みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
2.泣けた。このひとことに尽きる。 とにかく主人公の河童が素直で純真でいじらしすぎる。彼の一挙手一投足、言葉の端々に、今の日本人が忘れてしまった礼節や誠意、自然界に対する畏敬の念などが感じられ、現代日本人へ対するシンプルなメッセージが感じられるのだ。 監督が"ずるい"のは、最初から“彼ら”が存在するものとして描いていることだ。観客はあそこへ行けば当然あれが出てくるものと期待する。そしてその通りの結果になっている。ラストの演出でもそうだ。そういう、観る側のワクワク感をあおりつつ、その期待を裏切らないことでますます観客を映画の世界へ引き込んでいくのだ。 そして後半になって、カレー事件やE.T.のような展開をさせることで、今の日本人社会が抱えるさまざまな問題点への大きな提起しているのだ。たかが「犬畜生」(あえてこう書いているのでご容赦を。私自身、昔は犬も飼っていて、その素晴らしさもわかってます)や「チビ妖怪」にも劣るような感性でいて、「人間として恥ずかしくないのか?」と。 残念ながら私自身、あの場に遭遇したらFOMAのカメラを無神経に向けてしまう側にいると思うし、日常生活が物欲の権化だし、自然や祖先への感謝の念にも欠けている。だからこそ、ラストの"彼"の祈りは大きく心に響くのだ。 ひとつだけ残念なのは、おっさんの件。これだけはどうしても納得いかないままだが、全体を通して、頑張って生きることや未来への希望、自然への畏敬の念や先祖への感謝など、現代日本人が失ってしまったことへのメッセージは大きい。 映画を観終わった後、またこどもの頃にかけまわった山野や川や湖で遊びたくなった。 【オオカミ】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-06-29 12:26:23) 1.この作品を待ち望んでみにいってきましたっ!まずこの作品は穏やかに見るほうがよいと思います!勿論期待通りの作品ですがゆったりと考えながらみるべきだと思います。それだけ内容が詰まっています。クゥ目線、康一目線のどちらの見方もあり誰かひとりにたって感情移入してみることが難しかったです。でも別れのシーンは心を動かす何かをもっています!!素敵な音楽の奏でとともにもう一度見たくなります! 【ランニングハイ】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-08-05 00:39:34)
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