みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(4点検索)】
1.「犯罪現場の清掃人」という仕事をピックアップし、その仕事だからこそ有り得るサスペンスを描き出した試みは、実にアメリカらしいと思うと同時に、新しかったと思う。 べっとりとごびりついた血液を、サミュエル・L・ジャクソンが跡形もなく洗い落としていく様には、独特の不気味さが漂い、映画がもつ空気感を如実に表している。 レニー・ハーリンの監督作を久しぶりに観たが、流石に映画づくりに卓越しており、丁寧な描写が、サスペンスの質を高めている。 サミュエル・L・ジャクソンとエド・ハリスのパフォーマンスはそれぞれ安定して安心して映画世界に没頭できる。 “良い映画”としての要素は多分に含んでいて、意外な“掘り出し物”の予感を持ち続けて、クライマックスに突入。しかしラストの顛末で肩すかしをくらってしまった。 この手のサスペンス映画の「真相」としては、驚きがなく、説得力にも欠けていた。 主人公が抱える過去の葛藤についても終始ほのめかすだけで、その真意をきちんと描けていないことは、一気にストーリーの質を落とす要因で、致命的だったと思う。 一つ一つのシーン、カットにはエッジが効いていて研ぎすまされているだけに、ストーリー展開の稚拙さが非常に勿体ない。 90年代を代表するエンターテイメント映画監督に、今一度優れた脚本を与えてあげてほしいものだ。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-04-12 18:22:10)
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