みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
112.意外性の映画だ。 【k】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-27 17:58:44) 111.情報管理された近未来社会を描いていますが、社会風刺、コメディ、恋愛、精神世界の要素が混在しているジャンル不定の作品です。中でも独特なアナログ風テクノロジーと社会風刺の描写が先ず目につきます。物語前半はこの作品の楽しみ方が掴めず戸惑うかもしれませんが、終盤は怒涛のたたみかけに圧倒されます。エンディングは呆然と眺めるしかありませんでした。個人的に、社会風刺はあまり好きではないのですが、コメディの部分は文句なくはまりました。とくにデ・ニーロ出演部分や伝書人間のくだりは大好きです。全体を通じて手放しで面白いわけではありませんが、すぐにもう一度観たくなりました。ラストカットは紛うことなき名シーンです。万人受けはしないと思いますが、言い表せない魅力を持っている、リメイク不可能な異色作です。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-08 17:47:46) 110.この映画を作るにあたっての監督の最初のイメージ”工業地帯の近くの汚れた黒い砂浜は、とてもきれいな黄昏に満ちて、どこかのラジオから懐かしいメロディーが聴こえて来る”というのを映画を観ただいぶ後に読んで超感激した。やはり!!それは、私がこの作品をみて抱いたこの映画のイメージどうり!人生のなつかしさ、さびしさ、せつなさを全てあらわしていたから。 自分の理想の女性と結ばれ、しあわせに長く添い遂げる。空を自由に飛び回り、抑圧された未来社会から解放される。しかし、大抵のひとの人生は思いかなわず、凡庸でまたは非情で、夢は幻で一生を終える。70年代、小6のころ、日本からはるかかなたの真裏はブラジルあたり、というのを知った私はすぐにブラジリアの未来都市のことを知り、その写真、超モダンな建築郡、リオのカーニバル、霧の中山頂のキリスト像、おもいを遂げられないテレビの中の綺麗な年上の女性(梅田智子だ!)への思いにたそがれ、あこがれ、いつのひにか、と切望し、今現在も常にさすらっています。ハリウッドと喧嘩して、私にとって最高のラストを用意してくれたギリアム監督ありがとう。(ここで涙) ””時はながれ、ぼくは新しいことに手をつける。でも、ぼくはまたいつか帰る。 あのなつかしいブラジルへ、、、””わーん悲しいよーせつないよ!でも人生は最高です。映画は、すばらしいイメージだ。追加!子供のころ”ウルトラセブン”の”なんとか惑星”の回の未来都市の風景と、その寂しいお話をタイムリーに大好きで、同時に当時(5、6歳のガキが!)感じた非常なせつなさは、無力感は、心地よさは、この作品を大人になってみた時のせつなさに非常に相通じるものがある。こういうようなものを、感覚を、眠っている時に我々が見る”夢”の変わり、代用にわたしは”映画”を捜し求めている。人は見たい夢をみることができないから。ラスト近く。整形ばかの母親 の葬式に入ってゆくところの音楽はすばらしいし、その後、ラストまでの怒涛の展開はまさに、”悪夢!!!”そう、”わたくしのイメージする悪夢”そのもの。でも、観た当時に思ったことだが、”ブラジル”とは、ブラジリアを指すか?はたまたリオか? また、この作品には、”ブラジル”のメインテーマ音楽ではなく、、、、、、アントニオカルロスジョビンの”フェリシダージ!”が最適である! 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-05-03 14:57:38) 109.ギリアム監督の世界観たっぷり感じられる映像美とシニカルな笑い。そして悲哀なラストに流れる陽気な曲 『ブラジル』 。もうまさに鳥肌ものですよ。しかし、ここまで言っといて評価は9点。残りの1点は何かと言うと… 「主人公の顔が生理的に好きではない」 という理由だけ。許せ、ジョナサン・プライス。ところで "生理的" と言えば、Dr.チャップマンが、チビでブサイクでヤブなのは、グレアム・チャップマンへのちょっとした仕返しなのだろうか?! (深読みし過ぎか…) 【マイケル・エリス】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-28 03:47:03) 108.作品のテーマは「タテ割り行政の課題について」ですが(笑)、ギリアムおじさんの妄想が炸裂したヘンテコ映画。劇中劇ってのがありますが、この映画はさしずめ「妄想中妄想」、ですな。ほとんど一般性のない妄想に付き合うのは、観ててそれなりにエネルギーもいるが、それにしても、この観終わったときの謎のような充実感は一体何なのか。