みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.子供の頃は親に連れられてよく観ていた劇場版ドラえもんですが、成長するにつれて観る事は無くなって数十年。映画好きの友人の勧めがあって四半世紀ぶりに観に行きました。とても面白かったです。 とにかく脚本の作りが見事でした。予想は裏切るけど期待は裏切らない、面白い映画の魅せ方ってこうですよね。特に終盤のバトルシーンの盛り上げ方が秀逸で、のび太の○○○○な○から最後の希望に辿り着く展開は最高でした。皆それぞれに見せ場があるのも良いですし、家に戻ってからのシーンもお話の締めとして文句無しです。 脚本の伊藤公志さん、今作が映画作品では初めてなのですね。今後のご活躍が楽しみです。 ちなみにサンドウィッチマンが友情出演していたのですが、全然気が付きませんでした。お二人とも全く違和感無かったですです。 【alian】さん [映画館(邦画)] 9点(2025-03-24 15:18:37) 2.《ネタバレ》 ドラえもん映画の新作は45周年の記念に相応しい素晴らしさを見せてくれた事に、この映画を作ってくれた方々、関係者の皆様全員に先ずはありがとうございますと言いたい。 色がテーマとなる今作、その色の使い方が上手い。絵の中からやってきた1人の少女との交流、ドラえもんの良さにあるキャラクターの魅力、描写の巧さにやられたてなりました。 のび太の書いた下手な絵がもたらす力、今回も出てくるドラえもん道具の数々、ヒロインの少女が見せる表情がとにかく素晴らしい。 そんな彼女と関わるドラえもん、のび太をはじめとするいつもの仲間達が世界の滅亡を救うべき立ち上がる姿に、やっぱりドラえもんはドラえもんだけでなく、のび太とその友達仲間達が良いのだ。のび太のピンチを必死に食い止めるジャイアンの格好良さは今回も健在、しずかちゃんの女子力の素晴らしさ、タイトルにもある絵がもたらす力、のび太のパパがのび太の絵を見て、放つ台詞が素晴らしすぎて泣けてくる。ドラえもん映画と同じ年に公開されるもう一つの国民的アニメが最近、しっくりこない中でドラえもん映画は子供も大人も誰が見ても楽しめる作品になっていて、映画館で見て大正解だった。 終盤のアクションシーンのハラハラドキドキ感、アニメならではのこだわりを感じる色使いや演出等、とにかく自分が見たい面白くて泣けるアニメ映画をドラえもん映画は見せてくれている。 藤子不二雄氏も旧ドラえもんに関わった声優さんも皆んな亡くなってしまったけど、後を引き継いでくれた今の声優さん達をはじめとする関係者全員の力が有ればこそ、成り立つドラえもんであると言って良いでしょう。これからもドラえもんをずっと応援していくことを誓う。 【青観】さん [映画館(邦画)] 9点(2025-03-14 18:32:52)(良:2票) 1.《ネタバレ》 「芸術(音楽or絵画)がテーマ」「幼女がゲストヒロイン」という共通点を考えると、前作と似たり寄ったりな映画になってしまうんじゃないかという懸念が有った訳ですが…… そんなアレコレは吹き飛ばす傑作に仕上がっており、もう大満足です。 しかも今回、言葉で語るのが難しいような「映像で見て分かる面白さ」が満載な品となっているんですよね。 映画公開前に刊行された小説版と、映画本編との面白さのギャップが一番大きかったドラ映画という意味でも、記憶に残る逸品となりそう。 序盤の時点で「クレアが工事現場に迷い込む場面」の面白さに心奪われたし「逆さまにされて地面に突き刺さるクレア」の可笑しさには、映画館の客席で声が出そうになったくらい、ツボに嵌っちゃいましたね。 そういったギャグの面白さだけでなく、ラスボスのイゼールが登場して以降のシリアスな面白さも格別であり、そのギャップが心地良い。 「色を奪って生命活動を停止させる」という特性を持った敵だからこそ「どうやっても殺せないはずのメインキャラ達の死亡シーンを疑似的に描ける」って形になってる事にも、観ていて感心。 それによって「のび太達を庇って死ぬジャイアン」「頼みの綱のドラえもんすらも死んでしまう絶望感」などを描く事に成功しているんだから、本当に見事です。 ラスボスが歴代でも一番ってくらいに(えっ……コイツどうすれば倒せるの?)っていう圧倒的な存在だった事も、素晴らしいと思います。 モーゼステッキを兵器として活用して巨大な怪獣を倒すという作戦が熱かっただけに「それでも倒せなかった」という衝撃が大きかったし、その後の「射撃の天才のび太が的を外すという、有り得ない事が起きる」→「実はラスボスの後方にある水の砦を狙った攻撃であり、背後からの洪水によって倒す」という決着の付け方も、実に鮮やか。 強敵である事を存分に描いた後、それを説得力の有る形で倒すって流れになっており、観ていて気持ち良かったです。 色んな過去映画のオマージュが織り込まれているので、それらを探す楽しみも有るし…… 主人公であるのびドラ二人だけでなく、残り三人のジャイスネ静香にも見せ場が有って「いるだけ参戦」のキャラがいなかった事も、凄く良いですね。 静香ちゃんは知性派としての魅力を見せているし、スネ夫も敵の弱点は水と気付いてみせたりして、全員が活躍してる。 特にジャイアンの恰好良さは特筆物であり、柔道十段のおじさんに習ったのであろう柔道技を駆使して悪魔達と戦う場面なんかは、痺れちゃいました。 処刑シーンで板に嚙みついて絶体絶命なのに、それでもスネ夫を離さない場面なんて、もう最高。 脚本も丁寧で「この時代には存在しない『不思議の国のアリス』がキッカケでパルの正体がバレる」→「その事が伏線になってて、静香ちゃんがこの時代には存在しない『チョコレート』をブラフにして偽物クレアの正体を見破る」って展開は、特に見事でしたね。 何気無い「クレアは、お風呂が嫌い」という場面さえも「彼女は水を浴びると溶けちゃうから」という伏線になっていた訳だし、答えを知った上で二度三度と観たら、初見の時とは違った面白さを味わえるという、贅沢な作りになってます。 「空飛ぶ箒で間一髪助けると思わせて、間に合わない」という展開で観客を驚かせた後「今度は、ちゃんと助けられたという場面も見せる」という形で、意外性だけでなく王道の魅力も提供してるから、驚かせた上で満足させるという、映画として理想的な「観客の楽しませ方」をしているのも、凄かったです。 難点としては…… ゲスト声優は過半数が上手かったのに、出番多めで重要キャラなパルが棒読みだった事。 王妃がいたら子供達の処刑に反対する為、邪魔だから出番が無くなったんでしょうけど、それでも「急に王妃が出てこなくなった」という違和感が有った事なんかが挙げられそうですね。 この辺りは、画竜点睛を欠いた感が有り、残念至極。 ちなみに、おまけ映像からすると来年は矢嶋哲生監督による「新・海底鬼岩城」あるいは「海を舞台にした映画オリジナルストーリー」となるようで、こちらも今から楽しみです。 本作同様、絵の中ならぬ「映画の中」に入り込んで、観客も一緒に冒険したくなるような…… そんな素敵な映画であって欲しいですね。 【ゆき】さん [映画館(邦画)] 9点(2025-03-07 12:54:43)
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