みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.壮大な宇宙を舞台にしたSF・・・にしてはあまりにも地味な作品で、登場人物もその行動範囲もすごく限定されています。ですが冒頭から謎めいた奥歯に物が挟まったような語り口が巧く、この月面基地には何か隠された大きな秘密があることだけは分かり、見事にこの作品の世界に引き込まれました。宇宙という無限に作品の世界が広がる舞台で敢えてこの限られた設定の中、ほとんどサム・ロックウェルの一人二役のみで使い捨ての運命にあるクローンの哀しきドラマを完成させた意欲作。サム以外の唯一の登場人物?であるガーティの存在が重要な役割を果たしており、特に無機質なガーティの感情の表現方法がお見事でした。 【とらや】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-12-08 00:50:25)(良:1票) 7.SF風サバイバル作品。とても面白かった。終いに、もう1展開あったら、名作に入る域だったかもしれない。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-09-21 21:32:59) 6.近年はこうした作品がなかなか映画にならなかったのだけど、久々に面白いのが出ましたね。 最近のSF映画というと、やたらとアクションでみせたり、異性人との第3種接近遭遇を見せたり、CGで派手にみせたりするばかりで、内容的に非常に重さを感じるSFって少なかったですが、これは物凄くテーマ性のはっきりとした、面白い映画ですね。 低予算であったから、逆にこうしたものが出来たのかもしれません。 非常に感心したのはガーティというサポートロボットだよね。物凄く無機質でありながら、彼の発する言葉や彼の行動というのは、非常に人間的であり、ガーティ自身のカメラの動きが人間の表情を思わせるような動きを表現するのは、この映画の面白さなんじゃないかと思います。普通に観ていれば、同時に、同じ人間と考えれば当たり前なんだけども、クローン同士の感情の持ち方というのは、ヒューマニズムを感じさせる面白い表現になっていたと思います。 低予算だからこその工夫なんだろうけど、派手さなんか無くとも、十分に面白いと面白い映画になっているし、SFファンなら、この映画は是非とも体験して欲しいと思う映画ですね。 【奥州亭三景】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-09-06 12:17:44)(良:1票) 5.月世界の静寂の中で響く繊細な旋律が印象的な映画だった。 美しく響き渡る音色が、殊更に映画世界に満ちる“孤独感”を際立たせた。 月の裏側で唯一人、貴重な地下資源の採掘業務に従事する男。 孤独と望郷の念に耐え続け、3年間の任期終了まであと2週間に迫った時からストーリーは始まる。 主要キャストは、主演のサム・ロックウェル“一人だけ”だということは認知していたので、果たしてこの性格俳優の「一人芝居」でどのように映画を転じさせていくのか。 もしかすると、物凄く地味で独りよがりな映画なのではなかろうか、という疑念も持ちつつ、映画の「試み」に対して非常に興味深かった。 しかし、その想定は数奇なSFスリラーの展開により、良い意味で裏切られた。 アイデア自体は「奇抜」という程では無いのかもしれないが、“驚き”への導き方と見せ方がとても巧い。 一人の男の淡々とした描写から、突如スリラーの渦に放り込まれる感覚。そのストーリーの転換を、決して映像や音響の急激な変化に頼るのではなく、一つの「視点」の変化のみでさらりと、だが劇的に成している。 そして、このSF映画が素晴らしいのは、ストーリーにおける“驚き”が映画のハイライトではないということだ。 “驚き”はスパイス的な一要素に過ぎず、そこから始まる悲哀に溢れたドラマこそが、この物語の核心となる。 主人公に課せられたあまりに残酷な運命。 それを受け入れる様、それに抗う様、相反する“二つの姿”の在り様こそが、この挑戦的なSF映画の深さであり、面白味だと思う。 SFとは科学的空想であり、だからこそ、そこには人間の心理描写が不可欠だと思う。 人の精神と科学が結びつき交じり合い、無限なる世界が創造される。 手塚治虫の「火の鳥」や、藤子・F・不二雄のSF短編漫画を彷彿させる、広大な奥行きを備えたSF映画だ。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2010-08-30 00:05:23)(良:2票) 4.予備知識なしで観たので、後半に向かって行くにつれてどんどん引き込まれました。久しぶりにおもしろい映画を観た! SFミステリーって点でとても優れた映画だと思います。道徳的なことを考えるとありえませんが(汗 【kaneko】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-28 11:05:08) 3.なるほど!こりゃ結構面白いですなぁ~。 少ない予算ながら使うべきところにちゃんとお金を使っている感じに好感が持てる、アイディア自体は新しくないが、そこだけを掘り下げ余計なことをしなかったのが非常に良かった、このアイディアにエンターテイメントと金とアクションを入れるとブレードランナーになっちゃう、この映画はこれで大正解。 起こりえる未来だとは思いにくいしラストの後の話でもあと1本映画になりそうだが、SFとしては久しぶりに心に残る良作。 【カーヴ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-27 09:52:46)(良:1票) 2.ケヴィン・スペイシーどこに出てたのかと思いきや、ロボの声だけなのね。 しかし、エイリアンも殺人鬼もでてこないし、地味だし、登場人物は…なのに何故面白い。 低予算映画とは思えないクオリティの孤独感を強調する丁寧で美しい映像、ありそうでなかった奇妙で切ないストーリーにすっかりひき込まれ、寝ぼけ眼の目も冴えまくった。 手塚治虫の火の鳥を思い起こしたのは僕だけだろうか。 大きくはないけど、ジワッとした感動。単館で終わるのはもったいない。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-05-02 23:43:30)(良:3票) 1.60年代~80年代の数々の名作SFを思い起こさせるビジュアル、シチュエーション。SFものとしては決して新しいわけではないアイデア。 目新しいというよりも懐かしささえ感じるこの映画なのに、心に残る傑作となった。 映画とは、視覚・聴覚を楽しませることが目的なのではなく、視覚・聴覚を通して何を心に響かせるかが大事なのだ、という当たり前のようなことを今更ながら気づかせてくれた。 【とと】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-05-01 23:45:05)(良:2票)
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