みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
45.実際の事件を題材にした、アメリカ銃社会暴露もの。案の定、マフィアとユダヤが1カットたりとも登場しない安全圏レポートに終始。中国と朝鮮半島をアンタッチャブル扱いする、わが国のテレビメディアと同じだ。だから、「バイオレンスシーン抜きでは視聴率が取れない」でマスコミへの追及をあっさり打ち切ってしまう。この映画を報道として見るならば、その価値はほぼゼロに近い。■ジャーナリズムに失望することほど打ちのめされることは他にない。上司や公務員や政治家が「その人の話はカンベンして」と懇願してもそれは仕方がないと諦めがつくが、研究者とジャーナリストは、よく知らない対象のことでない限り、絶対に口をつぐんではならない仕事なのではないのか。本来ならばマスコミ業界とは、どんな公職や業界よりも抜きんでて殉職率の高い業種でなければならないのである。彼らには、マイクやメモ帳をかざす前に、取ってる高給で身内全員を用心棒で固めてから仕事しろよと言いたい。そして装備を徐々に機械化し、やがてジャッジドレッドのような全く新しい映画(ごめんちょっと鼻血が出た)■ところで、最後に登場するチャールトンヘストンだが、ひょっとしたら彼は、台詞を与えられてこの作品に出演したのではなかろうか。「人種問題のせい」の言及は、ヘストンの立場を考えるとあまりに致命的だ。ところが、この一言とそれをすぐ言葉を濁して撤回した老人の姿に、マイケルムーアはどうだか知らないが私たちは深い敬意を払って、映画を見終えることができる。結局の正解が人種問題にあるという意味ではもちろんない。私たちの誰もが抱く不信感の、根深いけれど揺らぎをたたえた実像と、ものごとを話し合いで解決することへの私たちの期待の根拠が、あのヘストンの姿にこそ表れていた。 【本橋哲郎】さん 7点(2004-09-17 22:55:33) 44.アメリカ白人が悪人と考えて作ればアメリカ白人が悪いという結論のものが作れるし、アメリカ黒人が悪人と考えて作ればアメリカ黒人が悪いという結論のドキュメンタリーが出来上がります。この作品は前者ですね。 強引にプレゼンテーションしてゆく手法は悪徳セールスマンやその手の業者も真っ青です。作り手の考えが偏っていればいるほど、そういう偏見的なものに形づくられてゆく。ただ、そういった意味でもこの作品は一つの問題定義(監督の個人的主張)として見るものなのだろう。 しかし、日本人はアメリカ批判が大好きですから、この作品は日本ではかなりウケると思います。 あと、プロパガンダについての言及が重く語られています。テレビメディアによる『洗脳』的な放送は何もアメリカだけでは無く、日本のメディアも大きく偏った報道しか出来ません。例えば「犯罪都市24時」とか「実録!犯罪生激写」的なドキュメンタリーがどの局でもスペシャル番組として頻繁に放送されるし、日頃のニュース番組にしても偏執的な事件や少年犯罪等の殺人事件は他のニュースよりも大々的にやってます(しつこいぐらいに)。犯罪事件は数字がとれるのでしょうね。特にタチが悪いのは一つの揉め事が起これば、そのニュースを延々と毎日のようにやり続けますよね。例えば「イラク戦争」「年金未加入問題」新しい所では「プロ野球1リーグ化&スト」etc・・・、ところが新しい話題が現れると問題解決を待つこともなく一切報じられなくなります。ホント『視聴率』だけを考えたやり方のみが目に付きます。 人間の本質なんてどの国に住もうが同じだと私は感じるわけです。 【おはようジングル】さん 7点(2004-09-17 15:54:43)(良:1票) 43.改めてドキュメンタリーってなんだろう、ジャーナリズムって?と考えさせる興味深い作品でした。インタビューの編集や数字の捉え方に非常に恣意的なものを感じるので、本気でこの問題について考えたいのであれば、客観的な事実を自分で補完しなくてはいけないですね。他人事として眺める映画としては、よく出来ていると思います。ここで描かれているのは、あくまでムーア監督から見たアメリカとその病巣。事実の一端であり、それを見てどのように思うかは人それぞれ「話し合う」必要があるのでしょう。と、問題提起をしつつ、映画の底辺に流れる監督の自己主張の激しさ、どんな論戦においても相手を打ち負かさずにはおれない姿勢が、アメリカ人気質を感じさせ、そこに問題があるんじゃないのか?と薄笑いを誘いました。 【HIDUKI】さん 7点(2004-09-17 12:44:05)(良:1票) 42.ドキュメンタリーという形式を取ってはいるが、監督の偏向した主義主張があるので、最初に結論ありきのような作り方にはなっている。とくにアニメによるアメリカ史はかなりブラックなアイロニーが込められている。同じような移民の歴史をもち、イギリスから独立した経過を持つカナダとの比較は面白かった。とくにトロントの住民が家に鍵をかけないというのは驚きだった(笑)。10年後、日本が銃社会にならないことを祈るのみである。 【オオカミ】さん 7点(2004-09-16 23:19:28) 41.*サウスパークファンでもある私は、アメリカ史のアニメには大満足。カナダってよく知らないけど、日本の田舎みたい(うちも昼間カギかけてません)と思いました。*何よりも、どうすれば自分の主張をより多くの人に見てもらえるか、ということが分かっている監督だ。そう感じました。「アホでまぬけなアメリカ白人」も読んでみたい、と思わせる作品。 【ミルアシ】さん 7点(2004-09-11 01:21:04) 40.小学生の時に「帰りの会」ってあったじゃないですか。それとかぶるんだなぁ。日直はマイケルムーア。題材はアメリカ社会。「謝ってください」「ごめんなさい」帰りの会はそれで済むのですが、現実社会ではそうは行かない。こんな日直、私はやりたくないな。明日からクラスメイトから非難されるのは目に見えてますから(皆からじゃないけど)。そんな日直の任務を全うしたムーア君に拍手! 【たまごくん】さん 7点(2004-09-06 05:14:47) 39.面白い!監督自身が体当たりで取材してるところがいい。後、プレゼンがほんとに上手だなあと。後、日本はカナダよりはアメリカに似てるなあって思った。日本でも銃が自由に買えたらアメリカぐらい殺人事件増えそう。恐怖をあおられてるとか言う説得の仕方もすごいなるほどとか思った。その辺も日本と似てるなあと。恐怖をあおってるテーマはぜんぜん違うけど。それにしても実際にkマートの弾薬販売を中止に追い込んだのはすごいなあと思った。 死んだ女の子の写真をおいていったのは恐ろしいなあ。許せない人には相手の傷口に塩を塗ることでもする。結構ストーカー的。こんな人に狙われたら地獄だね。 【りょう】さん 7点(2004-09-06 01:49:56) 38.こういう映画こそ、学校で上映してほしいですよね。過激すぎるとか言われるかもしれないけど。アニメによるアメリカの歴史解説シーンが一番好き。 【シェリー・ジェリー】さん 7点(2004-08-29 14:07:18) 37.よっしゃ、算数の時間だ。耳かっぽじって聞けよ。ここに二人の平均的で健康な男女がいたとしましょう。二人は格闘技などの経験は一切ないものとします。この二人が取っ組みあったら、勝つのはどっちでしょう?99%、男が勝ちますよね。それはもちろん、肉体的な力量が決定的に違うからですな。ちょっとRPGにかぶれた表現で申しわけないんですが、彼らの攻撃力を適当に定めます。「男=100、女=50」としましょう。ここで、双方が武器を持ったと仮定します。バットを装備すると攻撃力が10上がります。するとどうなりますか。「男=110、女=60」ですね。この状況でも、やっぱりその決定的な力の差から、やっぱり勝つのは男だと概ね言えます。攻撃力が20上がるナイフだったらどうでしょう?「男=120、女=70」……やっぱり結果に違いは出ません。さて、ここで双方に銃を持たせてみましょう。銃は強いです。半端じゃなく強いです。言ってみれば最強です。なので、攻撃力が100万です。すると、「男=1000100、女=1000050」。こうなると元々の力の差は誤差範囲内に収まります。殺し合ったらどっちが勝ってもおかしくありません。凄いですね。性別の差をなくしてしまうだけの力が銃にはあるんです。しかも使用法を習得するのに物凄い時間と量の訓練を要するワケでもありません。こんな自衛手段って他にある?ないよね。何が言いたいかって、男女間の根本的な違いがその肉体的な強さにあるとするなら、銃は男女の違いの垣根を埋める鍵になり得るってことです。だからって銃社会を肯定するつもりはないし、男女差別に強い問題意識を持ってるワケでもありません。ただ、ものの見方って多様だし、何に関しても言い方次第だよなっていつも思ってます。そんだけ。ただ、この映画は面白かった。本当にそんだけ。 【コバ香具師】さん 7点(2004-08-20 08:52:20)(良:4票) 36.・・・で?? 【ぽめ】さん 7点(2004-07-08 18:07:34) 35.マスコミに恐怖心をあおられるアメリカ人。この映画を見ていると、日本は、銃の所持が自由じゃないだけで、どんどんアメリカに近づいているような気がする。日本でも、幼い子供の事件が起こるたびに、『残酷な映画』を見たとか直接的な原因を見つけて解決したような気にさせられているところがあるけれど、本質的にはそうじゃないでしょう。どうすればいいというのは簡単に答えが出せることではないが、いろいろ考えるきっかけを与えてくれる映画だ。 【HK】さん 7点(2004-06-28 01:46:31) 34.ドキュメンタリーを劇映画的手法で、飽きさせることなく見せているのは見事だと思いましたが、その強引さにおいて、銃の推進派の頑固さと同等の質を感じてしまいました。 問題提起のうまさに、7点。 