みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
7.海辺と湖畔、老姉妹と老夫婦といった違いはありますが、ヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘプバーンの「黄昏」を思い出す作品です。 しかし本作は目が不自由で偏屈な姉と働き者の妹の姉妹を中心に、家を訪ねてくる来客も、登場人物は全て老人。その登場人物に一定の距離感、緊張感を含ませつつも、挿入されるささやかなユーモア。人生について教訓めいたことを声高に訴える事も無い。 人生の残り時間の少なさを感じさせる台詞もありますが、作品も演じる2人も実に悠々としている。そんな2人の姉妹に、3人の来客者の演技も脚本も、優しさのある控え目な音楽も素晴しい作品でした。 家の売却を断り、見晴らし窓の工事を依頼し、2人で海辺へ。これからも夏になるとここに鯨がやってくるのを2人で見続けていく・・・。 年老いた姉妹のこれからに希望すら感じさせるラストもまた素晴らしかった。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-06-09 22:17:13) 6.老姉妹の生活を淡々と描いた、静かで優しい映画。あんな老人になっても姉は姉、妹は妹、各々長年果たしてきた姉妹の役割を貫いているところが微笑ましい。どんなに歳をとっても、相手を思いやる気持ちや優しさを表現するのが不器用だったり。近すぎて伝わらないこととか…。年取りすぎて、裏の裏の裏の…みたいな感じになるんですかね?別に老人フェチじゃないのですが、帽子とか靴下とかフレアースカートとか、妙にかわいらしく感じてしまったのは私だけでしょうか?本当は妹役のリリアン・ギッシュの方が年上なんですよねえ。う~ん、可愛い。 【へっぽこ】さん 9点(2003-06-18 16:00:41) 5.登場人物が全員老人。しかもストーリーは海辺の古びた家で起こるたった1日の出来事を映し出すだけ。それなのにこれだけ人生の深さや重みを語ってしまう素晴らしい作品。 【KARIN】さん 9点(2001-07-18 13:10:06) 4.心美しく老後を迎えたい、そう思わずにいられない。しみじみさが心に染みる、そんな作品。 【まろちゃん】さん 9点(2001-06-07 13:00:45) 3.なんて素敵な映画なんでしょう。夏の終わりの一日を、淡々と描いているだけにもかかわらず。晩年を迎えた人達それぞれの思いが、しみじみと伝わってきました。胸に残る言葉がいくつかありまして、その中でも、輝く夜の海を「月がばらまく銀貨」と表現するところが、とても印象的でした。それから、赤と白のバラを見つめながら言う「赤は情熱、白は真実、人生はこの二つだ。」の台詞に、セーラの生き方全てが語られていると思いました。自分が晩年を迎えたとき、あのような凛とした生き方をしていられたらいいなあと、思わずにいられない作品でした。 【沈丁花】さん 9点(2001-03-06 13:35:31)(良:1票) 2.ストーリーには起伏にとんだ展開があるわけではなく、ごくありふれた日常を淡々と描いているすぎないのに、全編に綴られる老いと生の心地よい緊張感が人の心を捉えて離さない。老いていく人間と変わらぬ美しい自然の風景との対比を詩情豊かに描き出す。それでも肉体が衰えてもなお限界まで自分の力で、そして自分の家で生き抜こうとする老人の生き様は、人間の尊厳というものを、静かだが鮮烈に主張している。老いて目が不自由なためのイライラで、なにかとトゲトゲしい姉役のベティ・デイビスと、献身的に尽くす妹役のリリアン・ギッシュという往年の名優の共演がこの作品の命でもある。珠玉の名作とはこういった作品を言うのだろう。 【ドラえもん】さん 9点(2001-01-21 18:37:09)(良:1票) 1.ドライビング・ミス・デイジーに勝るとも劣らない深さです。しみじみと老後、そして、そこにたどり着くまでの生き方について考えさせられます。 【うさぎうさぎ】さん 9点(2000-12-11 20:31:23)
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