みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
17.う~ん..かなり期待して観たんだけど..なんだか損した気分..作者は何を言いたかったのか?..都合の良い設定、背景が、気になる..というか、作為が感じられてならない..リアルさと、必然性が欠けている... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-12-26 15:14:49) 16.序盤は救いようのない残酷な物語だと思っていたけど、終盤に向けて印象が変わって行った。 法的に誰が悪くて、倫理的には誰が悪いとか色々考えさせられたけど、終盤はもうそんなことはどうでもよくなりました。 何も悪くない恵理菜が如何に立ち直って、如何にして本当の母親になっていくのかを見守る物語だったんでしょうね。 そのサポート役となった千草の存在が良い味付けになっていて、物語を成立させていたと思う。 恵理菜、希和子、恵津子のどの視点から見ても割り切れない不幸さが付き纏うし、男どもの視点からじゃ申し訳なさ過ぎて罪悪感に耐えられない。 そんな中で千草の存在が唯一の希望になってたと思う。 直接的な関係者ではないので第三者の立場から見ることができるし、全くの部外者というわけでもないので、この深刻な問題に関与する資格もありそう。 そういう絶妙な立ち位置を成立させた設定と小池栄子の演技力に拍手を送りたい。 どう転んでもバッドエンドにしかならないと思えたこの物語をハッピーエンドに導いた功績は大きい。 そして、千草が恵理菜を救ったことによって、千草自身も救われたなら嬉しい。 そういう後日談的な描写はなかったけど、そう信じさせてくれるだけの説得力はあった。 あと、八日目の蝉は可哀想という話があったけど、あれはやっぱり恵理菜自身のことを言ってるんでしょうね。 自分だけが生きてる寂しさや死んでしまった薫への罪悪感が入り混じった言葉のように感じられました。 その考えも終盤には肯定的に変化したようで、薫の分まで生きて幸せになろうという前向きな姿勢に感動しました。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-12-20 16:35:06)(良:1票) 15.「孤高のメス」でも感じましたが、この監督は邦画ではめずらしくあっさりした演出をするので結構好きです。ストーリー自体はあまり興味がありませんでしたが、映画は良かったです。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-12-16 21:40:05) 14.話題作だったので、内容も全く知らずに観ましたが、私にはよくなかったです。観ている間中、早く捕まればいいのにとばかり思いました。共感できる登場人物もいないし、全然感動しなかったです。不倫して安易に子供を作る男や女たちに腹がたちました。観るんじゃなかったです。 【ぽじっこ】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-11-29 18:55:18) 13.地上に這い出た蝉は本能で鳴くのだ 【長谷川アーリオ・オーリオ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-11-21 18:48:38) 12.泣けるレベルじゃない、中盤以降から嗚咽が止まらない。DVDで良かった、映画館で醜態を晒したかと思うとチトこっ恥ずかしい。 実親の元に戻った後、気まずくなり関西弁で「お母さんごめんなさい!」と連呼する少女に、この物語の多くは集約されている。 そして小池栄子!なにもそこまでと思うような込み入った役作り、振る舞いだけでなく途中でその訳も解るのだが、それを納得させるに十分な演技力、素晴らしい。肝心なときには主役に画面を譲って小さくフレームから消えてゆく演出にも泣ける。 いろんなシーンが記憶に残るとても良い映画。2011年で1番かも。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-11-21 10:26:07)(良:1票) 11.原作未読。TVドラマ版はNHKさんがまとめて再放送してくれた時に一気に見た。そのドラマも良かったし、こちらの映画も良かった。小豆島の旅で愛された記憶が蘇っていく過程の感動は大きい。子供を生むこと、生めることがどれだけ幸せかって…。ラストは恵理菜が「母」になれた瞬間なんだろうね。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-11-14 00:03:40) 10.いったい誰に感情移入しろというのか。 【akila】さん [映画館(邦画)] 4点(2011-09-05 01:53:54) 9.人生経験を積むにしたがい感じ方はまちまちかも。子をもうけたり子を亡くしたり・・・子に対する愛情がある人ほど心にしみる映画。キャスティングが良い。 【Malandro】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-08-15 23:03:20) 8.これ観たら、小豆島に行きたいと思いたくなりますね。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-07-22 01:50:02)(良:1票) 7.昔の古っい少女漫画を見ているような映画だった。 ヒロインに襲いかかる数々の苦難や不幸、苛め役の継母や友達がいたりして、 一番ラストになって、ヒロインは何とか救われる。 そういった少女漫画の状況設定を、レディースコミック風に仕上げたという感じ。 とにかく主要人物たちの人間描写が圧倒的に不足しており、父親の出番はほぼなし、 実母はあからさまな役割、ヒロイン役の永作は人間としての葛藤をまったく見せず、 己のエゴを貫き通しているだけ。娘役の女の子の十五年間の苦悩も二時間半という 限られた時間の中では、さすがに中途半端という印象は否めない。 一番の脇役であるはずの、小池栄子のほうが目立っちゃってるってどうなの? 演出、キャスティングに関しては、いい部分と悪い部分が混在しており、 チグハグさを感じたというのが率直な意見。 ラストの説明台詞や劇団ひとりの配役などは、映画というよりはテレビ的だよね。 言いたいことはわかるんだけど、完全に女性をターゲットにした作りで、 ひと言で言えば、女性が子宮で感じる映画だなという感想しか残らなかった。 