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【クチコミ・感想(7点検索)】
4.ナレーションは戦争のこともナチスのことも語らない。レネの短編映画『ヴァン・ゴッホ』や『ゴーギャン』がナレーションではゴッホとゴーギャンの表面的な事象しか語らずに彼らの内面に迫ったように。そしてゴッホの絵画、ゴーギャンの絵画のモンタージュでゴッホ、ゴーギャンその人物を浮かび上がらせたように、ひたすらアウシュビッツの残酷な記録の断片を紡ぐ。そのモンタージュ効果によっておぞましきイメージを浮き上がらせ、さらに現在のアウシュビッツを映すことで風化させてはいけないという明確なメッセージを発している。ただのドキュメンタリーではない。映される映像とそこに被される言葉の巧みなコラボレーションのほうにもぜひ目を向けていただきたい。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-25 13:43:44)(良:1票)
3.公開された1955年から未だに似たような事がそこここで行われている。平時にはごく普通の人が上官の命令の下どんな事でもやってのける戦争のおぞましさ。証左となる本作は語り継がれるべき一品です。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-01-01 17:47:11)
2.本物の凄みと言うか、スゴイスゴイと繰り返すしかないですな。ブルドーザーで押していくときの、カタマリのグニグニとした動き。柔軟な物体集合の完全に物理的な動き。桶に集められた首の山、毛髪の丘。きれいに畳まれた皮膚。「なんで」こういうことが起こったのか、という考察より(そういうのは映像より文字のほうが得意だろう)、「なにが」起こったのかを検証する姿勢。フィルムは、なにより「記録」で強い。出来れば、当時のナチの気持ちでこの映像を見る気分の体験にまで行ければ良かったんだけど、それは見てるこっち側の課題だろう。この際立った残虐という「特殊」が、そこだけで閉じてしまわずに、誰もがやれたかも知れない、という「普遍」にまで持って行かなければいけないんだろう。ニコニコ笑ってる看護婦。こういうことに関わらずに一生を終えたい、と思うが、現在だって似たようなことやってるかもしれない収容所と化した国や地域はあるわけで、無関心でいいのかという思いも、柄にもなくうずく。とにかく『広島・長崎の記録』とかこの映画などは、写されただけですでに人類の重い財産となっているフィルムで、本来採点という行為になじまない。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-12-28 12:23:50)
1.人間は怖い。目を覆いたくなるような衝撃的な映像と、今私の周りにある平穏な世界とのあまりのギャップに、この作品をどれだけ見ても色のついたイメージにはならず、非現実的な世界での出来事としてしかとらえられない。取材も編集も荒い分、映像だけが真実味を帯びている。どんな事があったにせよ、この死体の山は真実であり、この国は集団心理によって本当に狂っていたんだと思いたい。映画やテレビで「ホラー」などに分類されている幽霊達よりも、それを作っている人間の方が本当に遥かに怖いじゃねえかと、そう感じさせられた映画。母親が借りてきたビデオで、小学生の時に初めて見ました。 【Fukky】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-06-23 18:06:07)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
29人 |
平均点数 |
7.14点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 1 | 3.45% |
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3 | 1 | 3.45% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 5 | 17.24% |
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6 | 2 | 6.90% |
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7 | 6 | 20.69% |
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8 | 4 | 13.79% |
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9 | 9 | 31.03% |
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10 | 1 | 3.45% |
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【その他点数情報】
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