みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(5点検索)】
7.今になってやっと観ました。 納棺師という職業を通じて人間の死を描くという、題材自体は凄く良いと思う。 が、前評判が高すぎたこともあり、少し肩透かしを食らった感じというのが正直なところ。 いかにも日本ならではの情景や儀式が描かれているので、アカデミー外国語映画賞を受賞したのはなんとなく理由が分かる気はするが。 俳優陣の演技はとても良いのだが(個人的に広末だけは微妙)、台詞、展開が何だか全体的に安っぽくて、とにかく感情移入できなかった。 そして何より長くて退屈。無駄なシーンをカットして、もっとタイトに仕上げられなかったものか。長尺だとしても、それに見合った深みのあるシーンで展開していくのであればともかく、明らかに映画のテンションを落とすシーンが多かったように思う。 特に終盤は丸ごといらないのでは?と思ってしまうほど。 期待しすぎた自分が悪かったのかもしれないが、設定が良いだけに、本作の深みに欠けるマイナスの部分が際立って見えてしまった。残念。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-02-11 15:42:59) 6.近親者を亡くして悲しい思いをしたことのある人なら(ない人はいないと思いますが)、身につまされる作品だと思います。その意味で、視点としてはすばらしい。が、いかにも日本映画らしいクサいセリフと、お涙頂戴の安っぽいストーリーは健在。特に後半、父親関連の話がひどすぎる。演じさせられている役者さんが気の毒に見えてきました。この手の作品なら、伊丹監督の『お葬式』のほうがはるかにクオリティが高いと思います。いろいろ賞を取ったそうですが、よっぽど巡り合わせが良かったんでしょうね。 【眉山】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-02-03 19:47:19)(良:1票) 5.最後のシーンは良かったですけど、全体的に予定調和な感じでいまひとつ心に響きませんでした。扱っているテーマ自体は良かったと思うのですが、亡くなった方の生前の描写が少ないので、見ている側にとっては死者に対する思い入れがあまりないまま納棺されていくのが原因のひとつかなと思います。またその世界に携わる方からの御高説が随所に見られますが、やはりいまひとつ言葉の重みを感じないのですね。いかにも「こう言えば感動するかな」と狙ったようなセリフに思えて、何十年とその世界に生きてきた人間から出た言葉としては、含蓄が足りないと思いました。 【もんでんどん】さん [地上波(邦画)] 5点(2009-09-24 15:20:23) 4.脚本(シナリオ)を学ぶ者として一番強く感じたことは、この作品のシナリオは、シナリオ学校でお手本として使うに格好の作品であるということです。セリフで説明するな、と耳タコなほど言われるわけですが、この作品における最大の見せ場は、広末さん演じるところの妻のセリフ「夫は納棺師なんです!」なのです。これを、夫婦の会話として「私が間違ってたわ。あなたは納棺師という仕事に誇りを持ってるのね」などとやってはペケなのよ。また、展開においても、小道具の有効な使い方、主人公の変化と、まあ、典型的なほどにキチンとされており、これ、ヘンな授業を聞かされるより、よっぽど良い教材となり得ます。そういう意味では、これが初シナリオだという小山氏はさすが構成作家としてその素養をキチンとお持ちであったことには感心の極みであります。反対に、ニュース映像で、アカデミー賞のレッドカーペットに小山氏がおらず、監督・出演者に混じり、謎の男がいることに激しく疑問を抱いていたところ、後日、その謎の男がTBSのお偉方だったと知り、もの凄く怒りを覚えたことも事実であります。小山氏のスケジュールの都合だったのか否か知りませんが、だとすれば尚更、TBSの人間は遠慮しろよ、と言いたい(これについての監督・主演者の見解も是非知りたいところ)。そして案の定、脚本家の大石静氏も氏のブログで「だから最近のTBSはダメなんだ」と吐き捨てておられたが、これが脚本家(シナリオライター)の現実なのです。この地位の低さ。出来がよければ監督の手腕、悪ければ脚本家の罪なのです。・・・ですが、この作品に対しては違和感も強く感じています。最初から最後まで、見ている人間の心に何の引っ掛かりなく、サラ~ッと流れていってしまうのです。すべては、前述のように「良いシナリオ」の要素を全部備えるがために、キャラの配置、ストーリー展開されたように思います。小山氏が、何がツボかを知り尽くしているがために起きた現象ともいえるかも知れません。いえ、そういう作り方でもゼンゼン問題ないのですが、見ている人間に、その作為的な何かを感じさせるのはいかがなものでしょう。監督の力量もその辺りをカバーしきれていなかったということでしょうか。