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ゼロの焦点(1961)

Zero Focus
1961年【日】 上映時間:95分
ドラマサスペンスモノクロ映画ミステリー小説の映画化
[ゼロノショウテン]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2018-09-18)【イニシャルK】さん


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監督野村芳太郎
キャスト久我美子(女優)鵜原禎子
高千穂ひづる(女優)室田佐知子
有馬稲子(女優)田沼久子
南原宏治(男優)鵜原憲一
加藤嘉(男優)室田儀作
西村晃(男優)鵜原宗太郎
穂積隆信(男優)本多
十朱久雄(男優)佐伯
織田政雄(男優)金沢署の捜査主任
桜むつ子(女優)立川の大隈のおばさん
佐々木孝丸(男優)博報社の重役
高橋とよ(女優)禎子の母
沢村貞子(女優)宗太郎の妻
磯野秋雄(男優)
山本幸栄(男優)
水木涼子(女優)
今井健太郎(男優)
末永功(男優)
村上記代(女優)
谷よしの(女優)
原作松本清張「ゼロの焦点」
脚本橋本忍
山田洋次
音楽芥川也寸志
撮影川又昂
配給松竹
美術宇野耕司
編集浜村義康
録音栗田周十郎
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【クチコミ・感想(9点検索)】

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2.北の薄暗い寒空の下、冷たく暗い海のように、深い感情が沈み込む。

松本清張原作の「ゼロの焦点」は、思わずそんな文体を言い回したくなるような、文学の味わいが色濃く反映された奥深いサスペンス映画だった。

結婚後わずか一週間での夫の失踪。新妻にとってまったく訳が分からない状態から深まる謎と、徐々に明らかになる夫の実像。
巧いと思うのは、主人公である“妻”とミステリーの核心である“夫”の絶妙な関係性だ。
失踪した夫のことを心底心配はする妻だが、それと同時に実のところ夫のことを何も知らないという実情。だからこそ混沌としていく謎に対する感情。
その微妙な心理の妙は、まさに文体で創り込まれたものだということを感じさせる。

そして、その妻の心理の上に、さらに二人の女の感情が積もる雪のように折り重なっていく。
ミステリーに対する解放感と同時に見えてくる女たちの儚く切ない運命模様は、映し出される冷たい空気感以上に、凍てつくような情感に溢れている。

数奇な運命に翻弄された3人の女たち。それぞれに不幸があり、それぞれに救いもあった。それは、人生というものは決して比べられるものではないということを、物語っているようにも思う。

何にしても、“崖先ので真相解明”。もはやミステリーの常套手段でもあるクライマックス、その「原点」を見た気がする。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2007-08-12 03:40:34)

1.最後の海辺の断崖でのたね明かし、犯人の自殺、各地名所案内など、テレビの土曜ワイド劇場、サスペンス劇場そのものだし、、、、、冬の日本海、能登、芥川也寸志の音楽といえば、「砂の器」そのものだし、何かマンネリというか、、、、あれっ、まてよ、、、、この作品は1961年で、その頃は、まだワイド劇場はないし、「砂の器」はこのあと10年以上あとの作品だし、、、、、、ということは何かい、この作品が、その後のサスペンス劇場、ワイド劇場、船越英一郎ものの、原型を作り上げたというわけか、、、、、。ということはさておいて、、、、さらに、犯人と動機などは予想しやすいし、どうして久我美子は夫の二重性に気づくかがわかりにくいし、久我の謎解きと高千穂の説明の違いは「羅生門」的だし、、、、ということもさておいて、、、、見終えて、野村芳太郎、松本清張、横溝正史etcなどの、日本的な情念の世界というか、日本的な世界で生きてゆくことの闇というか、、、、、非常に重く、心にのしかかってきます。ちょっとした瞬間の心の闇が滅茶苦茶に甚大な不幸をもたらし、それに押しつぶされてゆくことも。映像としては、最後に加藤嘉さんが自動車に乗った高千穂を追いかけるシーンが、キャメラの位置取りとかいいですね。、、、、それと昭和30年代の東京の風景、裏日本の風景、人々の様子がよく映し出されています。、、、、、、とにかく、何というか、重たい映画でした。 王の七つの森さん [DVD(邦画)] 9点(2006-04-06 00:11:04)(良:1票)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 26人
平均点数 6.62点
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413.85% line
5830.77% line
6623.08% line
7311.54% line
8311.54% line
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1027.69% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review1人
4 音楽評価 4.00点 Review1人
5 感泣評価 3.00点 Review1人

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