みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
4.我々は、数十年前に隣の国で起こったこの戦争についてどれだけの知識を持っていたろう。朝鮮戦争特需で、日本経済は高度成長を歩み始める。こんなかたちで、教科書に紹介されなかったのではないか。あの国が二つに分かれ、憎みあった戦争ではあの兄弟、家族のような運命を背負った多くの人が出たはずです。このテーマは、かなり重いのですが、人間は思想のために銃を取るのではなく、愛するものたちを守る為に立ち上がるのだと言うことでしょうか。北の侵略者に立ち向かい、勲章までもらった主人公が、皮肉にも妻を、そして弟を南に殺されそうになる。これは切れるわな。最後にテロップが出ると、不覚にも涙が出てきました。最近の日本映画は、おじさんを泣かせる映画がないような気がします。 【ジブラルタの星】さん 10点(2004-12-11 15:58:27) 3.戦争場面の映像はプライベートライアン級で、臨場感や迫力があってん。ストーリー部分はリアリティーは低いねんけど、そのかわり兄弟愛の悲しい物語を主軸にした物語性が高いような気がするねん。だからプライベートライアンでは、あまり泣くとがなかったのに、こっちは泣いてもーた。泣くのも一挙にではなく、劇中はほとんど寸止め状態、んで終わってから 抑えられえてたのが噴出する感じ。今のハリウッドなみの迫力で、しかも出てる人が、我々に見た目が近いアジア人で、さらに兄弟愛を前面にだした戦争映画は他にあまり観たことないので、目新しいかもしれへん。国土がそんなにでかくないのに、ハリウッドなみの映像水準の映画が作れるお隣の国には、少し嫉妬します。いや最近、邦画もがんばってると思うんですけどね。とにかく兄弟喧嘩ばかりしてる人は必見ですわ 【なにわ君】さん 10点(2004-12-06 12:43:27) 2.命を懸けて家族を守る「家長」がテーマとして最初から最後まで貫かれていた。 今の日本にピッタリだと思いました。「少子化」「父権の消失」「晩婚化」「負け犬の遠吠えブーム」「天皇家ですら家の存続が危うい」「ヒーローの不在とその出現に対するほのかな期待」… 韓国も深刻な少子化に見舞われているが、このヒロイズムの体現によって方向を指し示している。「家族愛、兄弟愛を前面に出しすぎでは?」と思う方ももちろんいらっしゃるだろうが、私はこの一本の太い道をグイグイ突き進む勢いがそれを感じさせなかった。 しかし、共産主義国があからさまに敵意と武器を持って攻め込んでくる、という日本人にはなかなか想像しにくい点が評価の分かれるところだと思う。ラストの兄の変わり様などはその最たる物である。ただ、大東亜戦争同様、「配給だけでは生きていけない」「疎開」「学徒出陣」など重なり合う部分も多い。 細かい点については敢えて述べません。今の時代の空気をしっかりと描ききっている監督に脱帽です。素材が「戦争」でなくとも私はこの映画を観たと思います。 【ナイトホークス】さん 10点(2004-07-02 01:10:08) 1.お互いを思う兄弟の気持ちが戦争によってすれ違っているのがとても見ていて切なかった。次第に変わっていく兄に反発する弟と弟を助けたい思いで必死になりすぎてしまう兄。それぞれの想いが形は違うと言えども、純粋にお互いを想っているところが暗い戦争の場面を救っていて、この映画の良さを引き出していると思う。 また、ウォンビンの誠実な真っ直ぐな演技、チャンドンゴンの荒々しくも優しさのある演技が素晴らしい。特にチャンドンゴンの鋭い目が印象的でした。関係ないけど、最初の二人からのメッセージが嬉しい。 字幕は根本理恵先生。泣きながら訳したそうです。今までで担当した中で、一番文字数の多い映画ということなので、大変だったと思います。素敵な台詞をどうも有り難うございました。 【うらわっこ】さん 10点(2004-07-01 00:30:25)(良:1票)
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