「よーわからんけど観てよかった」というこの不思議な気持ちを味わうために、映画を観るのです、にこにこ。『マトリックス』あたりの妄想は、「こう見せればカッチョ良くて一般受けがいいぞ」という、ある種一般化され記号化され人目を気にした「個性」。これはこれで実は嫌いじゃないけど(笑)、客観化された個性には新鮮味が無く、その延長上には、「自分は個性的だ」と信じ込みつつ実は同じ顔をした人々が、「“個性的”という名のステレオタイプ」に安心して嵌り込み、世の中にあふれ返ることになる。本当の個性ってのは、もっととりとめが無いものであり、それを持ち続けるには勇気と図々しさとある種の誠実さが必要であることを、この映画は教えてくれる。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-23 22:27:58) 107.「分かりにくい映画」がしばしば名作だと言われる理由は想像力を養うことが映画の本来の目的だからです。しかしこの映画は「未来世紀」という邦題1つとってみても舞台を未来だと断言してしまっている点が観客から自由な想像力を奪っている。「奇抜」であるということも直接観客の想像力の刺激につながっているとは言えない。しかも奇抜で独創的な映像だと偉い評論家たちからいくら言われようが本当の映画ファンならばこの映像が学芸会レベルであることは一目で分かるし、あの翼の生えた主人公が夢のなかを飛び回る様子も、欽ちゃんの仮装大賞を観たものならば似たようなものを何度も見かけているはずです。つまりその程度の映像なのです。もっともらしくこれを評すれば「実存主義的な映画である」と言う事もできるし、裸の王様のような映画だと言う事もできる。 圧倒的なイマジネーションと褒められた作品ですが「ガダカ」の未来に対するイマジネーションと比較すると明らかに希薄だ。 未来を予言しているなんていう評価に至ってはそんな予想はその当時の近所の中学生やおばちゃんにでもできると言いたい。原題は「ブラジル」。 余計な言葉をいれず、こちらのほうがよっぽど観客の想像力を刺激できたはず。これを名作と銘打った映画界の意向のほうが興味深い。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 1点(2006-03-29 20:30:09)(良:1票) 106.職人的な作品。映像はユニークで音楽も良い。しかし、あのラストはないでしょう。オーウェルの古典「1984」を読んだ人にとっては、オーウェルの書いた悪夢世界の別バージョンに過ぎないので、ことさら騒ぎ立てるほどの作品ではない。同時期に映画化されたマイケル・ラドフォードの本家「1984」がこの作品にすっかり食われてしまったのは、この監督の「見せる」才能なのかも知れない。「1984」の方はティム・ロビンスが再映画化すると発表していたが、どのような出来になることやら。 【lafish】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2006-02-19 03:40:36) 105.テリー・ギリアムって監督がどういう作品を好んで作るかという事を前もって分かって観始める人とそうでない人でかなり評価の分かれる作品かもしれませんが、風刺も挟み、笑いも挟み、最後にはやっぱりなという展開が待っていて。シナリオは決して一貫性は無く行ったり来たり感が否めませんが、この映画の世界に入ってしまうと本当に愉快で楽しいです。デ・ニーロがあの役で出演を許諾したって辺りが彼の凄い所かなあと。親はこの映画を観て、美容整形に慎重になりました。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-02-03 16:45:45) 104.期待して観ましたが、駄目です。ぜんぜん面白くなかった。主人公にもヒロインにも感情移入出来ないし、世界観も?ですし。 タトル=デニーロだったんですね。他の人の感想読んではじめてわかりました。 【楽人】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-01-10 08:52:56) 103.映画館では見逃しただけに、期待が膨らみまくっていたので、その分相当がっかりした。作りたいものを作ったのだろうが、これだったら90分で十分だ。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-01-04 08:30:04) 102.鑑賞後、悪い夢を見ていたかのような気持ちになった。政府の特殊部隊が大勢で押し寄せてきて逃げ場がなくなるあの切迫感、たまに悪夢で経験する。実際こんな世界観、普通は睡眠中に脳細胞がショートしないと体現しない。ギリアムという人は目覚めながらにして夢を見ることのできる人なんだろう。 管理社会に材をとる作品は多々あれど、ここまで独創的かつコミカルな描写は珍しい。