みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.ボタンひとつで都市が吹っ飛ぶ時代の狙撃兵の憂鬱をうまく表しています。戦争は勝っても負けても虚しさが残るものだと思うけど、自己完結できなければさらにその部分は増幅していくものですよ。 この作品はこれでもかというほどクライマックスは外されます。だんだん観客のフラストレーションも兵隊の下ネタやブラックジョークの頻度と共に高まっていきます。そして観客と兵隊の不満が頂点に達したとき…戦争の虚しさもまた感じることができるでしょう。兵隊はマスターベーションばっかりしているけれど、それがハイテク戦争時代の海兵隊斥候狙撃兵なんですね。実戦で使われない自分のライフル銃。戦争に行ったことのない観客をシンクロさせてしまう巧みさにはただ舌を巻くばかりです。 虚しいですよ戦争は。自慰行為を知っている人間なら誰でも共感できるんじゃないかな。ドンパチのないリアルなストーリー展開に不満を募らせていった、自分の残虐性も意図的な肩透かしのラストによって焙り出され、この映画の虚しさのリンクは完成されるのです。 【ひろすけ】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-03-03 11:54:23) 2.戦場現地の奥地で王国を築いたり、悲痛な戦場の惨劇の中で“生死”に対する感覚が麻痺しまっていくというような、仰々しいことだけが“戦争の狂気”ではないということを、この映画は雄弁に語る。 言うならば、「戦争」そのものが「狂気」であり、そこにそれ以外のものは無いのではないか?だからこそ、誰も死ななくても、誰も殺さなくても、“狂気”は生まれ、そこにいる者たちを急速に蝕んでいく。 ライトなテンポで敢えて感情的にならずに、主人公たちの心情の起伏を描き出すあたりに、サム・メンデスの流石の演出力が冴える。 テーマ性としては、映画によって散々描かれてきているもののようにも見えるが、「戦争」という「狂気」の“普遍性”とでも言うべき“何気なさ”を描いたこの映画は、非常に独特だと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-02-16 23:53:08)(良:1票) 1.鑑賞後に心に残るものは何もなかった。やりたいことはわかるのだが、しっかりと伝わらないと意味がない。ただ、戦争をする人の精神状態は物凄くよくわかった。完全にお祭りモード。そういったところを描きたかったのか?うーん。。。 【こばやん】さん [試写会(字幕)] 4点(2006-02-07 16:07:14)
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