みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
6.近松門左衛門に井原西鶴を取り入れ、さらに脚本家の依田義賢の独創を加えて作り上げられた、非常に緊密な脚本。 驚くべきは、その緊密な脚本を芸術にまで押し上げた溝口健二の腕前。 映画に芸術という言葉が当てはまるなら、まさにこの映画がそれでしょう。 溝口映画にしては晦渋さがなく非常に口当たりがよい。 溝口映画初心者にはうってつけの作品といえそうだが、それにもかかわらず、芸術的な完成度はとてつもなく高い。 問題なく10点と言いたいところだが・・・・・これを他の監督が撮ったなら何の問題もなく10点でしょう。 でも、溝口映画としてみたら、非常に天の邪鬼な言い方になるかもしれないが、きれいすぎる。 「祇園の姉妹」や「西鶴一代女」のように、荒削りだろうがなんだろうが破綻もかまわずぐいぐい突き詰めて行くような、溝口独特の気迫と言うか執念がやや薄い。 きれいすぎるというただその一点のために、大溝口に敬意を表して、10点に限りなく近い、辛口の9点。 【kinks】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-11-20 23:39:18) 5.溝口作品5本目の鑑賞ですが一番よかったです。原作未読ですが、ストーリーの面白さに引き込まれるだけでなく、当時の社会規範、身分制度、生活様式、人々の価値観がリアルに伝わってきます。製作年代も古く時代背景は江戸時代ですが、共感度が高かったのかとても身近に感じられる映画です。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-05-23 16:28:04) 4.邦画にこれ程情熱的な恋愛映画があったなんて衝撃的でした。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-08-31 23:41:03) 3.「雨月物語」に続くこれが溝口作品、2本目の体験です。ようやくこの美しい映画を観ることが出来ました。もっと早くに借りてきて観るべきでした。何という美しい映画だ!もう、その美しさときたらまるで水墨画でも観ているかのようなため息の出る程の美しさです。一つ一つのシーンのモノクロならではの美しさ、(この映像の美しさの前にはどんなお金をかけて、物凄いCGを駆使しようが絶対に勝てません。)そんな見事なまでの映像美とそして何とも哀愁漂う雰囲気の物語、全てが本当に美しく、これぞ正しく日本映画の良かった頃の芸術品、まるで美術品を観に美術館へでも出かけているような感覚になりました。これ程美しい映画を観たことはないです。そんな溝口監督と日本映画が誇る最高の名カメラマン、宮川一夫撮影監督の二人の強力タッグによって撮られたそんな素晴らしい映画です。何だかまた他の溝口監督の作品も観たくなりました。今度は何を借りてこようかなあ? 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-07 18:10:26)(良:2票) 2.ラストの馬上の二人。何をもよせつけない美しさ! 【彦馬】さん 9点(2004-02-28 22:03:27) 1.溝口映画に宮川一夫が参加したらもう鬼に金棒。神業レベルの演出とカメラワークを堪能しましょう。早坂文雄の音楽も最高。 【藤村】さん 9点(2004-02-12 22:07:12)
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