みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
25.歴史の中で価値観が大きく動く時代。その過程において自らの過去をどう受け入れるべきかを悩む主人公。人生は夕暮れが一番美しいのだ。 【紅蓮天国】さん 7点(2003-11-02 16:44:05) 24.小説を映画化するのは難しいのだろうけど、これは失敗した作品の一つだと思う。この作品、小説ではミスター・スティーブンスの心理描写を細かく描いているけど、映画では全然描き切れていない。逆に、小説ではミス・ケントンが「What a terrible mistake I've made with my life、 And you get to thinking about a different life、 a better life you might have had. For instance、 I get to thinking about a life I might have had with you、 Mr Stevens」なんてはっきり言ってる。映画でこのセリフをどう演出するかと思ったらカットされてるし。英語と邦訳両方読んだけど、土屋正雄氏の邦訳もよくできているので、映画が良いと思った人も楽しめなかった人も小説を読むべし。 【たかし】さん 4点(2003-06-08 14:19:09)(良:1票) 23.アイヴォリー監督は独特の感性があって良いと思う。中でもこの作品は静かに描かれている点でNo1に挙げたい。ホプキンスの演技も最高。時代性があって、それが流転する作品に私は共通して弱い様だ。 【ももんが】さん 8点(2003-05-31 22:55:49) 22.見る前に原作を読んでたからねぇ。これが二人の心理描写など素晴らしくよく書けていて良かった。謹厳な執事とメイドの大人の恋、心に秘めて言葉に出せない。切ない・・映画はその感動に比べるとどうしても物足りなさがある。「マディソン郡の橋」でもそうだが、原作がいいとそのイメージが大きく残るし、小説で細やかに描かれる二人の心情を演技力と演出で現すのは至難の技に思える。(心理劇だからね)エマもホプキンスも抑えた大人の演技で原作をよく表現していたと思うが、やはり原作の感動には至らなかった。 【キリコ】さん 7点(2003-05-21 21:40:08) 21.レクター・シリーズが強烈なアンソニー・ホプキンスだけに計算高い異常者と勝手な俳優像を描いていたが、高潔で気難しい役どころを男の渋さを漂わせながら見事演じきっている、まさに名演技だ。切ない恋仲を演じるエマ・トンプソンもまた素晴らしい。熟年の俳優陣が今作を格調高い作品に仕上げている。お互いを意識し始める過程、一筋縄に行かない男女関係を雇われの身分をふまえ、感情を押し殺し、表情としぐさで心の内を見事に表現している。なんと言ってもホプキンス演じる執事スティーヴンスに好感を持てる。気難しいが主人に対する忠誠心が強く、時には、父親を度重なる失態を理由に雑用にまわしたり、主人の命令でユダヤ人だからという理由でメイドを解雇したりと主義主張は一切口にしない。弱いところを見せたがらないスティーヴンス、そんな彼がたった一度だけ自分の主義主張で女中頭に会いに行く。いい年なのにそわそわしたり、照れた様子のスティーヴンスが見られる食事のシーンは何とも微笑ましい。久しぶりにいい映画を見たなと思える傑作だ。 【ゆたKING】さん 10点(2003-04-26 19:14:05)(良:1票) 20.これほど見ごたえがあり、余韻の残る映画もひさしぶりです。大人であればあるほど深い味わいを楽しめるのではないかと思います。ホプキンスとトンプソンの演技がわくわくぞくぞく、これでアカデミー賞もノミネートだけとは合点できない!狭い世界でしか生きられない執事の哀しさ、もう一言云われたら恋人でいたのに~!ミスター・スティーブンスとミス・ケントン、この二人せつないね。 【赤出美】さん 10点(2003-04-19 18:43:54) 19.最近、この映画のことをよく考えます。あのラスト。空高く飛び去る鳩と、ホプキンスの見事な対比。同年の「ギルバート・グレイプ」と合わせて考えてみると、非常に興味深い。英国と米国。島国と、大陸。他人に仕えることでしか生きていけない哀しみや喜びを体現する、ホプキンスの名演。深い。個人的に、ヒュー・グラントとのやりとりも気に入ってます。 【トスカーナ】さん 9点(2003-03-19 11:52:44) 18.作者のカズオ・イシグロと、この作品をしっとりした大人の映画に仕立ててくれたアイヴォリー監督に感謝。アンソニー・ホプキンスは実にいい。 【ブタ子】さん 9点(2003-03-11 13:38:17) 17.大人が充分に堪能できる綺麗な映画でした。原作、映画とも素晴らしい。