|
表示切替メニュー |
レビュー表示 |
その他作品(無) |
心に残る名台詞(投稿無) |
エピソード・小ネタ情報(投稿無) |
心に残る名シーン(投稿無) |
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】 |
【ネタばれ表示】/【ネタばれ非表示】
|
【通常表示】/【改行表示】 |
【通常表示】/【お気に入りのみ表示】
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(6点検索)】
3.いやあ~もうね。とても小津映画とは思えない映画である。全く溝口映画のようなそれは田中絹代の描かれ方が小津的というよりは溝口健二的な絶える女、小津映画にあるユーモアが無縁の中での女の生き様、力強き女の態度、これを観ると田中絹代という女優の凄さが改めて解る。けして小津的映画ではないが、だからこそ故にこれまた小津監督がただの喜劇監督でもなきければホームドラマだけの監督でもない。作品全体に狂気的なものさえ感じさせるという意味でも小津安二郎という監督はやはり並みの監督でないものを感じずにはいられなくなる。小津映画としては正直言えば失敗作だと思うけど、どんな監督にも一つや二つの失敗作があるんだと思えるとそれもまた小津作品を惹きつける魅力なのかもしれない。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2010-10-10 22:16:09)
2.私としては、もう少し夫の葛藤をしつこく描いて欲しかった。その不足が、この映画を気の抜けた、いま一つ中途半端な作品にしてしまってる。夫の複雑な煩悶や絶望が克明に描かれなければ、単なる「時代のあおりを受けた可哀想な夫婦の話」で終ってしまう。だが、そこをギリギリの一歩手前で踏み止まって救っているのが、田中絹代の演技力である。彼女の役どころは意外にも複雑だ。この妻の捻じ曲がった貞淑さをここまで上手く表現できる女優はなかなか居ないだろう。この妻は、涙ながらに自らの不貞を詫び、止むを得ぬ事だったと許しを請う。この妻の態度の内に夫は回りくどい恨みがましさの他に、ある種のふてぶてしさを嗅ぎ取り苛つくのである。何処か彼女は「私は妻ですもの。子供の為、夫の為、家庭の為にこの位の事は当然ですわ」とシャーシャーと澄ましている。「どお?私って可哀想でしょう。でも偉い妻でしょう。」と言っているのが透けて見えるのだ。だからこそ、いともあっさりと告白してしてしまうのである。「隠し事はしたくないの」とか言って。鼻持ちなるぬエゴイストである。そのくせ、変にうじうじしている。この妻には凛とした所がない。唯、だらしなく疲労している。これでは夫はやり切れない。その上「性」という事が絡んでいるので夫の感情にのっぴきならぬ物が纏わり付くのである。夫としては、いっその事「何、言ってやがんだ!!この宿六めっ!!お前が兵隊にとられる時、それ相当の物を残して置いて行けばこんな事にはならなかったんだ!!この甲斐性無し!!」と妻から啖呵をきられたなら、まだ少しは救われたであろう。こういった夫の複雑な心理をもっとあくどく描ければ、もっと奥行きのある作品になったであろう。終戦後、小津は「これからは、もっと自分というものを出して撮りたい」といって意欲的にこの作品に取り掛かったそうだ。小津の女性観、と言うより結婚観には何やら慄然とさせられる。 【水島寒月】さん 6点(2004-05-10 21:23:59)(良:1票)
1.正直、現代とは違い過ぎる道徳観についていけませんでした。でも戦後って、こういう話って(語られていないだけで)意外と多かったんじゃないでしょうか。「小津は不気味」という【まぶぜたろう】さんの意見にはちょっと賛成(なぜ「ちょっと」かというと、その不気味さの正体が何なのか、つかみ切れていないから。ま、つかみ切れないからこそ「不気味」なのですが)。しかし、【まぶぜたろう】さんが鋭い分析をされていたのに対して、田中絹代のパンチラを凝視してしまったワタクシはまだまだ修行が足りない。 【ぐるぐる】さん 6点(2003-12-19 16:17:37)
マーク説明 |
★《新規》★ | :2日以内に新規投稿 |
《新規》 | :7日以内に新規投稿 |
★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
15人 |
平均点数 |
6.87点 |
0 | 0 | 0.00% |
 |
1 | 0 | 0.00% |
 |
2 | 0 | 0.00% |
 |
3 | 0 | 0.00% |
 |
4 | 1 | 6.67% |
 |
5 | 1 | 6.67% |
 |
6 | 4 | 26.67% |
 |
7 | 4 | 26.67% |
 |
8 | 4 | 26.67% |
 |
9 | 0 | 0.00% |
 |
10 | 1 | 6.67% |
 |
|
|