みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
12.NHKが明日、BSプレミアムでコレを平日の昼間っから放送するらしい。どういう視聴者層をターゲットにしているんだろう、と思いつつ、有難く録画させていただこうかと。そういや、私が高校生の頃、民放のUHF局で(奥様映画劇場だっけ?)平日の昼間っから聞いたこともないユーゴスラビア製の戦争映画を放送してたりして、エラく感心した記憶がありますけれども。 ディレクターズカットという響きには、何やら「本家本元」感がありますが、この『ゾンビ』に関しては必ずしもそうとも言えず、ちょっとまったりとしたバージョン。私が最初に見たのもコレなんですけどね。しかし、このまったり感が、まさにこの作品の本質なのかも知れないし、「平日の昼間」こそが、この作品のイメージにあっているのかも。 虚ろな表情でノソノソ動き回るゾンビ、というのは、前作の『ナイト・オブ~』と同様だけど、前作のゾンビが曲がりなりにもその背景に「夜の闇」の不気味さを纏っていたのに対して、今作ではあからさまに明るいショッピングセンターの中を動き回り、日常感の中のゾンビ、といった様相。で、このゾンビ、動きが遅い上に、ガラスドアひとつ破ることができず、SWAT隊員に押し返されるがまま、右往左往するばかりの、いわば最弱クラスのモンスター。SWAT隊員も結構冷静に対処して、こんなにモンスターと人間との距離が近いホラー映画ってのも、なかなか無い。距離が近く、しかしやたら数が多いのが、この作品におけるゾンビ。間違いなく異彩を放った映像となっています。 で、モンスターと言いながら、このゾンビ、見た目は人間と変わらない。ゾンビ退治の構図は、遠目に見れば、無抵抗の人間に対する虐殺と変わらない訳で。実際、ショッピングセンターに現れた暴走族から、ゾンビたちは一方的に蹂躙されたりして。「これは人間じゃない、仲間じゃない」という理由づけのもと「人間そっくり」の連中が蹴散らされ、殺戮される構図。それを見るとき、微妙な罪悪感が伴ったりもしつつ。安部公房が「笑う月」の中の一篇において、「人間そっくりだけど人間ではない(と言われている)食用の生物」の話を書いていて、この話には、ロメロの描くゾンビに繋がるものを感じます。 いずれにせよ、この作品におけるゾンビが何を象徴しているのかは、見る人それぞれ感じるものがあり、例えばもし反共の立場の人なら、無目的に増殖を繰り返すゾンビを「共産主義の蔓延」と見るかも知れません。主人公たち支配層が秩序をもたらすも、他の支配層の登場により、支配層間の争いとなり、結局は革命が起きてしまう・・・。 もちろんこれとはまったく逆に、消費社会に対する批判と見ることだってできるかも知れない。様々なもののメタファーとして見ることが可能だろうけれど、作品を独特の虚無感、終末感が支配していて、これが作品の魅力となっているのは確かでしょう。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 10点(2021-01-31 10:24:50) 11.最近の映画で、競うように加速したゾンビに異議を唱える者としては、ゾンビはゆっくり歩いてなんぼである。たしかに、足を速くすればするほどゾンビは人間にとって脅威だし、恐怖も増幅するのは間違いないだろう。しかし、それは単純に娯楽映画としての面白さを追求しただけであって、そこには論理性も説得力もないのである。何故ならゾンビはそもそも死体である。なのに何故生きている時より超人的なスピードが出せるというのか。足だって腐っているんだし、そんな速度で走っては身が持たないはずだ。 ・・・などといくら声を枯らして叫んだ所で、所詮ゾンビ映画は娯楽映画だの一言で片づけられてしまう。論理性を説いたのがそもそもの間違いなのである。 では何が言いたいのかというと、たまにはゆっくり歩くゾンビもいいものですよ、という事である。遠くに居たり、分散している時は人間にとってそれほど怖くはなく、余裕があるのに、ちょっと油断して取り囲まれるとヤバい、という絶妙な距離感が最高なのだから。 先日亡くなったジョージ・A・ロメロ監督のご冥福をお祈りいたします。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 10点(2017-07-21 21:07:25)(良:3票) 10.キングオブゾンビのジョージAロメロ最高傑作! ストーリー、サウンド、メイク、キャスト・・・全てにたいしてパーフェクト☆ 数々ゾンビ映画を拝見してきましたがゾンビファンなら結局はこの作品に帰ってくるはずです。 【トムワサビーニ】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-07-12 11:28:45) 9.小学3年!友達の家で突然見せられたゾンビ!なんでもハラドキしていたあの時、、あんなの見せられたもんだから、それ以降の夢という夢にアイツら出てくるわ出てくる!中学で部活頑張っていた時も出てくる出てくる!