【MAHITO】さん [映画館(邦画)] 4点(2011-07-17 05:50:47) 6.邦画も捨てたもんじゃないという思いを強く感じさせられた一作。フィクションの中に見せたノンフィクションの伝導率の高さ、原作を映画に最善の方法で料理し直した手腕は監督の力量の顕れ。母であるとか女性であるとかを越えた、生きることのきびしさと救いがよく表現された傑作だと思う。細かい不備を越えたそのメッセージの強さと表現力に素直に10点。 【ムッシュ★いち~ろ!!】さん [映画館(邦画)] 10点(2011-07-02 21:28:30)(良:1票) 5.この映画を見た後、何とも嫌な気持ちになった。心が痛む。子供にとっては親の都合、大人の身勝手さの前には何もすることが出来ない。ただただ親の言う通りに従うだけしかないのである。それは自分が誘拐された娘であるということを何も知らずに偽の母親である誘拐犯の希和子(永作博美)と共に行動している時の薫と名付けられた少女の姿からも見ることが出来る。自分の本当の母親でない女を本当の母親だとばかり思う薫は果たして本当の事を知った時、どう思うであろう?という気持ち、同じく本当の母親に対しての感情というものが幼い薫にはあるのだろうか?という気持ち、どちらの母親も薫にとっては母親なんだと思わなくてはならないのか?大人たちの都合により犠牲となる子供の気持ちを思えば例え、それがどんなに母性愛なるものを見せようとも私には感動なんて言葉は沸いてこない。子供は子供なのである。大人達のようには行かないのである。そういう何とも惨酷な人生感のようなものを役者達の演技力によって見せる演出の上手さなどもこの映画が一般的に高い評価を得ている原因だと思う。私もそれはそれで大いに認めつつもこの映画に対する評価としてはこれ以上の点数は付けられない。作品のテーマは「母」と「娘」そして、「母性愛」なる映画として色々と考えさせらる作品である。原作者は女性であり、主役も女性である。つまり女性映画なのである。それを男の監督が撮っている点に注目して見たし、もしも女性の監督だとしたら別の意味で「母性愛」とは何なのか?というような作品になっていたと思うと女性監督の演出による映画としても観たいという気持ちにもさせらた。寧ろ、男の監督よりも女性監督でこそ撮って欲しかった映画である。 【青観】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-06-15 22:27:30)(良:1票) 4.妻が妊娠した際、「子供が親を選んで生まれてくる」と胎教の講義があった。ならば「恵理菜は恵津子の元に生まれれば希和子が誘拐してくれる」と考えたと信じたい。 【SODOMOJO】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-05-19 23:07:16) 3.最後の最後になってテーマがぼやける。 一体なにが言いたかったんだろう! 井上真央の視点で描くという狙いは悪くはないと思えたのだが… 個人的には一番泣けたのは小池栄子の告白シーンだった。 【とと】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-05-19 18:08:00) 2.「優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした」って、こんなキャッチコピーにやられて期待せずに見に行きました。が、いい意味で期待を大きく裏切られました。お決まりの展開のお涙頂戴ものかと思いきや、2時間半以上の長時間にも関わらずまったく飽きの来ない展開、重いテーマなのに語りすぎずにスーッと入ってくるし、、、名作です!役者さんもみんな名演技でした! 【ぬーとん】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-05-10 00:46:09)(良:1票) 1.3年前に小豆島へ行った。当時付き合っていた彼女との初旅行だった。 思い返してみれば、「小豆島へ行きたい」と思ったきっかけは、角田光代の「八日目の蟬」を読んだことだった。 幼子を誘拐した主人公が逃亡の果てに安住したのが小豆島だった。文体からは、偽りの母娘を包む優しい島の光と空気と香りがありありと伝わってきた。 あれから3年が経ち、あの小説の映画化作品を観た。 いつぶりだろうか、映画館で号泣した。泣いた。めくり上げていたパーカーの袖を手首まで戻して、とめどない涙を拭った。もれ出そうな嗚咽を必死に抑えた。 素晴らしい小説の映画化は非常に難しい。ただし、それが成功した時、その映画は特別なものになる。 この映画は、映画が好きな人、小説が好きな人、その両者にとって幸福な奇蹟だと思う。 子を産むという愛、子を育てるという愛、本来合致しているべき二つの愛が分断されてしまったことによる悲哀。 もちろん、それは「幸福」なことではなかった。 ただそれが、そのまま「不幸」でもないということに、二つの別々の愛を受けて生きた娘が気付いたとき、この物語はその真の意味に辿り着く。 文体が映像化されることにより生まれる“差異”は、多くの場合弊害となる。でも、この映画にはそういう弊害がまるでない。 それはこの映画が、良い意味で原作に依存していないからだと思う。 文体が伝える情感に寄り添いつつも、映画表現として一線を画し、映画作品ならではの新たな情感を生み出している。 決して消えることのない悲しみを抱えながら偽りの母を演じ、子を育てる幸福を心の底から感じた女の心情。 子を育てる幸福を奪われ、戻ってきた子にまっすぐな愛情を注ぐことが出来なかった女の心情。 その狭間で苦悩を抱えながら成長し、自らが宿した子への愛に気付いた女の心情。 それはもう、喜びも悲しみもすべてひっくるめた眩しい光のようだ。あまりに眩しいその光を覆うように、涙が溢れた。 男の僕は、子を身籠るということの本当の意味を一生理解できない。絶対に。 それでも、それぞれの激しい心情の吐露に、胸が締め付けられた。 3年前に小豆島へ行った彼女は、妻になり、もうすぐ母になる。 僕自身が親になるこのタイミングで、この素晴らしい映画を観られたことを幸福に思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 10点(2011-05-09 17:06:20)(良:3票)
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