ネタ本となった著者の納棺師の方が、クレジットで名前を出さないよう要請したことに、頷けるものがあります。 【すねこすり】さん [地上波(邦画)] 5点(2009-09-24 11:22:18) 3.納棺の儀式は美しさすら感じた。ただ納棺師ってそんなに差別される職業なんですかね? 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-09-22 12:30:59) 2.子供の頃、おじいちゃんのお葬式で、こう言っちゃいけないんだけどなんだか楽しいようなほっとするよな気持ちになった。みんながいつもと全然違う・・・ああ、こんなことがあるんだ、隠されていた秘密をやっと見つけたような。それが「死」というものに身近に出会ったはじめての体験だった。それくらい今の普段の生活の中に「死」は無い。この映画を見ていて「メメント・モリ」という言葉がふとよぎる。死を憶って生きる・・・そんなメッセージなのだろうか、わくわく。が、なんだか都合の良いストーリーと、リアリティの無い細部にひっかかり、そんな思いはかき消されてしまう。やはりいちばんわからないのはヒロスエの演じた妻の人物像だ。自分も妻であり良妻とは口が裂けてもいえないが、一生をかけるはずの道を失ったダンナが、そんな仕事をしてまで自分を養ってくれることに対しての感謝はないのか?法にふれたり人をだましたりする仕事なら、けがらわしいと思うかもしれないけど。もしそれが劣悪な仕事と思うのであれば、先に心配するのはダンナ自身の心の負担、無理をしているのではないかということだろう。しかも、勝手に出て行っておいて子供ができました、でへっ、と帰ってくるのか。キモイ。一般的にこんな女が世の中にいっぱいいるのだろうか?それともたんにヒロスエが下手すぎるだけなのか?懐かしいダバダー~♪ネスカフェゴールドブレンドのCMみたいに外でチェロ弾くのにも引いた。笑いを入れたいのはわかるけれど、死を題材にするわりに生のリアリティがあまり感じられなかった。フグの白子の話でおしゃれに言うだけでなく・・・。亡くなられたと後で知りましたが山田辰夫さんが妻をなくした夫役を演じる葬式のシーンがちょっとぐっときました。 【ETNA】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-08-20 19:31:56) 1.ハズレくじを引きにくいことから海外の映画祭で賞を獲ったような映画は率先して観る自分なので、本作もアカデミー受賞を知って映画館に観に行きました。本作は真面目に作られた好感の持てる内容ではあると思いますが、別に賞の権威を見下して自分を高みに置いて悦に入るとかでは全くなく(少なからず私はそういう心情が働きがちなゲスな男ですが)、どうにも高評価できません。思うに、ご都合主義が悪いかどうかは映画によって相対的なもので、例えば楽しいミュージカル映画のご都合主義を誰も批判したりはしません(好き嫌いあるにしろ)。死という深刻な題材を扱った本作でさえも演出次第では相当ご都合主義が許容されると思います。汚いところをあえて描かなくても別にかまわないとも思います。しかし、多くの方から散々批判されてるヒロスエの唐突な「けがらわしい!」が後の翻意の展開を無理に作り出していることに見られるように、本作(特に後半)のご都合主義と泣かせに走る作為の不自然さは、ちょっと度を越しているのではないでしょうか?(最後はやりすぎ)。あそこまで違和感があると悪い意味で「あざとい」「わざとらしい」「お涙頂戴」とはっきり言っちゃっていいのではないでしょうか?。私は前半、主人公が納棺の儀式を行う所作と、それを遺族の人々が見守る様子を見てるだけで、大切な人の死の悲しみが伝わってきて泣きましたけど、それは単に題材の選択とモックンの努力の結晶である演技が良かっただけです。信仰に支えられたキリスト教国家と言っても過言でない(言いすぎ?)ようなアメリカの人々からすれば、日本人の宗教的寛容さや死生観は驚きであり、見たことないくらい不自然で大仰な演出(日本では珍しくないんですけど・・・)が妙に新鮮だった。これが受賞の理由ではないでしょうか?(そんなわけないか・・・)。あるテレビ番組で、某テレビ局の社員が自分の局がこの映画に貢献してることを自慢げにしゃべってましたけど、はたして大マスコミ様がこの映画に良い方の影響を与えてるんですかね?(映画の中身と全然関係ないけどヤな感じがしたので作品の評価が下がっちゃうんだな、困ったことに・・・)。私はこの映画の栄誉はイヤ~な方向に日本映画界を導きかねないとすら思います。まあ、そんなこと自分にはどうでもいいんですけど・・・・。 【しったか偽善者】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-05-07 23:38:08)
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