みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
15.暗い内容の作品を暗いまま描こうとせず、ミュージカル仕立てにして、明るく楽しく、そして視覚的にも鮮やかに描くことで、まったく相反するものが画面の中に混在していました。だから見ている側は重くなりすぎず、さわやかに見ることが出来ました。また、140分という長さを感じさせない、脚本のテンポの良さ。無駄を完全にそぎ落とし、必要な部分だけで進んでいきます。とんとんとんとん、すばらしいテンポの良さ。リズムが感じられました。女性の強さ、弱さ、そして美しさが凝縮された作品でした。 【ボビー】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-17 00:59:38) 14.下妻物語をDVDで見て、「なんだこの突っ込みどころ満載の映画は?!」という印象を持っていた。そしたら新作では中谷美紀さんの「女優辞めようと思った」とか中島監督の「殺してやる」発言。これは見に行かなくては?!と、興味を持ってしまった。しかし、すべてが昇華されていい作品ができあがったと思う。日本映画でこんなに楽しめたのは久しぶり。黒沢あすかさんにも1点献上。 【ハクリキコ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-16 23:12:29) 13.音楽がいい!映像がいい!役者がいい!脚本がいい!演出がいい!日本映画でも、あんなおもしろい映画作れるんですネ。見る価値ありデスョ。 【小星】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-06-11 21:01:44)(良:1票) 12.煌びやかな世界というのが売りなのかもしれないが、CG併合映画が蔓延する今の時代にこの作品の映像面を高く評価することはできない。本当に素晴らしいのは中谷美紀の演技。腹を決めた松子が啖呵を切るときの美しさ、自分の生き方を決して恥じない強い姿勢に胸打たれる。 【ぷりんぐるしゅ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-11 18:28:22) 11.あの原作をよくここまで巧みにまとめたと思う。本作で褒めるべきはポップな演出ではなく、脚本力と構成力です。その構成も、色々な関係者の回想シーンの中で更に松子が回想するという不自然さはありますが、怒涛の演出で押し切ってしまい、こちらが違和感を募らせない内に現在のシーンに戻ってくる力技。このテンションを続けるには少し時間が長すぎた様な気もしますが、鑑賞後の満足度は高いです。気になったのは映像のクォリティ。たぶん本作はDVDの方がクリアな映像で鑑賞できるでしょう。ところで中島哲也と中谷美紀の不仲ですけど、これは、あくまでも「記号」としての松子を求めた監督に対し、女優が人間・松子を「演じたがった」所から生じたんじゃないですかね。映画からはそんな印象でした、7点献上。 【sayzin】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-06-09 00:03:29) 10.リュウが「自分がやりました!」と叫んで、警官に近寄っていき、警官をぶん殴ったとき、強い風が吹いた。あれはきっと松子だろう。 刑務所生活のモンタージュのシーンがチョーかっこいい。 【no_the_war】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-06 22:15:23) 9.うーん、これはスゴイ!これこそ時代が求めていた作品でしょう!今日の邦画界は金儲けのための商業映画か、監督の自己満足映画しか作られなくなってしまった。けれど、どんなに良い映画だとしても、万人に受け入れられて初めて評価されるものだと思うわけです。だからこそ、商業主義を味方につけて濃い味付けに仕上げるというのは、とても良い姿勢。故に、好き嫌いがキッパリ分かれそうな作品でもあるのですが。勿論、中身もとても深い。誰につまらん人生と言われようが、そこにはしっかりと生きた強い松子の姿があるわけで。同時に、弱さも描かれていて、その点で、実に巧いなぁと思わせてくれる描写がたくさんあります。たくさんありすぎて、語り尽せないデス。なので、ここでは「光GENJI」について取り上げてみます。人は弱いから人を求め、宗教を信仰し、過去にすがりつく。常に何かよりかかるものがないと、もう死んでしまうしかない。その極みが「光GENJI」なんじゃないかなぁ。「私の人生にもう誰も立ち入らせない」と誓った松子が、同じ人間だけど、結局のところはバーチャルであるアイドルにハマっていく。そして、今までの男にしたように、自分の過去を伝えようとする。ここに松子の弱さと不器用さが色濃く出ていると思います。だけど、そんな松子の姿に涙が止まらないのです。それは、少しでも共感できる弱さがあるからなんでしょうね。まさに、「人間」を真正面から描いた作品だと思います。 【こばやん】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-06-06 17:49:51)(良:2票) 8.最後は涙してしまいました。終わった後、彼女に少しだけやさしくなれました。なぜかパンフレットをプレゼントしました。 【シネマパラダイス】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-06-05 21:01:58) 7.まぁ~げて~伸ばして~(この歌も好き) 不幸が不幸を呼ぶ不幸スパイラルの松ちゃんの人生が 華麗なエンターテイメント映画になりました。 原作もあっという間に読んでしまうくらい面白かったので どう映像化されるのかな~と楽しみでした。 お見事です。下妻物語も好きだったし、。この映画も私好み。 中谷美紀ももちろんイイし キャスティング、音楽、映像 全て好きです。 Jガーランドの「オズの魔法使い」を ちょいと思い出しました。 【しろっぷ】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-06-03 20:36:32)(良:1票) 6.中谷美紀は好きじゃないが、この映画は素晴らしかった。役者の誰もがはまり役だったし上手く引き出していた監督もいい仕事している。映像面ではあまりにも狙いすぎていて好き嫌いはあるが、優秀な音楽が上手くカバーしていてあまり気にはならないはず。