英国マナーハウスの厳格さ、執事とは何かという哲学、その矜持を揺らす淡い恋愛感情。アンソニーポプキンズが完璧に演じてます。彼の右に出る性格俳優はいないのでは。 【ヒロポン】さん 9点(2003-02-06 12:41:07) 16.イギリス映画らしい厳格な雰囲気の作品。「羊」ではなく「執事」のアンソニー・ホプキンス、ストイックさと時折覗かせる人間の弱さを、完璧に演じきっている。93年のオスカーは彼じゃないでしょうか? 【クロマス】さん 7点(2003-01-16 22:13:54) 15.個人的に、主人公の感情をださずに仕事に徹しようとする態度とストーリーは、つまらなく思える。 【しゅう】さん 5点(2003-01-16 01:06:04) 14.味わい深いという言葉がよく似合う映画。私情を捨ててとことんプロフェッショナリズムに徹する姿、それでいて汗臭さや野暮ったさを微塵も感じさせない。アンソニー・ホプキンス、いい俳優だよ。(だからこそ「ハンニバル」は止めて欲しかったのだが)「タイタニック」が甘ったるいお子様向けジュースだとすれば、本作は熟成した高級ワイン。 【カテキン・スカイウォーカー】さん 9点(2002-11-16 09:06:02) 13.「海の上のピアニスト」に通じる所がある、というかこれを参考にしたんじゃないのか?徹底的に「私」を捨てて主人に仕えることしか知らない男。父親が死のうと、密かに好意を寄せる女性が泣いていようと、仕事があればそちらが優先。哀しい。だけど格好良い。屋敷の外では生きていけず、屋敷の中で死んでいくであろう男。この映画を観てやっとアンソニー・ホプキンス=ハンニバル・レクターじゃなくなった。 【C-14219】さん 9点(2002-10-23 22:48:20) 12.もう~!!この映画は最高です。イギリスの綺麗だけど淋しげな風景も内容も出演者の演技力も全て満点。しっとりとした大人の映画という感じです。好き嫌いはあるかも。映画を観ててよかったと思った作品。 【もいみ】さん 10点(2002-10-19 22:16:33) 11.第二次大戦に突き進む歴史が、徐々に屋敷を覆っていく不穏な緊張感。感情を押し殺した男と女が作り出す、肌がヒリヒリするような緊張感。本作は静かで壮絶なるサスペンス映画。ひたすらに秩序を愛するプロフェッショナルにとって、最大の敵は自らの感情と生理。やがて秩序に勝利をもたらした男が、引き換えに得たものとは何なのか? 「彼は最も私を必要としてくれている」という言葉で男を非難し、同時に自らを納得させる女の気持ちが痛い程よく解る。古臭い男のダンディズムは、女にとっての苦しみになることもあるのです、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2002-07-27 17:20:09)(良:2票) 10.これはよかったよ。うむうむ。なんていうかな、表面的にかしこまった感じと、執事の内面の葛藤の対比が面白いね。お父さんが亡くなっても実務をこなす時の心情。恋愛小説をみられるのをこばみ、泣いてる女中頭に「ほこりがかぶっていたといっておいて下さい」。くわー!なんか深いねぇー!お気持ちが伝わってきますわー! 【あろえりーな】さん 8点(2002-07-08 11:53:38) 9.執事とは何か。自らを律し最高のものを求め、振り返って大切なものを失ったのではないかと思う。しかしまたもとの場所に戻っていく。きっと後悔はしたと思うが、人生に不満はないのではないか。いい映画です。 【rain】さん 9点(2001-12-24 11:14:47) 8.お互いに好意を抱きながら、ひと言の愛を語ることもない大人の恋。その言葉にならない微妙な男と女の想いのたけを、名優A・ホプキンスとE・トンプソンが絶妙な演技で見事に体現して見せてくれる。雨の停車場での別れのラストはただひたすら美しく、まさに万感迫る思いだ。 【ドラえもん】さん 8点(2001-08-19 23:13:26) 7.すごく若い時に見た。今見たら見方変わるかも・・・。静かな映画だったな。 【まこう】さん 6点(2001-08-10 20:07:18) 6.大好きな作品のひとつ。エマ・トンプソンもアンソニー・ホプキンスも素晴らしいし,特にホプキンス演じる執事は決して感情を表に出すことのない古いタイプの男で,だけど詩を読んだりする実はロマンチックな男。お互いに好きなことをはっきりと言えないままになってしまい,年月が経って再会を果たすんだけど。あぁ,恋の淡い切ない思い出は日の名残と同じように,太陽を惜しむように少しずつゆっくりと消えてゆくんだね。 【pacini】さん 9点(2001-07-09 14:58:10)
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