みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
15.初冬、久しぶりのヒッチコック映画を鑑賞。 列車に乗り合わせた厚かましいくらいにフレンドリーな男が、徐々にその異常な本性を現していく様が怖い。 序盤のシークエンスのみでは、列車内で初めて顔を合わした二人の男のどちらが、この映画の主導権を握っていくのか判別が付きづらい。 というのも、私生活においてトラブルを抱え、明確な「殺意」を表すのは、フレンドリーな“見知らぬ乗客”の方ではなく、主人公のテニスプレイヤーの方であり、彼が激情のあまり殺人を犯してしまうのかとミスリードされる。 しかし、次の展開では、見知らぬ男の方の狂気が、不気味に、淡々と映し出され、主人公と同様に、我々観客も戦慄させられる。 このあたりのストーリーテリングのテンポや間の取り具合が、1950年代の映画としては非常にサスペンスフルで洗練されていると思う。 殺人の舞台となる夜の遊園地や、犯行の瞬間をメガネのレンズ越しに映し出す演出など、流石はアルフレッド・ヒッチコックだと思わせる映画術がしっかりと冴え渡っている。 序盤は「交換殺人」というキーワードを主軸にしたサスペンス映画の様相だったが、男(見知らぬ乗客)の本性が現れてからは、この男がストーカー的に主人公の前に出没し続け、殺人を強要していくスリラー映画として、映画作品自体がその“本性”を現す。 その映画的な塩梅も、古い映画世界に相反するようになかなかフレッシュだった。 テニス会場のラリーの応酬に対して一斉に左右に首を振る観客席の中で、一人微動だにせずこちらを見つめてくる男の不気味さや、ラストの“超高速回転木馬”のスペクタクルに至るまで、終始観客の心理を鷲掴みにして離さないヒッチコック監督の映画づくりを堪能することができた。 そしてその“ラリーの応酬”や、ちょっと“廻りすぎなメリーゴーラウンド”は、映画の中で対峙する二人の男の「運命」を象徴させているようで、そういう隠喩表現も巧みだ。 キャストの中では、サイコパスな殺人者を演じたロバート・ウォーカーがやはり印象的。 非常に真に迫った名演だと思えたのに、名前を聞いたことが無いことを不思議に思ったが、この映画の後に32歳の若さで急死したとのこと。 どうやら少年時代から心に傷を追った生い立ちだったらしく、俳優になった後も妻の不倫やアルコール依存等が重なり、精神的な不安と混乱を抱え続けていたようだ。 そんな彼にとって、この作品の役どころはある意味まさに「適役」だったのだろうが、俳優本人の人生の不遇を思うと複雑な思いにかられた。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-12-05 00:58:55)(良:1票) 14.ヒッチコックサスペンス、やはり不気味な男が登場しますね。邦題がすでに気持ち悪いですが、シナリオは決して名前負けしていません。テニスの観戦シーンも不気味ですが、電車内でなれなれしく交換殺人の約束をつけてしまう顔の方が怖いです。後半警察が出てきてからドンドン展開が進んでしまい、急にスカスカの展開になるのが残念。まー面白いことは面白いです。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-07-16 17:10:11) 13.アップで撮られた二人の靴がコツコツと歩を進め、そして出会う。偶然の出会い、そして運命の出会いが表現された印象的なオープニングから延々と頭にこびりつくようなシーンのオンパレード。唯一の証拠となるライターをめぐって犯行現場に行く二人の男、1人の女、追う刑事たちが、そしてだんだんと暮れてゆく景色がクロスカッティングの妙技のもと最高の興奮を生み出す。眼鏡越しの殺人、テニスコートやパーティー会場での異常行動のさりげない見せ方による恐怖演出、ただ怖いだけではなく歪んだ愛を常に内包させた犯人像の奥深さなど実にうますぎ、出来すぎの傑作サスペンス。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-08-03 14:27:11) 12.ヒッチコックは観客をじりじりさせるのが本当に上手く、ほとんどサディスティックですらある。おまけにただ単に緊迫感を盛り上げるだけでなく、どことなく洒落てる。遊園地やテニスの試合場といった場所の使い方、ボクサー犬(?)やライターといったアイテムのセレクトがかっこいいのだ。