高校で異性にハラドキしてる時にアイツらにもハラドキ!社会人になって車で事故に遭いそうになってハラドキしてる時もアイツらにハラドキ! もうぅぅロメロ!責任取ってよね!! 【突っ込み】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2010-05-18 13:18:07) 8.いくらリメイクされようが、超えられることのない金字塔。 【TVC15】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2008-02-25 10:30:32) 7.小学生の頃、おばあちゃんの家で昼間からテレビ放映されているのを観て、死ぬ程怖い思いをした。その後、近所のレンタルビデオ屋さんで借りてきて、ダビングしたテープを擦り切れる程観た(正月におせち料理を食べながら観た)。高校時代、ディレクターズカット版が公開されると知り、2時間かけて劇場まで足を運んだ。小説版も読んだ。そして、DVDでディレクターズカット版とダリオ・アルジェント版と米国劇場公開版を購入し、今でも時々観直している。最近、我が家に100インチスクリーンのホームシアターセットが設置されたので、いつでも等身大の彼らに会うことができる。ああ、なんたる幸せ…。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-09-11 07:22:24)(笑:2票) 6.この息苦しい閉塞感と、ゆっくりと流れる恐怖感がたまらない。 ゾンビもゆっくりとした動きの為に、かえって永遠の時間と言う感じがする。 ダリオ版もみたけども、こっちの方がヘビーさもあり上! 【ほ~り~ぐれいる】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-09-29 10:20:24) 5.いやぁ、今観ても面白いなぁ。ゾンビ最高っスよ! でもまぁ、確かにこのゾンビは走らないし、全体的に古臭い感じがしないでもない。それでも、この世界感(終末感)が最高なのです。多分自分とっては、ロメロゾンビは永遠に不滅なんだろうなぁ(笑)。 【瑞鶴】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-12-18 14:03:03) 4.これは確か”ダリオ・アルジェント監修版”より24分くらい長いんですよね。で、ダラダラ時間だけ延びて嫌だって意見も聞きました。でも、わたしはこれも”ダリオ・アルジェント監修版”同様ぜんぜんOK。いや、もしかすると24分もロメロゾンビを多く官能できるという事で、ある意味こっちの方が好きかも知れない。でもココでは10点までしかつけられないので”ダリオ・アルジェント監修版”と同じ10点ですが気持ち的には11点です。あ~いかん、ロメロゾンビには思い入れがありすぎて、まともに評価できません。まじめに読んでくれた方々すんませんでした。 【カズゥー柔術】さん 10点(2004-11-03 03:50:19) 3.かなり衝撃を受けた。緑の草原に抜けるような青い空。そこにヨロヨロとゾンビが歩いてくる。何てシュールで爽やか。通常のホラーのパターンといえば、主役たちが逃げ惑い、見つかったら悲鳴をあげてダッシュというのが王道。しかしこれはゾンビの動きが遅く、腕力も普通ということで、何とかなるんじゃないか、という妙な距離感。怖いことは怖いんですが、化け物の怖さではなく話が通じない一途さに対する怖さ。ゾンビたちは何も変わってないのに人間側が勝手にバタバタしてひどい目にあっていくという皮肉な視線、ホラーにおける怪物を突き放して社会的に見る視線が何とも言えずクールでかっこいい。 【ラーション】さん 10点(2004-04-13 01:55:19) 2.小3の時この映画を見てなかったら、他の映画の評価がもう少し変わっていただろう。とにかくよく出来ている。ストーリーも、他のゾンビ映画と違い、仲間とともにゾンビを倒すというものではなく、本当に恐ろしいのは人間、ということを思い知らされる内容です。スプラッターが苦手な人には少し辛いかも知れませんが、それでも見る価値は十分にあると思います。製作から20年以上経った今でもこの映画に死角なし!! ※2021年追記 正確に言うと自分のオールタイム・ベストは「〜劇場公開版」なので、厳密に言えば違うのですが、未だ登録されていないようなのでこちらに記載しておきます。まあ、作品自体は100点満点なので、思い出補正込みでのオールタイム・ベストとい言う意味ですが。 【クリムゾン・キング】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2002-08-31 21:19:17) 1.ホラー映画を嫌ってるそこのアナタ!食わず嫌いは、ダメですよ~。映像はB級、内容はA級!一つの作品として、多くの人に見てもらいたい映画です。 【そうへい】さん 10点(2002-05-31 17:59:19)
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