みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.私が本作に愛着を抱くのは、本作の主人公が、石ノ森章太郎ではなく、赤塚不二夫でもなく、藤子不二雄でもない。現在ではその名前を忘れられつつある児童漫画家、寺田ヒロオである、という点です。寺田ヒロオは1953年(22歳)よりトキワ荘に住み、漫画家としての活動を開始。新漫画党のリーダーとして、多くの若手漫画家たちから慕われるようになります。しかし寺田は、「児童の成長を無視した」少年誌の変化、描き手の変化に苦悩するようになります。1964年、少年週刊誌から撤退。小学館の月刊誌に作品を発表しますが、1973年に筆を折ります。トキワ荘の後輩たちによる新しい漫画の波が、寺田を苦しめることにもなったのは皮肉です。1980年頃のインタビューをテレビで観たことがあるのですが、その表情はとても険しいものでした。寺田は、1992年に死去、享年61歳。私は、寺田作品「カーブくん、ドロップくん」のファンでした。----本作は、役者、演出の力量不足が目につきました。不自然な台詞の多い脚本にも問題があったのではないかと思います。物語には物足りなさを感じるのですが、テーマを寺田にしぼったことを考えると、ちょうどよかったのかもしれません。個人的には思い入れの大きい作品ですが、映画の出来としては、「まあまあ」と言ったところだと思います。 【DONGYAOS】さん 5点(2004-06-28 21:57:08) 2.何ですか、これ?なんでテラさんが本木雅弘?どう考えてもミスキャストでしょう。テラさんはあんな神経質そうな男ではなく、もっと頼りがいのある兄貴的存在感のある人ですよ。他の作家さんたちも全員ミスキャストで違和感があり過ぎ。トキワ荘でのドラマは「まんが道」で語り尽くされているのに、なんでこんなに似て非なるものになるのかなあ。「まんが道」でのキャラ設定に洗脳(笑)されている自分としては、このキャスティングにはちょっとガマンできません。「まんが道」を読んでいると、まるで自分も新漫画党の一員になったかのような気になりますが、この作品からは、当時の漫画にかける彼らの情熱と不安、熱気と喧騒がまるで伝わって来ません。確かに昭和中期の雰囲気はとてもよく出ていますが、肝心の「トキワ荘の青春」は描けていません。とにかく全体的にダラダラとしているし、カメラワークも単調で見ていて退屈です。全員の演技も暗過ぎる。確かにトキワ荘でのエピソード自体、実際はそれほどドラマチックなものではなかったのかも知れませんが、作品としてあまりにも淡々とし過ぎてますね。個人的には、以前にテレビで放映された、インタビュー形式で撮られたトキワ荘のドキュメンタリー番組の方がはるかに感動しました。 【FSS】さん 3点(2004-06-28 12:13:31) 1.特筆するほどのドラマが存在するわけではないけど、 じんわりと心に染みてくる良い作品だと思う。 派手さもなく、ゆっくりと時間の流れる雰囲気は、 たぶん昭和中期のそれなんだろうと思う。 登場人物のそれぞれが少しずつ見せる優しさ。 それが積もり積もってラストの哀愁に繋がっていく。 泣いたりするような作品ではないけど、 心の奥に静かに仕舞っておきたいような優しい作品です。 【もとや】さん 7点(2004-06-27 10:27:57)(良:1票)
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