みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
6.事件についてはほとんど知識がなかったので純粋に一本の映画として見ましたがそれでも面白いですね。対テロ作戦の専門家とうそぶく太ったボディガードなんてさすがに本当はこんな感じじゃないんだろうと思ってたらそのまんまの人物がエンドロールに出てきたのには笑っちゃいました。マーゴット・ロビーは23歳以下の役を26歳で演じていてけっこう違和感があります、母親にその髪型だと若く見えるなんてことを言われたのもメタな皮肉としか思えませんでした(笑)。でもコメディ調の作りなのでこれもアリです、むしろ下手に真実性なんて重要視してないところが好印象です。真実性を追及していないとは言っても、スケートのシーンはおそらくCGを交えながらも違和感のない描写で技術レベルの高さもうかがえます。タバコの火を靴で踏み消すなんてありがちなシーンですがそれをスケート靴のブレードでやると印象に残るシーンになるんですね。トーニャがFBIの取り調べを受ける場面でテディベアを抱えているところも印象に残りました。とにかく人間関係にしろ置かれた地位にしろ不釣り合いであったことで起きた悲劇という感じなんですよね。バカとクズしか出てきませんがそんなバカとクズたちを決して嫌いにはなれない、深刻でありながらも最後には爽快感すら感じられる良質な人間ドラマであります。 【Сакурай Тосио】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-05-02 23:56:11) 5.こういう作品はどうしても、「どこまで真相に迫っているのか」という観点で見られてしまう面があるのですが、その点、この作品は最初から「皆さんそれぞれ言い分があるでしょうけど」という立場を貫いていて、無責任と言えば無責任だけど、そこに適度にユーモアを交えることで、何となくはぐらかされちゃう。そもそも「本人へのインタビューを交えた再現ドラマ」であるかのような体裁をとっているにも関わらず、インタビュー部分も俳優が演じてるので、何でもアリ、なんですけれどね。ただ、「証言」がアチコチで食い違いつつ、時に彼らの「証言」をシンクロさせてみせる演出は、ちょっと面白い。何となくウサン臭いけど。 それにしても、アイススケートシーンが、実にお見事。ここがショボかったら、相当ウサン臭い映画になるところですが、CGも使っているのか、本当に高度な技を連発しているように見えて、迫真のシーンになってます。オリンピック本番の雰囲気と、その中で精神的に追い詰められていく彼女。靴紐云々の場面は、当時のオリンピック中継でも見た場面ではありますが、こうやって、彼女に寄り添った視点で舞台裏から連続して描かれると、やはり実際の中継映像とはずいぶん違った印象を受けることになります(で、ここで当時のことをふと思い出すのだけど、外野の騒ぎに流されてジャッジの点数までおかしくなってしまった、実に後味の悪い大会でした)。 全体的に、ややトーニャ・ハーディング寄りの描き方ながらも、何となく曖昧に終わらせようとしている部分があって、その点ではどうしても映画が弱くなってしまうのですが、それでも、肯定も否定も超えたところに、彼女の今を提示して見せるラストには、唸らされるものがあります。不運ではあったかもしれないけれど、不幸ではないんだよ、ってな感じで。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-07-23 17:46:45)(良:2票) 4.人間の愚かさを描いた面白い作品だと思いました。 才能があっても、ちょっとした綻びで人生が狂ってしまう。 どんな人間にも当てはまる教訓みたいなものを感じました。 エンディングロールで流れたトーニャ・ハーディングの実際のスケートの映像がよかったです。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-12-08 22:09:58) 3.スケート競技の採点は実力だけではあかんのやな 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2019-10-03 12:47:35) 2.あったねー、そんなことが。なぜ今更なのかとも思ったが、今だから分かることもあるんだなと。物事、単純に善悪だけではかたづけられないものなんだな。それぞれに理由があって。真実がある。愛したい相手と、憎みたい誰かがいる。そんなことを思いました。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-08-18 12:58:12)(良:1票) 1.トーニャ・ハーディングとその関係者の証言ドキュメント仕立てで、彼女の半生と彼女を一躍時の人にした襲撃事件の裏側を描く。一つの出来事を異なった立場の人々の視点から描く「羅生門」風な組み立てにもなっているので、常に誰かの主観で物事を眺め、ドキュメンタリー風なのに時には「真相」自体が宙ぶらりんになる感覚が新鮮。基本的には、トーニャ、母、夫、コーチ、夫の友人で自称ボディガードの5人の語りが交錯していくのだが、物語が、この狭くて濃厚な「レッドネック」(白人貧困層への蔑称)の世界にどっぷりとはまっているのが面白い。アメリカではフィギュアスケートは、しばしば選手だけでなくその家族の物語として描かれる(日本でも五輪メダリストの家族の物語をやたら追いかけるのは一緒か)ので、審査員にそこを指摘された時のトーニャの困惑と母親へのアプローチ(とその失敗)のシーンは、彼女という「異物」を結局は排除してしまったスケート界やメディアへの強烈な皮肉だった。ただ、映画として夢中で見ていたのはこのあたりまでで、終盤の肝心の襲撃事件の話はどうしても主体が彼女から夫とその友人のほうへ移行してしまうので、物語の軸がぶれてしまって、個人的には少し飽きてしまった部分もあった。まあ、それもふくめて彼女が生きた「世界」だったのだろうけれど。でも、最後に彼女を訪れる母親の行動には絶句・・・・。あのシーンは、「家族」という物語を徹底的に突き放した、この作品の白眉でした。 【ころりさん】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2019-07-13 21:05:01)
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