主人公にゴミを捨てるなと注意するおばさんの連れた犬のお尻に、テープがばってんに貼られているのに笑った。公共の場ではうんちも禁止というわけだ。お馬鹿なシーンだが、少し考えさせられる。路上に放置された犬の糞は確かに不愉快ではあるが、多少の不愉快も絶対に見逃されない社会は果たして居心地のいい場所か? 管理社会のおぞましさ、不自然さを端的に表す巧みな描写だったと思う。主人公が大量のチューブに手足を絡みとられてもがく場面も上手い。人間が機械を支配していたはずなのに、いつのまにか機械中心に生活が回っているという現代の皮肉を映像的にわかりやすく示している。 ただし、映像などは上手いと思ったものの、テーマにはほとんど関心がないので大きく心を動かされることはなかった。デ・ニーロ以外の登場人物の魅力ゼロだし。 【no one】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-30 16:16:37) 101.妙な映画を見た気になりました。デニーロもデニーロじゃなくてもいい役で出てるし、戦艦ポチョムキンのオデッサ階段のパロディーはありえないくらい迫力ないし、音楽も第三の男のような使い方だし、それにあのデニーロの登場の仕方も第三の男のオーソンウェルズを意識したみたいだし、、、。はっきり言ってすごくナンセンス。主人公もかなり馬鹿馬鹿しい。設定だってくだらない。未来世紀ブラジルなんていう結構なSF大作を意識させてる邦題の割には意外とスケール狭い。でもなんかこのナンセンスさがたまらなく好きです。テリーギリアム作品の独特の感覚がすきなのでしょうか?よくわかりませんが割りと好きです。すごくダサい映画を大真面目に作っているところが粋ですね。ちなみに主人公が夢の中で空を飛びますが、フロイトの心理学ではそれは性欲を表すそうです。監督はそんなことも考えて映画を作ったのでしょうか? 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-12 01:29:19) 100.正直、あまり面白いとは思えなかった。中盤辺りから意味不明な描写が多かったし、ストーリーも筋が通っているようで実はデタラメな感じだった。ただ、独特の小道具やセットは良かった。 【ガンジャマン】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-11-06 04:44:43) 99.奇才集団モンティ・パイソンのテリー・ギリアムが作るシュールな世界に憧れて観にいった。 見た当時も「なんか良かったなぁ」などと一緒に行った友人と話していた気もするが本当に俺達、理解できていたのか甚だ疑わしい。 DVDでも見直したのだけど、どこに感慨を持ったかがわかった気がする。 彼の作り出す映像と、その世界観なのだ。 だけど、彼が本当に表現したかった部分を理解できているかというと今も自分が疑わしい。 「バロン」辺りが、分かりやすくて、俺には合っているのかも。 【あむ】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-09-14 18:13:04) 98.あちこちに散りばめられたブラックユーモアが楽しい。 【NIN】さん 7点(2005-03-15 13:16:46) 97.ショック(涙)、合わなかったみたいです(涙ゝ)。ランバージャック登場で拍手喝采だったんですが・・・つか、デ・ニーロ! どっかで見たことあるとは思ったんですが(爆)。ひとりかっちょいい(笑)。 【ジマイマ】さん 3点(2005-02-10 17:15:13) 96.見る時期見る人を選ぶというか・・・。シュールではちゃめちゃでレトロでおしゃれな感じは私にとっては数年前だったらめちゃめちゃはまれたと思います。さすが、テリー・ギリアムですね。でもちょっとB級色が強すぎるので、「時計仕掛け」みたいにいつでもすごいと思えるものじゃないかもしれません。今の私には無意味にどぎつかったです。ちなみに”ここだけの話”、私はレストランでの食事の場面が一番好きです。 【るいるい】さん 6点(2004-12-19 19:52:05) 95.なにこれ。特撮ヒーロー系? 【ケンジ】さん 1点(2004-12-07 15:30:25) 94.とても評価が難しい映画でした。 【よしふみ】さん 8点(2004-11-13 13:38:54) 93.これは単純に、テリー・ギリアム作品が好きかどうかで非常に評価が分かれると思います。誰かが言っている通り、スタンリー・キューブリックや、ジャン・ピエール・ジュネなどの作品に似ていると思いました。今から20年近く前に作られた作品だというのは、驚嘆に値します。 【金子淳】さん 8点(2004-09-01 17:08:59)
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