みんなのシネマレビュー

ボルベール/帰郷

VOLVER
2006年【スペイン】 上映時間:120分
ドラマ
[ボルベールキキョウ]
新規登録(2007-05-29)【ぷりしら19号】さん
タイトル情報更新(2019-06-17)【Olias】さん
公開開始日(2007-06-30)


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監督ペドロ・アルモドバル
キャストペネロペ・クルス(女優)ライムンダ
カルメン・マウラ(女優)ライムンダの母:イレネ
ロラ・ドゥエニャス(女優)ソーレ
ブランカ・ポルティージョ(女優)アグスティナ
林真里花ライムンダ(日本語吹替)
小松由佳パウラ(日本語吹替)
脚本ペドロ・アルモドバル
音楽アルベルト・イグレシアス
撮影ホセ・ルイス・アルカイネ
配給ギャガ・コミュニケーションズ
あらすじ
ダメ夫と娘を養うために、母親のライムンダ(ペネロペ・クルス)が働いているときに、自宅では夫が娘に暴行しようとしていた。ライムンダが仕事から家に帰ってくると娘は放心状態。さらにライムンダの祖母が亡くなったという電話がはいる。しかも祖母がなくなる瞬間、すでに死んだはずのライムンダの母親の亡霊が現れたという。それでもこれは究極の女性賛歌の物語

花守湖】さん(2008-02-10)
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【クチコミ・感想】

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9.「オール・アバウト・マイ・マザー」を前に観て、「ちょっと苦手かも」と食わず嫌い気味だったアルモドバル監督ですが、母親が意外と高評価だったんで観てみることにしました。そもそも、この映画、近親相姦がテーマというところで、かなり引いてたんですが、実際に観てみるとそんなに嫌な描写があるわけでもなく、プロモーションの仕方に少し腹が立ちました。
まさに「オール・アバウト・マイ・マザー」と非常に似たコンセプトの作品なのですが、脚本がこちらのほうがしっかりしてるかなという印象。お茶目なおばあちゃんも自然体な娘も少し引っ込み思案のお姉ちゃん(演技がうまい!)もいい味出してましたが、舞台の中央で大輪の花を咲かせていたのは、やはりペネロペ・クルス。圧倒的にグラマラスな肢体を原色の衣装で飾ったその姿には、見惚れるしかありませんでした。気性の激しい強い母親を見事に演じきった、その演技力もすばらしい。女性讃歌であると同時に、男性でも楽しく観られるこの映画は傑作と呼ぶしかないでしょう。
「アラビアのロレンス」のような男性しか出てこない映画も大好きですが、こういう女性しか出てこない映画も新鮮で楽しめました。脚本もアルモドバル監督なんですね。こんなに深く女性を描けるなんてすごい人だ。少なくとも、男性から見た女性は描ききれていると思います。 枕流さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-18 00:16:36)

8.みんな言ってるようにペネロペ・クルスがスゴクいい。作り物のハリウッド映画よりもスペイン映画では生き生きしてて、そして、ぞっとする力強さがある。存在を感じることができる。でも、ごめんなさい。ベネロペの娘がロナウジーニョに見えて仕方なく、余分なこと考えてしまいました…。 さらさん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-07 16:20:36)

7.スペイン独特の「熱情」を礎に、ひたすらに密度の濃い人間模様を映画世界に吹き込んでいくペドロ・アルモドバル監督の最新作。
スペインの宝石であり、アルモドバル監督の秘蔵っ子でもあるペネロペ・クルスが、何をおいてもスゴイ。
円熟味を増した美貌と女優としての存在感が、強烈なまでに溢れ出し、ただ画面に映し出されるだけで、映画の世界と観客を支配してみせる。
彼女は、間違いなく今女優としての最盛期を迎えている。そのタイミングで主演した今作が彼女の代表作の一つになることも、間違いないだろう。

母親として、妻として、そして娘として、「女性」であるが故の本質的な苦悩と本能を、辛辣で際どいテーマをもってぐいぐいと物語っていく。
女としての弱さと強さ。生きることに対する強かさと儚さ。
そういう激動する感情を、ひとりの「女性」そのものの存在で伝えてくる。

ただ、ストーリーの展開に対してあまりにテーマ重々し過ぎるというか、バランスが悪い印象も受けた。
主人公らが背負う運命にあまり説得力がなく、重い十字架を無理矢理背負わされているという違和感が残る。
そういう部分が、もうひとつドラマとして入り込めなかった要因だろう。 鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 7点(2007-12-29 16:10:25)

6.すみません、正直言って登場人物は多くないのに人間関係がよく分からず、最後までのめり込めませんでした。改めて分かったのは、やはり女性はしたたかってことぐらいですかね。はあ。頭悪いな、オレ。 mhiroさん [映画館(字幕)] 3点(2007-08-27 08:21:37)

5.シリアスからユーモラス、またはその反対の流れがイマイチしっくりしませんでした。ずっとシリアスな映画だったら、もっと楽しめたと思うのですが。ペネロペ・クルスは少し前まで少女のようでしたが、いつの間にか女っぽくなりましたね。 shoukanさん [映画館(字幕)] 6点(2007-07-28 23:31:28)

4.「トーク・トゥ・ハー」「バッド・エデュケーション」とシリアスドラマの続いたアルモドバル映画ですが、今作はかつてのユーモアが戻ってきた感じです。殺人、近親相姦、死とテーマは重いですが、その中で生きる女性たちが笑いを忘れないところに強さを感じ、元気をもらいますね。ペルロペの美しさも光っています。 カワウソの聞耳さん [映画館(字幕)] 9点(2007-07-25 09:54:53)

3.ペネロペ・クルスの実力全開の作品。まさかここまで存在感と表現力のある人とは思いませんでした。決して大袈裟にならず、日常生活の中にさりげなく主人公の「業」と「性」をにじみ出させる、かなり難易度の高い演技をクリアしています。それぞれの登場人物がいろいろな背景を内心に秘めて行動しているので、決して分かりやすい話ではないのですが、見終わった後でもあの家に潜む「空気」のようなものがじっと心に残る作品です。 Oliasさん [映画館(字幕)] 7点(2007-07-16 00:27:35)

2.素晴らしい。すっかり魂抜かれて帰ってきた。作中男性は蚊帳の外、何かを背負いそれでも日々を生き抜いていく女性が描かれている。その強さと優しさが画面を包み、ヘビーなシーンもなぜか悲壮にはならず、人肌の温もりを絶えず保っていて暖かい。物語への同調というよりも、自分の心の引き出しにある「私もこうありたい」という気持がふわっと沸き上がるような映画だった。いつもは登場人物の心の在処に迷ったりするアルモドバル作品だけれど、今作はそれもなく、コミカルなセリフもあって楽しく見やすい。多くの女性に観て欲しい。それにしてもこの女性を見る視点、女性を語る手腕、アルモドバルという人は侮れない。 のはらさん [映画館(字幕)] 10点(2007-07-05 00:22:19)(良:2票)

1.「トーク・トゥ・ハー」「オール・アバウト~」に続き、アルモドバル監督らしく内容的にとにかく一筋縄ではいかない映画ですね、これも。なんだかスペインの人って、喜怒哀楽表現の仕方からして我々日本人とはそもそも基本的に違うってところから始めないと、ちゃんと理解出来ないストーリーかもしれないです。やたら、チュッチュッチュッと友人に心から親愛の情を示したかと思いきや、すぐそっけなくしたり辛辣な態度に出たりするのは人物の性格以上に、太古からの民族的特性なのではないかと思ってしまいました。何でこの人はそこでこういう行動を取るんだろ?って疑問符もチラホラと散見。まあンな事は置いといて、全編にわたってとにかくベネロペが美しい!胸の谷間を強調した衣装も含め、時に往年のソフィア・ローレンを思わせる、画面に登場するとパッと華が咲いたような大輪の美しさ。監督も明らかにアンナ・マニャーニやソフィアのような、イタリア的大地に根を張った母親のイメージで、彼女を演出しているはず。歌まで披露するサービスぶりにとにかく自分は魅了されました。ハリウッド映画の冒険活劇の彩りヒロインなんかやってる時より遥かに魅力的。彼女がこの作品ででアカデミー賞を逃したのは無念の一言。 放浪紳士チャーリーさん [試写会(字幕)] 7点(2007-06-16 15:02:43)

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【点数情報】

Review人数 52人
平均点数 6.77点
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335.77% line
435.77% line
535.77% line
6815.38% line
71834.62% line
81325.00% line
923.85% line
1023.85% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.33点 Review3人
2 ストーリー評価 6.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review2人
4 音楽評価 5.00点 Review2人
5 感泣評価 6.50点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

2006年 79回
主演女優賞ペネロペ・クルス候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2006年 64回
主演女優賞(ドラマ部門)ペネロペ・クルス候補(ノミネート) 
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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