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【クチコミ・感想(10点検索)】
2.鈴木清順カントクって、かつて映画会社の社長サンから「わけの分からん映画ばかり作られては困る」と言われ、クビになったツワモノです。その「わけの分からん」と言われた作品が、『殺しの烙印』。 で、この映画、その34年ぶりの“続編”というか、新バージョンなんだけど、これが前作に輪をかけて「わけの分からん」シロモノなんすよねぇ…。
お話しは、いたってシンプル。「組織(ギルド)」に所属するプロの殺し屋たちが、ナンバーワンの座を競って殺しあう…という、ただそれだけのもの。だのに、あれよあれよと、奇怪な映像とデタラメ極まりない展開によって、見る者はトロンプ・ルイユ(騙し絵)的な迷宮世界へと迷い込んでしまう。特に後半の、「世界恐怖博覧会」なる見世物小屋(?)で繰り広げられる、江角マキコ演じるナンバースリーの主人公とナンバーワンの対決なんざ、あまりのシュールさに相当の清順ファンですら頭を抱えるんじゃあるまいか…
正直ぼくも途方に暮れつつ、けれど、ここまで徹底しているといっそ“痛快”な気分にさせたれたものです。う~ん、これって、結局のところ、したり顔で自作の〈大正浪漫三部作〉を持ち上げた批評家や(ぼくのような)観客に対して、清順師がアッカンベ~をしてみせたものじゃないか。“ワシの境地にどこまでついてこれるかい?”というイヂワルだけど愛嬌たっぷりな師の、赤々とぬめった「舌」だけをぼくたちは見せられたんじゃあるまいか…
だから、「バカにするな!」と怒る向きも、ただ絶句する向きも、どちらも「正しい」見方でしょう。ともかく、ひとつ言えるのは、この映画の前にゴダールもデヴィッド・リンチも、「まだまだ“修業”が足りん」ということでしょう。まったく、その独創(=独走)ぶりには、0点か満点かで応えるしかありませぬ…
あ、そこのあなた、爺ィの「アッカンベ~」を見続ける覚悟と“寛容さ”がおありですかぃ? 【やましんの巻】さん 10点(2004-07-16 16:13:30)(良:3票)
1.理解不能とか意味不明とかナンセンス。時空間を超えてこの監督の映画の登場人物は登場する。これはとてもわかりやすいほうだ。清順初心者にもオススメする。「殺しの烙印」とセットで御覧あれ。40年ごしのネタバラシにメロメロです。 【野良猫】さん 10点(2002-10-15 19:56:57)
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【点数情報】
Review人数 |
45人 |
平均点数 |
5.16点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 6 | 13.33% |
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2 | 5 | 11.11% |
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3 | 5 | 11.11% |
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4 | 2 | 4.44% |
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5 | 8 | 17.78% |
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6 | 4 | 8.89% |
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7 | 4 | 8.89% |
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8 | 1 | 2.22% |
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9 | 7 | 15.56% |
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10 | 3 | 6.67% |
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【その他点数情報】
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