みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.喪失によって最後の砦を守るのに必死なのが切ない姿でした。不動産=金銭的にも心情的にも高価なもの。それにすがり付く様は、バブル崩壊後でも私たちに当てはまる感じがする。とらわれからの開放の後に起こる悲劇が、叶えることの難しさを表現していた。役所の執行官やテラスを作る職人、弁護士、保安官など皆パワフルに掻き回していくのが、2人の焦燥と対照的でおもしかった。 【チューン】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-04 22:57:23) 5.宗教的な慈愛と尊厳、懺悔と贖罪。そういった感覚に満ちた素晴らしい映画。何の前知識もなく見たが、よもやこんな展開になるとは。後半、展開が急な気がしたがよく考えると細かい複線が山ほど張られていたように思う。例えば、DVの夫をハメる保安官の話とか、コネリーがヤク中だったと示唆する態度であるとか。イラン人夫婦の演技は素晴らしく、ジェニファーコネリーの腐りっぷりも良い。音楽も、最後ベラー二が軍服に着替えたときの中東旋律などはたまらん。職人的映画。 【笹】さん 8点(2005-03-23 17:43:14) 4.重く深い映画、登場する人物それぞれが何らかの事情が有り、その彼らが一軒の家を巡って争う、誰も悪くないのに展開が悪い方向に向かってしまう。あえて悪を探すとすれば、郡と頼りない弁護士。決してハッピーエンドにはならないが、わざとらしい終わり方をしないところが良い。レスターの下心ありありの行動には疑問を抱くが、自分が同じ状況なら同じ行動をするかも知れない(相手がジェニファー・コネリーならしょうがないでしょう?)と思うと非難はしにくい。ベン・キングスレーの演技は素晴らしい、同年アカデミー賞主演男優賞を取ったショーン・ペン(ミステック・リバー)よりも上だと思う。 【みんてん】さん 8点(2005-03-21 08:24:33) 3.見る物全てが灰色に曇ってしまうような、そんなあまりにも悲しすぎる映画でした。個人的には「ミスティック・リバー」よりもこちらを推します。まるで善良な映画ファンとDVDの転売コレクターとの泥沼の戦いを見ているようでちょっと身につまされる…、というか痛ましい光景が続きます。全てを覆い隠してしまう霧、出てくる俳優が皆上手いというところも心憎い。ここまで完璧なのに何故アカデミー賞ではたった三部門にしかノミネートされなかったのかは解せないけど、美しくも苦い味が残る大傑作だと思いました。 【かんたーた】さん 9点(2005-03-08 14:06:11) 2.重い悲劇だけれどいろんな問題提起がされているようで興味深く、見ごたえのある作品だった。 一つの家を巡って対立することになる女性とイランからの亡命者一家。 失意の日々で怠慢から家を失うことになった女性も、かつての栄光ある誇り高い大佐もそれぞれ家にこめた思いや切実な事情がある。双方とも悪意はないのだが、どちらにも肩入れできないというところもある。 解決するにはお互いによく話し合って双方が譲り合うしかないと思うのだが、私情で女性側に立つ副保安官が絡んできて事態をこじらせてしまう。 この人物のとった対応がアメリカという国を示唆してるようでもある。本人には悪意というより正義感からなのだろうが、事態をよく理解しようともせず一方的な感情で銃で脅しつけて介入したことで思わぬ悲劇を招くことになる。 非常事態で大佐が息子に言う「臆病だから銃で武装する。臆病者は刺激しないように冷静に振舞おう」といったようなセリフも印象的だった。言葉も文化も異なる者が利害で対立した時何が大切か、どういう対処をすべきなのかといったことを考えさせられる。両者をイスラム社会とアメリカの現在の姿として見るととても興味深い。 J・コネリーやベン・キングスレーなど出演者もとても良かった。 【キリコ】さん 8点(2004-11-16 21:20:39)(良:1票) 1.期待して見たのですが、かなり辛い内容でした。まず、ジェニファー・コネリーは、全然役作りができていません。どこでどう感情の方向が動いているのかも分かりません。また、対立していたジェニファーとベン・キングズレーが何を契機としてどう変化したのかも不明だし、あのラストになぜ向かっていくのかも不明です。そもそも、話の内容自体、ジェニファーとそのアホな恋人(この2人がなぜくっつくのかも不明)が勝手に引っかき回して単純な話をややこしくしているだけであって、何の必然性もありません。 【Olias】さん 5点(2004-11-14 21:02:06)
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