みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
10.◆1958年の人情味があふれんばかりに表現されていて、風情をものすごく感じる作品でした。CGを多用しているにもかかわらず、それを気付かせないほどに馴染んでいて、バッチリ世界観が確立していました。素晴らしい! ◆肝心のストーリーのほうですが、これもまたほほえましくて泣けるんです。最近の邦画は、観客を泣かせるためによく人を死なせますが、この映画は誰一人死にません、しかし泣ける。前者が「悲しくて泣く」ならば、後者は「嬉しくて泣く」といった感じでしょうか。その泣かせる原因というのは、絶妙なキャスティング、ノスタルジックな世界観、心の琴線に触れる音楽、原作の良さ、等の要素が総合されて生まれたものです。 ◆ただし、これは確実に泣くしかないだろ!というようなずるい演出もあったりするので、「泣けるからいい映画」と手放しに評価はできません。というか吉岡君とあの音楽の融合は本当に卑怯です。悪意すら感じます。 ◆とはいえ、やはり人間っていいなと、『日本昔話』のエンディングのように思ってしまうほど人の温かさにあふれた作品です。みなさんも是非、この殺伐とした世の中を1958年の世界から眺めてみてください。きっと誰かに優しさを分けてあげたくなります。そんな温かさをくれたこの映画に、そして映画館で初めてむせび泣いたにもかかわらず、建前上、涙をエンドロールまでにきちんとまとめてきた、僕のコントロール技術の高さに7点を献上したいと思います。 【もりたろう】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-13 21:35:15) 9.当方、現役大学生です。ちょうど親の世代がこの映画の舞台の主役になるのでしょうか。そんな現代っ子がこの映画を観た感想をひとつ、ふたつ。 なんせ自分にとって、この映画の舞台はテレビや映画でしか観たことのない世界ですから、「感情移入」という点では圧倒的に不利だと思います。だからと言ってまったく何の感慨もないかというと、そういうわけでもない。しかしリアルでもない。いたるところに違和感がありました。それは、序盤から中盤にかけてのテンポの悪さや、周りは笑っているけれども自分にはそれほどパシっとこない笑い、これみよがしに見せ付けられる「ほらこの時代は良かったでしょ?」というあざといメッセージ、はたまたその後の展開がバレバレな伏線など、おそらくこの映画がターゲットとしている層との感覚やセンスの違いからくるものだと思われます。そういう意味では、ターゲットの方々はきちんとハマれるような仕上がりなんでしょうか。 そして後半に泣かせどころがあるわけですが、これはまぁ気を許せば泣けるには泣ける。ただし、それは決して感慨深いものではなく、どんなモノでも食べればうんこと小便になるのと同じような、「こうされたらこうなるやろう」っていう必然的な泣きだったような気がします。生理的というか原理的というか。あとには残らない塩分の薄い涙が流れます。おまけに「さぁ小便しろ!うんこしろ!」と強いられてるようで、ちょっと素直にはなれませんでした。 勘違いしてもらいたくないのは、決して悪い映画ではない、ということです。ただし、観せたい人を選んでしまう(自分のような人種や外国人には不向き)という点を考慮して、この点数をつけさせていただきます。ちゃんとターゲットがはまれば、7点くらいあげてもいいかも。「涙を流させるという行為」をうまく商品化した典型例のようないい作品だと思いますよ。というわけで、6点。できれば予告編は観ずに劇場に足を運んでください。DVDが発売されて、この高すぎる平均点が落ち着くことを祈っています。 【追記】あの子役の彼はサンタクロースのことをどう思ってるんでしょうか。俺は小学校の5年生のときまで信じてたんですが。俳優やってると、いろいろ大変ですね。 【708】さん [映画館(吹替)] 6点(2005-11-12 23:51:18)(良:3票) 8.面白かったです。 個人的には堤真一&薬師丸ひろ子が面白かったなぁ~。 私はてっきり彼らが主役たと思っていたのですが、一緒に行った友人に聞いてみたら 「えーーーー 主役は吉岡君でしょーーー」(彼女は生粋の純ファンなのです)と言われ えーーーそうだったのか・・・と。 友人曰く「結構、うるうるってきたよねぇ~」 !!!え!そう?私は大爆笑だったんだが・・・。 そう言えば・・・友人は途中で何度か鼻をグシグシやっていたような? 私ってば「あら?風邪引いたの?」なーんて思っていました。 そうかぁ~ そう言えば・・・あちこちでそんな雰囲気だったような気がします。 ・・・ってことは、私・・・またやったのね(笑) 「セカチュー」「消しゴム」に続く第三段!「夕日」でも泣けませんでした。 あーー 汚れちまったおばちゃんは・・・・。 映画やドラマを見て泣く・・・最近・・・ないなぁ~。 また言われちゃいました「お前には血も涙もないのか?」って。 ・・・ないのかも・・・。 【あずき】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-12 21:12:42) 7.素晴らしい。ここ最近の日本映画は雰囲気を味わう作品が増えてきているが、この作品は究極の雰囲気映画だろう。世界レベルで渡り合える作品ではなく、日本人だけが理解できるであろう独特の雰囲気だ。その雰囲気を描き出すために4億円をかけて作られたというセットは、昭和30年代に観客みんながタイムスリップしているかのようだった。無論、僕はこの時代に生きた人間ではないが、自分にとっても懐かしいような感じがしたし、毎日に感動があるこの時代に生きた人々を羨ましくさえ思った。