みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
13.観客への嫌がらせの様な陰湿な映画を撮る事で定評のあるミヒャエル・ハネケ監督の2001年作。粗筋的には倒錯した性癖を持つ中年女性のピアノ講師と若い男子生徒との歪みまくったラブストーリーである訳だが、爽快な見せ場など皆無の所謂アンチカタルシスな映画なのに何かとんでもなくヤバいものを見たかの様な余韻が残る。主人公が異常な性向を持つに至った背景は劇中でそれとなく示唆されるものの過度に説明的な描写がある訳ではなく、断片的なヒントだけが羅列されて最後はほぼ投げっ放しのままで終わるという実に見事な“ハネケ節”が炸裂している。序盤は半笑いで見ていられる主人公の変態っぷりも途中から笑えなくなって終盤にかけて息が詰まりそうになるのは、誰もが内に秘める《他者と関わる上での根源的な不安感》を本作が白日の下に暴き出しているからなのかもしれない。私には「おめーらが心から誰かに理解される訳ねーだろバーカwww」という監督の高笑いが聞こえてきた様な気がした。 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-12 04:57:22) 12.変態女の不完全燃焼…そのまんまです。 変態熟女が美少年に誘われて、付き合ってやる代わりに、変態行為をさせろという内容です。でも、何を思ったのか、気が変わって、やっぱりよすと言ったり。 観ているこっちは爆発できないまま終わります。 主役を演じた女優のインタビューがあれば聞いてみたいですね。「私は主人公に共感できます」なんて言ったら、こりゃ、コメディですよ、もう。 でも、不思議なんです。この映画、映像の撮り方が古い日本映画的で、小津のように、とても繊細タッチで観る者を惹きつける何かがあるんです。 「愛・アムール」みたいなジジ・ババが出てくる映画よりは、こっち観たほうがいいと思いますよ。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-02-03 05:02:49) 11.このハネケ独特の渇いた映像…どうやったら撮れるんだろう。 【カタログ】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-12-09 16:55:36) 10.これまでハネケ作品は「ファニー・ゲーム」しか見たことがなかったので、本作は様々な意味で衝撃だった。 ハネケ独自の痛々しい描写、張りつめた緊張感。 人間の皮を上から下まで一気に剥ぎ取るような…そんな映画。 トミーおじいちゃんみたいな顔してこんなグロテスクな映画撮るなんて。人間やっぱり顔じゃ判断できませんな。 そしてイザベル・ユペールはこういう役をやらせたら天下一品ですね。 【せかいのこども】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-11 21:01:27) 9.シリアスなだけに笑いを誘うこの展開、この痛さ、滑稽さ。こんな痛い映画は久しぶりでした。同じ人でも見る年齢や経験によって評価が変わってくるんじゃないでしょうか。これは性癖や変態思想のある人、性的コンプレックスが1ミリでもないとまともに取り合えない映画です。完全に健全な方は不向きです。どんなにエリカに嫌悪を感じながらも、心の深いところで僅かに共感できる自分がいます。エリカに、この映画にひとかけも共感できないという人とは心の底から仲良くできないだろうと思います。しかし結婚するのであれば、この映画にはまったく共感できない人がいいなと思いました。感想は聞いてみたいけど、人には勧めません。 【餅】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-18 02:34:09) 8.点数にすごーく悩む一作。もう一度観るか、と問われれば恐らくもう観ないであろうとは思う。ただ、この映画を観たことを忘れられるか、忘れるか、と問われれば、答えは明らかに「忘れない・忘れられない」である。他人に観ることを薦めるか、と問われれば、うーん・・・相手によりけり・・・恐らく薦めない。心も体もとっても痛い作品でした。 【longsleeper21】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-03 17:20:05) 7.よくできた映画だけど、友人に勧められるかっていうと・・・。でもストイックな世界とそれによる歪み。現実と妄想の愛の違い。ちょっと引いちゃう性癖など・・・。テーマは盛りだくさん。感想文をかけといわれたらネタには困らないと思う。変態エリカに立ち向かって戦うワルターがスンゲー大人。さすが実生活が年増キラーだけあるぜ・・・。 【のりもちあつあつ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-04 18:33:29) 6.愛を識る事は難しいが愛を実践する事もまた難しいな、とつくづく思った作品。痛々しいのも度が過ぎると憐れに思える。残され自分を傷つけそしてピアノを捨てるエリカ。ラストシーンがとても衝撃的でした。本当になんか陰鬱な気持ちになった・・正気かよ!とマジメル張りに引きつつ気分的には0点だった。他人には薦めたくないし、手放しにこれイイとは言わないが考えさせられる映画であったとは思う。 【HIGEニズム】さん 7点(2004-09-07 05:32:52) 5.「8人の女たち」の中でユペールがとても存在感があったので、この映画を観た。 主人公の異常性癖ばかりが目に付くが、実際に同じような状況に立たされたら誰だってユペールのようになる可能性はあると思わんかな? 性を知らないで歳をとるということが生んだ悲劇やね。男性だって一度も女性と付き合ったことが無くて、セックスもしたことが無い状態で、AVビデオばかり見て欲求を解消していたとしたら、「性」に対してひどく偏見を持ってしまってもおかしくないやろ。 今まで抑圧されてきた欲望が一気に爆発したということやね。 彼女は性欲が異常だったというよりは、好奇心がとても豊富やったんだと思う。 久しぶりに目を背けたくなるような痛々しい映画でした。 【花守湖】さん 7点(2004-05-01 21:50:46) 4.愛だ性だ変態だという描かれた風景よりも、共同体を失い、糸が切れた凧のように生きている現代のわれわれが誰でも感じることのできる「乾き」を率直に切実に感じさせてくれる映画というべきではないだろうか。エリカにとって最後まで「愛」なんてどうでも良いことのようにしか見えない。ピアノが好きなので観たが、「引き込まれない映画を最後まで我慢して、それなりに満足した」という感じ。 【テーブルランプ】さん 7点(2003-12-15 23:48:13) 3.う~~ん、なんて言えばいいか分からないけど好き! 【アンナ】さん 7点(2003-12-07 13:04:34) 2.「なかなか面白い」けど絶対「人には勧めない」。自分の性格疑われそうだから。ストーリーは痛々しいけどでも嫌いじゃないけどなぁ。っていうか、こんなに沢山の人が見てレビューしてるのに驚きました。一生に一回は見ても面白い人生勉強になると思う作品。 【冬うさぎ】さん 7点(2003-10-26 10:27:23) 1.考えされる映画でした。芸術って難しいよね。天才と狂人は紙一重て言うけど本当なんでしょう。凡人には理解できない世界で創造しているから素晴らしい作品が生みだされる。狂人だからこその世界。才能はあるんだけど中途半端な主人公。芸術オタクで世間常識は関係なかったんだけど、彼によって少し歪んだ自分、歩んできた人生が見えはじめてきた。ラストは母とピアニストとして歩んできた自分との決別なんでしょう。 【taka】さん 7点(2003-02-02 00:24:04)
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