みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
1.いやあ狂ってる。「サイアク」な映画だ。でもだからこそ「サイコー」過ぎる。 こんなにも悪趣味極まりなく、とっ散らかった馬鹿映画なのに、目柱が熱くなっている自分に笑ってしまった。 自分自身がこの映画を楽しめる「馬鹿」だということに、幸福感を覚えた。 事実や現実という言葉ばかりが重要視される世の中。「虚像」というレッテルを貼られたものは、社会から一方的に排除される。 偽ることは褒められたことではない。でも、本当に真実だけを見ることばかりが正しいのか。 つくられた世界を愛しては駄目なのか。 この世そのものが、“作り物”で埋め尽くされた地獄なんじゃないのか。 作り物でなぜ悪い?地獄でなぜ悪い? もうそれは理屈じゃない。馬鹿と蔑まれようが、社会から排除されようが、その思いを貫き通したいすべての人々の、まるで怨念のように揺るがない信念だ。 その思いを「映画」という宝箱にぶち込み、撹拌し、無様な型で捻り出したこの映画を、愛さずになんていられない。 ミツコ(二階堂ふみ)の魔性と、平田(長谷川博己)の狂気を思い出しつつ、公次(星野源)の主題歌が延々とリフレインする。 しばらくはそういう日々が続きそうだ。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-03-30 16:43:42)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS