みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
7.ストーリーは前作と大きく変わらない予定調和であるが、大ヒットの続編として、様々な制約のあったなかでよくもここまで完成度の高い作品を作ってくれたと思う。 昭和30年代というのは、今と比べてそんなに良い時代だったのか?といえば全然そんなことはないハズだ。 今よりずっと不自由で、差別的で、貧しさゆえの犯罪だってずっと多かったに違いないのだ。 だから私は安易に昭和を「良き時代」にしてしまうことには非常に抵抗がある。 しかしそんな時代に、未来への希望を持って生きた人々と幸福の本質を描くことで、本作もまた普遍的な感動作になっている。 これでもかというくらいに詰め込まれたベタなストーリーの数々は、役者たちが生き生きと演じることで、決して白々しいものになっていないし、前作同様、小物からセットまで見事に再現された三丁目の風景は、もう会えないと思っていた大好きな人に再会できたような感動を与えてくれた。 今の時代はあのころに比べてずいぶん豊かだが、未来に希望が持ちにくくなっているのは事実だと思う。 それでも「今日の夕日はなんでこんなに綺麗なんだろう」と言える幸福はきっと身近なちいさなモノの中にあるんだろうと、素直にそう思えた。 【poppo】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-09-10 19:56:48)(良:2票) 6.こういう近所づきあいって、できなくなったなぁ。高速道路も普通に走ってて、テレビも洗濯機も最先端を行ってて、食事も洋服にも十分満足してて。でも何か足りないものを感じてる。昭和の時代を生きた人たちって、今でいう格差とか気にせず、純粋に夢を追っていて、ささやかな幸せを大切にしてる。いい仕事して、いい服を着て、いいレストランでワインを飲むことよりも、風呂上がりにグビッと飲むコーヒー牛乳。古くても今では得難い、大切なものがいっぱい詰まってる映画でした。近所の人は他人なのに、本気で笑ったり、怒ったり、悲しんだり。個人の自由を得た代償に、自分の世界だけに閉じこもり、人と人のつながりの大切さを見失ってしまったと気づく。自分が傷つかないために、人を傷つけないように人と接する自分を後悔してしまう。ベタでもこういう映画を観れたことは、とても幸せなことだと思う。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-05-22 23:40:38)(良:2票) 5.嗚咽。いい歳して、両手で顔を覆って泣きました。演出・演技・VFX・音楽などが涙腺を震えさせます。無理矢理のエピソードを使った中だるみはありました。しかし、最後にはやられます。甘ちょろい考えとわかっていてもやられる。心の奥底では、人間はこう生きたいのではないかと考えさせられた。性善説万歳。暴力も、殺人も、異常犯罪も、病死も、何も使用しないで、心を射るのです。これこそ高等技術。この監督以外、この作品は撮れないだろうと思わせる卓越した仕事。ある意味、毒を吸収しながら生きているような社会で、特効な解毒剤を服用した感じにさせます。また夕日がきれいになる。三丁目のみなさん、またお会いすることを楽しみにしています。 【チューン】さん [映画館(邦画)] 9点(2008-01-28 20:08:28) 4.今年77歳になる母を連れて観にいった。まず、はじまり方が見事!もともとCG処理につい注目しがちな本作。奴の登場は、昔の再現を越えた最もCG向きな場面。そこから始めることによって、現実に戻った時の違和感が消えているのだ。時代性を伝える意味だけでなく、CGの違和感を消し去り、さらに「東宝」の金字塔に敬意を表するという3つの意味ですばらしい。ストーリーも1作目の伏線をすべて戻しているのが好感持てる。ついヒット作となると更なる続編のために結論を先延ばしが多い昨今の作品のなかでは貴重かもしれない。周辺の人々の配役も見慣れた役をこなした名優たちで固めているため安心感がある。東京で生まれ育った私にとって夕陽の位置が違う、などのツッコミも、余裕のあるストーリー展開のおかげで、薀蓄をたれる余地と感じてしまう。そして何よりもうれしかったのは、スクリーンを見つめる母親の横顔を何十年ぶりに見れたことかもしれない。 【やしき】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-11-12 12:46:13)(良:8票) 3.「出会い・再会・別れ」が見事に交差したエピソード。たくさんの布石が後半一気にまとめあげられていく。個人的には「1」を超えた数少ない作品に挙げられるでしょう。先へ先へと突き進んでいく現代社会で、こういった作品で過去にドップリ浸かるのもいいんじゃないかな。 【tonao】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-11-11 22:26:21) 2.尺の長さと相変わらずのお粗末なVFX(これが監督の技量か、それとも資金面での問題かどうかは知らないが、とにかく一目でわかるってどやねん? これがはたしてリアルと呼べるのか?)が鼻につくが、ストーリーはよかったと思う。伏線の張り方は前作よりもこっちの方が好き。 【ローリング@ストーン】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-11-07 23:58:32) 1.前作に負けないくらい面白い続編でした。 温かさと切なさに今回も泣けました。 特に茶川の選考結果辺りのシーンから。 どんどん先の展開が見えてくるけど、それでも良いと感じられるのはベタなストーリーが好きだからでしょうか。 見終わった後に満足な余韻を感じました。 【智】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-11-03 23:29:44)
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