|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(6点検索)】
2.木下監督生誕100年を記念して作られた「はじまりのみち」。この中で少し取り上げられていたことをキッカケに鑑賞しました。もったいぶったことはせずにサクサク進むストーリーが気持ちいいです。観客を楽しませるぞ、という姿勢が嬉しい。最近ではなかなか見れない純情ラブコメですが、当時の社会背景も描かれているので、今見ても面白いと思います。戦後の死別や経済状況など重くなりそうなところも、コメディを通して描いているのがオトナですね~。資産家家族も悪い人たちじゃないけれど、どうしてもお金や家柄にこだわってしまう姿が憎めない描き方で好きでした。結婚祝いの前に家族が悪気なく愚痴ってしまうシーンなど必見。主人公本人からすれば全く笑えない状況だけど、怒濤の追い込みに思わず笑ってしまいました。原節子の演技も迫力があって逆に浮いてるくらいでした(笑)。主人公たちの思い込みや早合点、ひとりよがりなところでヤキモキしてしまうところもあったけど、それも、ストーリーに入り込んじゃってたからでしょうね。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-12-10 10:36:51)
1.原節子の役柄が微妙なんだ。「コメディ」と割り切った造形なのか、それとも「微笑ましい話」としてリアルに出来ているのか。こういう話は当時そこらにあって、観客の受けとめはけっこうリアルだったんじゃないか。でも「お話」っぽさも強く感じられる。令嬢を誇張した振る舞いにそれをはずす言葉を挟んだりして、笑いを狙ってるのは分かるんだけど、お嬢さんが一生懸命庶民たろうとしているのか、深窓育ちゆえの天然ボケなのか、判断が難しい演出。けっきょく木下作品での原の起用はこれ一本となった。木下の好む庶民の肌合いとは遠い俳優だったってことなんだろう(成瀬や小津の庶民と木下の庶民との違いを考えるいいポイントになる)。没落一族の描写がよく、とりわけ祖母の藤間房子の愚痴っぽさが笑わせてくれた。ピアノのプレゼントをめぐる斜陽族と勃興成金の意識のズレなんかよく出ていて、いい場面だった。ピアノのまわりでバレー踊ってる人はちょっとアレなんだけど。朴訥な人物として描かれた勃興成金ってのが、本作の着眼点。松竹の三羽烏と呼ばれた上原謙・佐野周二・佐分利信は、それぞれ智・情・意に当てはめられるんじゃないかと思っているが、本作なんか情の人としての佐野周二がうまく使われていた。よさこい節をまじめに独唱する場、下の階に掛かった電話がゆっくりと上昇するカメラとともに上に住む佐野に切り替えられ、はしゃいでドアから出てくる場など、上原・佐分利では「違う」だろう。佐野周二もこれが木下との初仕事だったが、彼は原と違い『カルメン故郷に帰る』『春の夢』とコメディで以後も顔を合わせる。オートバイで走り回る当時の東京の街頭風景に記録的価値。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-09-15 09:26:58)
マーク説明 |
★《新規》★ | :2日以内に新規投稿 |
《新規》 | :7日以内に新規投稿 |
★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
15人 |
平均点数 |
6.87点 |
0 | 0 | 0.00% |
|
1 | 0 | 0.00% |
|
2 | 0 | 0.00% |
|
3 | 0 | 0.00% |
|
4 | 1 | 6.67% |
|
5 | 1 | 6.67% |
|
6 | 4 | 26.67% |
|
7 | 2 | 13.33% |
|
8 | 7 | 46.67% |
|
9 | 0 | 0.00% |
|
10 | 0 | 0.00% |
|
|
【その他点数情報】
|