ストーリーも大変シンプルだが、それが、むしろ作品の雰囲気と合致していてとても良かった。家族愛、友情、近所付き合い、子供の冒険心などなど・・・。この雰囲気が、街を綺麗に包み込む夕日が、いつまでも味わえる世の中にしていけるといいなと思った。 【こばやん】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-09 22:08:12)(良:1票) 6.汚ったねぇ街並ではあるが、人々の力が満ち満ちていたように感じた。たしかに出来過ぎなエピソードの羅列であり作られた感はヒシヒシとする。しかしノスタルジーだけって訳では決してない何かがこの映画にはあるように思う。そこが何かと聞かれても分からない。ただ、そう思う気持ちになれる映画は希少である。配給会社の回し者になるのはシャクではあるが、昭和40年代中盤以前に生まれた人は見る価値有りだ。この映画はここ5年の邦画のNo.1と思わざるを得ない。 【クルイベル】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-09 09:42:56) 5.レビューを見た、あなた!! この映画はお勧めです。見てください。私はおすぎみたいにお金貰ってないので信じてください。 昭和50年代生まれの男でも、三回大泣きです、もちろん笑いもありです。 この時代がわからない方にもお勧めです。 どこが良かったかは、見てからのお楽しみです。 【シネマパラダイス】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-11-09 05:25:43) 4. ワケありの人間たちの人情話が展開していきますがどうも平板。それは曇天が多く光の少ない絵から来る印象かもしれません。家屋内の光の陰影も乏しい。感傷的な音楽の連なりも、感情移入を逆に拒むようでまいったな~。ラストの夕日も、肝心の吉岡秀隆と少年にはあまり差し込まず、自動車工場一家には全く当てられていない。もたいまさこに強烈な夕日を当ててどうするのだ・・・。夕日に少年の万年筆がきらめくとか、夕日に左手をゆっくりとかざして見つめる小雪などのシーンがあればな~。VFXに力が入るのは分かりますが・・・といった感じの作品でした。 【彦馬】さん [映画館(字幕)] 4点(2005-11-08 17:04:35)(良:2票) 3.原作未見です。あまり期待してなかったのですが8回泣きました。ツボにはまりまくりです。いい映画です。 【まに】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-08 05:00:52) 2.久々にエンドロールまで席に座っていた映画でした。柄にも無く涙で目と鼻が真っ赤のまま退席なんかとてもできませんでした。あの時代を再現している特殊処理も素晴らしかった。メイキングを観てみたい!!ここ何年かの邦画の中のマイベストワンでした。 【aloha3956】さん [映画館(吹替)] 10点(2005-11-06 16:43:00) 1.“戦争”という痛みと悲しみの時代を生きた人々は、戦争を終え、心に夢や希望を抱いていた。現代のように便利な物は何も無いけど、その分、心にはいつだって優しさや温もりがあった。東京タワーの足元に広がる小さな街の隅っこでは、そこに暮らす全ての人々が家族のように身を寄せ合って、助け合って生きていた。幸せや喜びを共有し、日々の暮らしの中に何気なく転がるそれらを、いつも笑顔で噛み締め合っていた。何も無いからこそ人々は前向きに生き、瞳をキラキラさせ、助け合っていた。この映画の中の時代は、本当にそんな時代だった。タバコ屋のおばちゃんも家族を失ったアクマ(タクマ)先生も、いつもタバコ屋のおばちゃんにこけさせられていた何屋かわからないおじさんも、みんな輝いていた。この頃の日本は、きっと世界一輝いていたのだろう。みんな一生懸命生活が豊かになるように努力して、東京タワーやテレビや車を作っていた。だけど、人々はたくさんの物を豊かにしていく中で、いくつもの物や人の心を見落とし、捨て去ってしまった。ゴミ捨て場に置かれたドアの開いた冷蔵庫。氷を使って冷やした冷蔵庫。そして必要のなくなった氷と氷屋のおじさん。今に至るまでに日本は、そして世界はどれだけの心を見落とし、そして捨ててきたのだろう。物が豊かになればなるほど、なくしてしまう心の豊かさ。あの頃は世界一だった東京タワーは、今は世界で何番目なのだろう。誰も気にしない。意味の無いことなのだろうか。あの頃と変わらない高さで、変わり行く時代に取り残された東京タワー。時代の流れや文化の変化は誰にも止められないけど、なくしてはいけないという心さえあれば消えはしない。それが思いやりの心や感謝の心、そして愛するという心。エンディングでも流れていたけど愛は変わらないのだ。そして変えてはいけないのだ。この映画には今の日本には無いものがたくさんある。たくさんあり過ぎてここでは伝えきれない。やっぱり本当に大切なのは心の豊かさなんだ。この映画は心を温もりと優しさで一杯にしてくれる。止めどなく流れる涙の暖かさがそれを教えてくれた。夕日は明日も明後日も50年後も、きっと空と街を今日と変わらずオレンジ色に染めてくれるだろう。僕もいつまでも、いつも変わらない夕日のように輝いていたい。 【ボビー】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-05 19:16:54)(良:2票)
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