この監督への評価は、まだときを待ってみないと、よくわからん、という感じです。 〈追記〉最近ますますこの人は「映画・商売人」であって「映画・作家」ではないと感じるんだけど、世界的レベルで評価は高いですよねえ。 ある人にこの人のことちょっとけなしたら妙に不快感を表明されちゃって、ちょっとゲンナリ。 作品に時代的価値がないとはいわないけれど、やっぱり私はこの人に、銃の推進派と同質のファシズムのにおいを感じちゃうんだけどなあ・・。 【おばちゃん】さん 7点(2004-06-27 08:59:49) 33.アメリカとカナダで条件は殆ど同じなのに、銃による殺人が圧倒的に多い原因は何か、ということが結局、わからずじまいだった。アメリカはメディアが異常なまでに恐怖心を煽っているということなの??---だったらライフル協会が諸悪の根源ということにはならない。アメリカがどういう状況なのか少し見えてくるという点で貴重なものだとは思うけど、どうしたら良いのかという方向性は全く見えてこない。ただ、ただ、こんな酷いことがある、こんな悪いことがある、というのを繰り返すばかりのような、、、、。映画というよりは、プロパガンダですね。監督の勇気という点は評価できても、映像としての完成度はどーなんでしょ???? 【王の七つの森】さん 7点(2004-06-10 12:49:38)(良:1票) 32.ムーア監督がカメラ片手に、もっとパワフルに銃社会の核心をついていく作品だと思いきや、語り口は実に滑らか。徹底討論で熱くなるというよりも、資料を次々と提示して「○○ですがどう思いますか?」と穏やかに語りかけるタイプのドキュメンタリーでした。でも、銃社会に関しては明確な結論など結局は出せないものなんですよね・・・。 【ライヒマン】さん 7点(2004-06-05 23:50:32) 31.イラクの大量兵器じゃないけど、敗戦に乗じて日本にでっち上げられた罪をそのまま信じ込んでいる所が、彼もヘストンと同じアメリカ人なんだなぁ…と感じました。(そういえば原爆に関する言及無かったですね。) それはともかく「何故だろう」を積み重ねていく展開の手法には、観る者を引き付ける力があると思います。分析がそれで正しいのか否かは判断できませんが、とりあえず「文句の言い易い政府」を批判してそれで事足れりとする今の日本のマスコミには見習って欲しい姿勢です。 【番茶】さん 7点(2004-05-30 00:36:58) 30.まず「見て良かった!」と思った。そして「見なきゃいけない映画」だと思った。みんなに見せよう!! 【i borg】さん 7点(2004-05-18 06:48:48) 29.ドキュメンタリーとしては地味ですが、この映画には2つのポイントがあると思います。1つは、米社会をカナダや欧州社会と比較した点。米人って、自分たちが世界の中心で、自分たちが常に正しいと思っているフシがありますよね。そうじゃないんだという作者のメッセージにひたすら共感しました。もう1つは、ウォルマートの弾薬販売を中止させた点。ドキュメンタリーはしばしば独りよがりになりがちですが、こうやって実際に行動し、世の中を少しでも変え、その事実を映像として記録した点が、実はこの映画の最大の存在理由ではないでしょうか。 【眉山】さん 7点(2004-05-15 00:14:13) 28.米国民の国民性をこの監督の主観を通してかいま見れるドキュメンタリーですね。あの皮肉たっぷりのアニメの部分だけでもかなり面白かったです。 【◆◇◆◇◆ raindrops ◆◇◆◇◆】さん 7点(2004-05-11 16:15:57) 27.途中にサウスパークが出て来たとこにはビックリしたけども、もひとつアニメがあったよね。白人の歴史を完結にまとめていたやつ。アレが非常にアメリカを知るには勉強になったよ。判り易かったよ。。 そして“アメ←→カナダ”の比較が面白かったよ。マイケご苦労様! そして、暗記してしまった事がひとつ→ 銃による年間の犠牲者数 →日本が39人で、アメが1万1127人。日本の数字はそのまま鵜呑みにしちゃいけないのだろうけど、いちいち覚えてしまったよ。あれま。。 【3737】さん 7点(2004-03-16 02:58:37) 26.これは映画なの?と聞かれると、「うん映画だよ」といえないけど、事実にショックをうける映画。テロの影にアメリカの悪行があると少しは知ってたけど(ビンラディンを援助していたなど)、こうはっきりと、順序をおって、すごいスピードでたたみこまれると、くらくらした。(しかも、サウスパークの漫画で!!) チャールストン・へストンのインタビューで閉める形は精鋭さが欠けたかな。銃があるからいけない、って言おうとしたけど、カナダの銃所有率で筋書き通りにならなくなっちゃったからかな。 でも,絶対見ておくべき映画。 【kithy】さん 7点(2004-03-04 20:20:43)
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