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【クチコミ・感想(9点検索)】
4.佐分利信は間に合わない。集合写真、父の死に目、一周忌、ことごとく遅れて登場する、規格外の服で。世間体に背を向けるかのようなアウトローといえば言い過ぎだが、そんな振る舞いが、バッサリと身内を、世間を断罪する。そんな必殺シリーズのような構造ですが、この作品は手の動きの細やかさが楽しい。高峰三枝子がエプロンを叩きつけた後にそれを撫でる、エプロンの裾をつかんで人を迎える、糸をお手玉のようにして遊ぶ、孫がおばあちゃんの手を取る、ライターや扇子を触りながら話をする男たち、縫い物に勤しむ女たち。手は口ほどに物を言う。 【彦馬】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-12-12 17:53:08)
3.ひさしぶりに小津作品が観たくなり、そこで手に取ったのがこの作品。『東京物語』で心から感動した僕は、家族の崩壊を題材にした小津作品が他にもあると知り、そこで拝見したのがこれ。序盤では、なんら家族に異常はなく、ストーリーはたんたんと穏やかに進んで行く。しかし、後半に入ると遂に崩壊が始まり、理不尽で、無責任な子供達の行動の数々に、怒りを感じずにはいられなかった。壁に丸い拳大の穴を開けてしまいそうになった。そして終盤では『東京物語』では無かった、無責任な兄妹達の行動に対し、次男が厳しく説教する場面があるが、あれは非常に爽快だった。良くぞ言ってくれました!と歓喜の拍手を贈りたくなるほど感激しました。腹が立つ事もありましたが、終って見ればとても晴れがましい気持ちで胸が一杯です。この小津作品もとても素晴らしい内容の、素晴らしい作品でした。 【ボビー】さん 9点(2005-01-07 19:30:02)(良:1票)
2.『東京物語』につながる、家族の崩壊をテーマにした傑作です。『東京物語』では、崩壊を受容していく老夫婦を主人公に据えていますが、本作では若き次男を中心に据え、崩壊を徹底的に否定する視点をラストに盛り込んでいます。小津監督は『東京物語』では老夫婦に、本作では若き次男に自己を投影させていると考えると、年月を経て、同じテーマを別の視点で扱った2作品の比較はとても興味深いものがあります。『東京物語』のレビューで「年を重ねないとわからない映画」という思いが付きまとう、と書きましたが、こちらはまさに胸のすくような痛快な作品になっています。『東京物語』では老夫婦が「まあ、わしらええほうじゃよ」と言うのに対し、本作では、満州帰りの次男が「食うや食わずの人間だって、親と子の関係はもっと暖かいもの。どれもこれも一つの腹から生まれながらこの有様はなんだ!」と、強烈にまくしたてます。家族の崩壊という必然を否定する要素を強調したことで、『東京物語』には存在した、死生観や無常観といったものは削ぎ落とされてはいますが、小津作品の中では一番のお気に入り映画です。『東京物語』の息子や長女の態度はちょっと我慢成らぬぞ、という方はこちらですっきりして下さい。 【スロウボート】さん 9点(2004-01-12 20:49:35)(良:1票)
1.小津作品初めて見た。とてもおもしろかった。なんか火垂るの墓のおばちゃんを思い出しました。あのしゃべりかたできっついなぁと。でも実はそんな不幸ってわけでもないんですけど、なんかすごい不幸そうに見える。一周忌のところのシーンかっこいいです。 【バカ王子】さん 9点(2004-01-05 22:07:15)
マーク説明 |
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《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
11人 |
平均点数 |
8.18点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 1 | 9.09% |
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7 | 3 | 27.27% |
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8 | 1 | 9.09% |
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9 | 5 | 45.45% |
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10 | 1 | 9.09% |
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【その他点数情報】
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