも、未だ予断を許さないコロナ禍と言う中で単館上映に近い形では有っても本作を
正規の劇場公開に持って行くのは大変な努力が有っての事と推測する。 
改めて、制作陣・関係者の皆様の尽力に感謝申し上げる次第。

やはり名作である。
特に2回目の鑑賞だった事も有り、物語序盤の登場人物の言動や描写の殆どが終盤に向けての隠喩だった事に気付く。
しっかりと練られた緻密な脚本は見事だ。

そして、本作のファンに取っては望外のサプライズと言えるオフィシャルプログラムブックの販売。
かなり高価な部類だが、制作陣・俳優陣の本作に向ける思いが濃密に凝縮された力作であり、むしろ安価と思える程の物。
(採算が合うのか心配してしまう程)
本作に関する刊行物は今回の劇場公開まで皆無と言って良く、原作を読むかwebを観る位しか無かったので本当に嬉しい。

本作の劇場公開はこれからも小規模に全国を巡ると聞いている。
映画館でじっくりと観るべき作品である。機会が合えば是非劇場に足をお運び頂きたい。
 

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1回目 2020/11/1 東京国際映画祭のワールドプレミアにて鑑賞

「女優の奈緒が出演しているから」。
鑑賞のきっかけは至って単純なものだった。

「事故物件」で彼女の存在を知り、
「みをつくし料理帖」でその印象は決定的になった。

その演技を目当てに劇場に足を運びたくなる女優さんに出会ったのは久しぶりな気がする。
たとえるなら、「プライド」で満島ひかりを初めて知った時の感覚に近い。

鑑賞に際し予備知識は皆無、勿論原作は未読の状態で臨んだ本作は、
今世の中でそれぞれ悩み苦しんでいる普通の人達に優しく寄り添う様な、
お仕着せでは無いさりげない慈しみに満ちた作品だった。

私は映画評価の基準として、物語に起伏を与えるには余りにも安直だからと言う理由で
主要な登場人物がオートバイで事故に遭う・レイプされる作品には敢えて高評価を付けない様にしている。

それでも、私は本作に満点を献上したい。
主演の佐久間由衣は朴訥な演技ながら、繊細な心を隠した主人公:ホリガイのキャラクターを上手く演じていたと思う。
共演の奈緒も期待に違わぬ演技を見せてくれた。

また、この2人を取り囲む他の出演陣も皆印象的な良い演技をしている。

特筆すべきは物語が終盤に差し掛かる際のキスシーン。
私の映画鑑賞歴の中でTOP3であった「お嬢さん」「タイタニック」「エドTV」以上に、
本作のキスシーンはそれまでに綴られた物語が昇華していくかの様に感情が揺さぶられる、
優しく・儚く・美しいものだった。

このシーンがあるからこそ、その後に展開されるシーンとそこでホリガイが取る行動に説得力が増したと思う。
このキスシーンには100点の意味が有るのではなかろうか。

素晴らしい作品を有難うございました。

蛇足 来年の劇場公開まで本作を脳内反芻する為、原作本を購入した次第です。 たくわんさん [映画館(邦画)] 10点(2020-11-08 22:19:35)

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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 6.60点
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7120.00% line
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