みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
2.山田洋次監督の職人技炸裂。 実に痛快な作品だが、それでいて人生の悲哀も感じられる。 山田洋次監督の書く映画は、実にバランスが取れている。 ただし、山田洋次監督は数々の佳作を生み出しているが、その中にあって本作が突出しているとは思わない。 卒なく楽しめるレベルだ。 ハナ肇はパワフルでがさつな男を演じているが、その一方で女性に弱かったりもして、まるで寅さんをみているかの様である。 倍賞千恵子も若々しく、実に可憐。 名脇役女優の中北千枝子も、どこにでも居そうな主婦を自然に演じていて見事だった。 でもやっぱり、主人公を演じた有島一郎だろう。 うだつのあがらない平凡な公務員を演じているが、これが見事にツボにはまっていたし、ハナ肇が現れてから生気を取り戻したかの様にはしゃぐところなんか、実にうまかった。 それにしても、山田洋次監督の作品って、宝の山だなぁ。 まだもっと良い作品があるような気がして、探して観てみるのが楽しみだ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-10-19 01:05:55) 1.ハナ肇の台詞「土方殺すにゃ刃物はいらぬ、三日雨を降らせばいい」・・・確か寅さんもシリーズのどれかで「土方」を「テキヤ」に変え同じ台詞を言ってたような・・・(笑)「寅さん」以前の山田洋次監督がハナ肇主演で作った佳作の一つ。「なつかしい風来坊」というよりも、「なつかしい昭和の日本人」っていうタイトルが平成の御世の今となってはしっくり来ます。山田監督はこういうキャラクターがお好きなんですね。でも僕は悪気はないとはいえ、電車の車内で酔っ払って赤の他人に絡んだり、新聞紙敷いて座るような人はちょっと苦手なんだなあ・・・。そういうデリカシーのない部分をオープニングで見せておいて、徐々に彼の印象を良くしていこうとする狙いはわかるんだけど。彼とのかかわりによって、まともだが無気力な人生を送っていた主人公(有島一郎)の変化がきちんと捉えられていた点は評価します。成瀬映画の常連脇役名女優、中北千枝子が主人公の妻役で、どこにでもいそうな生活感溢れる奥さんのキャラクターを巧く出していました。謝ってばかりいる自殺未遂女、若き日の化粧っけのない美しい倍賞さんの行動にもちょっと腑に落ちない点が多々(笑) 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-28 10:25:25)
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