みんなのシネマレビュー

ブリキの太鼓

The Tin Drum[米]
(Die Blechtrommel)
1979年【西独・仏・ポーランド・ユーゴ】 上映時間:142分
ドラマ戦争もの小説の映画化
[ブリキノタイコ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-11-23)【イニシャルK】さん
公開開始日(1981-04-11)


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監督フォルカー・シュレンドルフ
キャストダーヴィット・ベネント(男優)オスカル
マリオ・アドルフ(男優)アルフレート
アンゲラ・ヴィンクラー(女優)アグネス
カタリーナ・タールバッハ(女優)マリア
ダニエル・オルブリフスキー(男優)ヤン
ティーナ・エンゲル(女優)アンナ(若年期)
ベルタ・ドレーフス(女優)アンナ(晩年)
ローラント・トイプナー(男優)ヨーゼフ
アンドレア・フェレオル(女優)リナ・グレフ
ハインツ・ベネント(男優)グレフ
オットー・ザンダー(男優)メイン
マリエラ・オリヴェリ(女優)ロズヴィータ
フリッツ・ハックル(男優)ベブラ
シャルル・アズナヴール(男優)マルクス
ヴォイチェク・プショニャック(男優)
阪脩アルフレート(日本語吹き替え版)
田島令子アグネス(日本語吹き替え版)
小山茉美マリア(日本語吹き替え版)
安原義人ヤン(日本語吹き替え版)
矢田稔マルクス(日本語吹き替え版)
田の中勇ベブラ(日本語吹き替え版)
原作ギュンター・グラス「ブリキの太鼓」(集英社)
脚本ジャン=クロード・カリエール〈脚色〉
フォルカー・シュレンドルフ〈脚色〉
フランツ・ザイツ〔製作〕〈脚色〉
ギュンター・グラス〈追加台詞〉
音楽モーリス・ジャール
撮影イゴール・ルター
製作アナトール・ドーマン(ノンクレジット)
フランツ・ザイツ〔製作〕
フォルカー・シュレンドルフ(ノンクレジット)
配給フランス映画社
美術ニコス・ペラキス(美術監督)
ベルント・レペル(セット・デザイナー)
衣装ダグマー・ニーフィント
編集シュザンヌ・バロン
あらすじ
ナチス台頭期のポーランド。3歳の誕生日、オスカルは、大人の世界を醜悪なものとして嫌悪し、その日から成長することを止めた。ナチスが次第に支持を拡げ、第二次大戦が開始されるという時代を背景に、オスカルの目線でエロティックでグロテスクな世界が描かれる。

ヒゲ太】さん(2004-02-16)
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【クチコミ・感想(7点検索)】

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12.第二次大戦下のいろんな民族が混在している東欧地域で、フリークスの目から観たドイツ、ソ連とポーランドの間で翻弄される人々を描いた異色作。地域の特性や歴史的背景を知らないとわかりにくい描写も多く、鰻やらグロい場面もあるので万人向けではないでしょうが、映像的に観るべき場面は多いと思う。
映像から独特の東欧の空気感みたいなものが感じられ、どよんと曇りがちの空模様、ラスト近くの平原の景色、シワの刻まれたばあさんの表情の余韻も良い。 クリプトポネさん [DVD(字幕)] 7点(2017-08-13 13:46:27)

11.ディレクターズカット版を鑑賞。
いやー、久しぶりに性と死を生々しく描いた作品を見た。
健康な精神状態だと楽しめないと思うが、ほどよく落ちていたので、この欲望渦巻くカオスな世界観を楽しめた。
子供にそこまでさせちゃっていいの?と思うシーンが多々。この監督は変態だな(笑) Sugarbetterさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-30 20:00:01)

10.オスカル君の気味悪さは映画ならではのストレートで迫ってきます。ずっと生き続ける祖母をポーランドに残したまま、成長を再開するオスカルは西へ行ってしまう。これはどう考えればいいのか。ポーランドに残って成長していくってのなら分かりやすいが。彼の太鼓は、軍楽隊のリズムをワルツに変えもするが軍隊の慰問にも使われる。不快に思っても政権から離れられない「芸術」と見てそう間違いではないと思うが、母の死以後の部分がよく分からない。でもそういう“分からなさ”が寓意の豊かさで「きっと深いんだ」と思わせられるのが、芸術映画の得なところ。 なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2013-03-14 10:00:50)

9.この映画の鑑賞後、オスカルのイメージが「ベルバラ」のオスカル様から太鼓のオスカル君に一変いたしました。ところで、この不条理な世界、あの叫び方、何かに似てるなぁ・・・と思ってたら、やっと思い出しました。あれだ、楳図かずお氏だ。 くなくなさん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-11 00:40:17)