後半の中谷美紀の演技がすでに限界を超えてる感じがして「よく最後までやれたな~」と思ってしまう。最後の「まげてのばして」の曲でうかつにもウルってきてしました。やはり中谷美紀は好きじゃないが、彼女の頑張りに9点献上。 【オパオパ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-03 16:11:09)(良:2票) 5.素晴らしい映画でした。あまりに純粋で不器用で、極彩色の地獄の底でも決して汚れることの無い、松子という人に出会えて良かった。 【凛】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-01 22:07:00)(良:1票) 4.いやあ、すんげえ面白かったです!もう今年のNo.1作品と断言してもいいくらい最高な映画でした。 とにかく、誰かのせりふじゃないですが、「映画って本当にいいものですね~」と言いたくなりますね。魅力的なキャスト(中谷美紀が本当に良かったし、とにかく豪華です。)、美しい映像、すばらしい音楽と面白いストーリーが見事に融合して、本当に笑えて泣けて・・・至福の時間を過ごす事が出来ました。 悲惨な人生を描いているんですが、何故か見終わった後「人生って素晴らしい!」と思えたし、何かパワーをもらえたような気がしました。 まだ見ていない人は騙されたと思って是非映画館で見てみて下さい。本当に面白いです!(騙す結果になったら申し訳ないですが・・・・・。) 【TM】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-05-31 00:29:20)(良:2票) 3.「不幸」。とにかく「不幸」。映画の90%以上は、松子という“運命”に嫌われ続けた女の「不幸話」である。独特の美しいビジュアルと、特異でユーモラスな演出に彩られてはいるが、時に胸クソが悪くなるほどに、この物語は“不幸せ”に溢れている。あとほんの少しアプローチが間違っていれば、「大嫌い」な映画になっていたかもしれない。だが、ラストの描写では涙がにじんだ。 松子がどうしてこんなにも「不幸」であると同時に、「美しく」見えるのか。それは彼女が誰よりも、小さな小さな「幸せ」を望み続けたからだと思う。 主人公の女の「不幸」と、それを彩るミュージカル。そして、主演女優と鬼才監督の確執。映画のテンションとテーマ性はまるで違うが、この映画は日本版「ダンサー・イン・ザ・ダーク」だ。 これほどまでに、美しさを携えて、「不幸」に汚れられる女優は中谷美紀しかいない。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のビョークと同様に、彼女が途中降板しなかったことが、最大の「幸福」かもしれない。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-05-29 19:07:15) 2.「人生終わった」が口癖の人間が、その人生が終わる瞬間まで“希望”を捨てていなかったという点がなんとも印象深い。完全に終わったような人生を送っていたとしても、「まだ、まだ行ける」と立ち上がろうとする姿には感動を覚える(階段から転げ落ちても、バットで殴られようと、なお立ち上がろうとする姿も印象的だ)。そのような彼女の姿を見続けると、“自分もまだまだ終わらんよ”とチカラが沸いてくるようだ。 また、「留まるも地獄、行くも地獄ならば、一人じゃない方を選ぶ」という生き方はなかなか共感しにくいところはあるが、彼女としては“孤独”からどうしても逃れたかったのだろうと強く感じさせる。“家族”という帰る場所を失い、自分の居場所を求めて彷徨った遍歴は、正しいか間違っているかは分からないが、決して悪くはない。 何かをしてもらうのではなくて何かをしたい、愛されるよりも愛したい、現代の“受動的”な人間行動を否定して、“能動的”に行動し続ける姿が心を打つ。 その他にも故郷を想起させる“川”なども、セリフは喋られないが、松子の気持ちを深く代弁している。父親に愛されたかったという強い思いから思いついた“変顔”も印象的に使われている。原作には盛り込まれておらず、監督のオリジナルアイディアと聞いたことがあったが、非常に高い効果を生んでいると感じる。さらに、人生の最後を迎えて、天国のような階段を登り、家族や妹の元へ帰っていく姿も非常に美しく描かれている。“嫌われ松子”は監督には非常に愛されていたと感じさせるシーンだ。 監督と中谷美紀の仲が非常に悪かったという噂だが、監督は松子というキャラクターに対して深く深く気持ちを込めていたのではないか。 女優に対してそれだけ多くの注文を付けることは、それだけこの作品に対して深く入り込んで、作品の質をより深めようとする努力みたいなものなのだろう。この作品を観ると、監督の強い意気込みを感じられる。 松子という女性の一生を描くために、“ミュージカル”形式を採用したことも監督の狙い通りに完全にハマっている。だらだらと断片的に人生を描くよりも、ストーリーがぐっと引き締まる。その時々の松子の内面を印象的に描き出すとともに、歌詞を通してもダイレクトにメッセージを伝えることができるような仕組みになっている。残酷なストーリーだが、これによって笑って明るく見られるような効果もあるだろう。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-05-27 19:59:08)(良:2票) 1.とにかくクリエイティブ。 今まで見たこともなかったハイセンスな映像と音楽がシャワーのように 途切れることなく降り注いできます。 そこらのハリウッド映画なんて目じゃありません。 それも、ただ勢いがあるだけではなく、心に訴えることも忘れない。 何度も鳥肌が立ち、泣きそうになってしまいました。 時間軸がテクニカルすぎて映画のリズムを崩してしまったのと、 「不幸な人生なのに、彼女にとってはすっごくハッピー!」 という宣伝のわりには松子がハッピーに見えなかったのが 難点ですが、そんなことはどうでもよいと思わせるほどの 圧倒的なパワーがこの映画にはあります。 中島哲也監督にはこれからも日本映画界を引っ張っていって欲しいですね。 【Ruby】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-05-27 16:49:45)(良:1票)
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