そしてなんといってもメリーゴーランドでの最後の対決シーンが最高! むしろ主人公や悪役よりも一場面一場面の強烈な絵が脳裏に焼きついている。なんというセンスの良さだろうか。 ところでブルーノが排水溝に落ちたライターに必死で手を伸ばすシーン、何かに似てるなと思ったら、なんと『ウルトラマン』でハヤト隊員が変身用の道具をつかもうとするシーンにそっくりだ。円谷さんはこんなところから影響を…? どんな分野の人間でも、ヒッチコックの才能に触れてしまったら影響を受けずにはいられないのかもしれない。だって、かっこいいもんなあ。 【no one】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-24 02:48:40)(良:1票) 11.ツッコミどころは結構あるんですが、テンポの良さやストーリーの面白さで引き込まれます。偏執的な殺人犯のアクの強さが魅力的でもあり、往生際の悪さに感心、やはり犯人たる者これくらいの根性見せてくれないと納得できません。あんなメリーゴーランドに乗ったら間違いなく吐いちゃいますね、気持ちワルッ。 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-08 10:51:10) 10.まずまずでした。 【しまうまん】さん 7点(2004-06-12 13:01:55) 9.奥さんを殺すまでのシーンからして結構凝ってる。いつ殺すのかいつ殺すのかと緊張感あるし。その後の主人公とブルーノの掛け合いも結構面白い。彼女が全面的に信じきっていたのは、物語的に甘いかもしれないけど。テニスのシーンは悪くないけど、ちょっと長いかな。一方でメリーゴーランドのシーンは凄かった。あれは見応えがあるね。 【智】さん 7点(2003-10-29 00:22:50) 8.ほんとにいつも小道具の使い方がうまいです。異常に回る回転木馬が印象的。 【fujico】さん 7点(2003-10-17 09:44:07) 7.この作品はヒッチコックの作品の中では一般的にはかなり名作と言われているようですが、個人的にはあまり好きではありませんでした。登場人物に華がないというか魅力がないというか。テニスのシーンの不気味なシーンとか、映画のお手本になるようなシーンはたくさんあるとは思うのですが。メリーゴーランドに可愛い子供が乗っていたのが気にもなりました。犯人のお母さん役が「奥様は魔女」のクララ伯母さんだったのを発見。 【JEWEL】さん 7点(2003-10-10 23:24:35) 6.テニスの試合のところがよかった。主人公の焦りと時間との戦いがよく表されている。あと、ブルーノ役の俳優が真に迫った病める演技で、すばらしかった。 【きのすけ】さん 7点(2003-09-03 22:25:27) 5.ヒッチコック作品は何を見ても面白い。レンズに映った殺人シーンや高速回転するメリーゴーランドのシーンが、特に印象的だった。 【ヌリ】さん 7点(2003-01-19 16:52:38) 4.観てる最中、ずっとブルーノにムカついてた。俺がガイだったら絶対に警察行ってる。ああいう結末じゃなくて、ガイが不幸になって終わる物語だったなら腹の虫がずっと収まらなかっただろうと思う。 【kett】さん 7点(2003-01-19 00:43:13) 3.ネタバレです。テニスの試合を見ている観客の中に、たった一人主人公を見ている男・・・こんなに恐いシーンは初めて見た。 【Acoustic】さん 7点(2003-01-16 22:51:09) 2.ヒッチコックは好きだから期待したが、思ったほど面白くはなかった。ストーリーは。ただ印象的な場面演出の上手さは随所に光る。テニスの観客がみんなボールの行方を追って首を左右するなか、ひとりだけこっちをじっと見ている男や、カギが溝にはまったときのあせり、メガネ、などなど。ヌーベルヴァーグ監督たちに尊敬されたのもわかるなぁ。マンガ小説映画など演出勉強したい人には必見です。 【ひかりごけ】さん 7点(2002-11-02 14:29:30) 1.メリーゴーランドが・・・・。すごい高速回転・・・。でも、100分という上映時間はこの映画にとって短いと思ったなぁ。勿体無い。 【プレデター】さん 7点(2001-02-21 17:19:45)
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