8.長くて重い作品ではあるが、アイデアの面白さとオリジナリティの高さにまずびっくりする。
その点では、30年、あるいは50年に1作、出るか出ないかの凄い作品でなかろうかと、私は睨んでいる。
年数に根拠は無いが、つまりそれだけ希有で傑出した作品であるということだ。
とにかく、死ぬまでに1度は観ておくべき作品である。 あむさん 7点(2004-06-13 21:36:22)

7.いやはや何と言うか、不気味であるが決して不快ではなく、奇妙に居心地が良かった。しかし、アレは3歳じゃなかろ。印象に残ったのはオカンをはじめとする大人がセックスのことしか頭にない中で、唯一プラトニックな存在だった(と思う)マルクスが死んだ時。「むかしむかし、太鼓たたきがいた。名はオスカル。むかしむかし、玩具商がいた。名はマルクス・・・」あのナレーション、子役とは思えん。凄い。 山岳蘭人さん 7点(2004-04-29 20:53:25)

6.レンタルや放映などで数回観ただろうか。生理的に馴染めないし気分も悪くなるのだが繰返し観てしまうのは、作品の力強さに魅かれるのだろうか。こんな映画は他にはない。嫌悪を感じるエロチシズムもリアルなのかも知れない。 じふぶきさん 7点(2004-02-16 09:50:16)

5.後味の悪さはなかったが、考えさせられるわけでも心に響いたわけでもないのに、なんか印象に残る。「どんな映画?」と聞かれたら「とりあえず見てみなよ」と言ってしまうなあ。完成度は高いと思う。 KENTPAPAさん 7点(2004-02-14 02:48:30)

4.これは・・・想像以上の気味悪さ。
R-15指定だが、残酷だとか、Hなシーンが多いとかってこともない。でも、決して子供に見せてはいけない何かがある。
「何が」とは言えない。
でも、意図した不気味さが映像全体から醸し出されている。
あと、効果音の使い方も。
主人公の少年は複雑な父と母とその愛人の関係を子供ながらに感じ取り、醜い大人になりたくないと心に決めてみずから成長をとめてしまう、という目茶苦茶な設定。
演じているのは、本当に子供なのか、小人症の大人なのか、よく分からないが、とにかくおぞましい表情を見せてくれる。
あー、説明するのが難しい。というか、おぞましい。
冒頭のシーン。芋畑で焚火する女。警官に追われて逃げてくる小男。女は小男に頼まれてスカートの中にその男を隠す。・・・これは主人公のおじいさんとおばあさんのなれ初めの話。想像できますか?「まさか・・・」という想像が当たったので、吐き気がした。
快活な子供の声のナレーションが余計に不気味。
全体的にそういうトーンのカルトムービー。
気持ち悪いが印象深い。1979年西独の映画。
興味が湧いたらご覧あれ。ただし、ビデオはなかなか見つからないと思う。
よしのさん 7点(2003-11-22 16:23:23)(良:1票)

3.グロテスクな場面もあり、かなり後味の悪い作品だが、この嫌悪感が主題ともいえる。大人の汚れた社会の反発から、3歳で自らの身長の成長を止めたオスカル。その後オスカルの目を通して伝えられる、大人の醜い社会。オスカルはひたすら奇声を上げることで、現実逃避する。グロテスクな場面はオスカルにとっての醜い社会、だから嫌悪感こそがオスカルの心の内なのだ。最後、醜い社会の元凶である大人が死んだ後、成長を始めるところは何とも皮肉な作りだ。 ゆたKINGさん 7点(2003-03-22 16:05:53)

2.オスカルの出産、馬の頭で鰻漁、小人のサーカス、魚を貪り食う母、など幾つかグロテスクなシーンがあった中で、オスカルの異様に見開いた目が、私には最も気味が悪かった。その一方で、海が出てくるシーンはどれも美しく印象深い。映画は戦争を最たるものとして、大人の汚さ、おぞましさを、自ら成長を止めてしまったオスカルを狂言回し的存在として描いている。私には、オスカルはこの大人達の愚行をあざ笑う悪魔のような存在であり、ブリキの太鼓やガラスを割る超能力はその象徴とも思えた。 クロマスさん 7点(2003-02-05 17:53:40)

1.怖いもの見たさ(?)で観ました。グロテスクなシーンが多々ありましたが、確かに主演のダビット少年は、天才子役といっても過言ではないでしょうね。観賞後は、何とも言えない殺伐とした雰囲気に酔ってしまったという感じです。 リリーさん 7点(2002-10-23 12:11:33)

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【点数情報】

Review人数 97人
平均点数 6.86点
022.06% line
111.03% line
211.03% line
355.15% line
477.22% line
51313.40% line
688.25% line
71717.53% line
81616.49% line
91111.34% line
101616.49% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review8人
2 ストーリー評価 8.22点 Review9人
3 鑑賞後の後味 5.55点 Review9人
4 音楽評価 6.71点 Review7人
5 感泣評価 4.20点 Review5人

【アカデミー賞 情報】

1979年 52回
外国語映画賞 受賞 

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