みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
34.2001年公開のヨーロッパ合作映画。ボスニア紛争の前線地帯にある無人の塹壕(=No Man's Land)で起こったとある事件を巡るブラックコメディ。ボスニア・セルジア・国連・マスコミ…様々な人間が寄ってたかってもこの小さな事件すら誰も解決できない。地域紛争・民族紛争の“どうしようもなさ”を本当にどうしようもない出来事を通して切り取った佳作だと思う。そして、事件の当事者の一人である兵士が終盤に叫んだ台詞こそがこの映画の核心なんじゃないかな。 「ハゲタカが群がって…俺らの悲劇はそんなに儲かるか!」 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-05-07 22:13:54) 33.現代を一つの設定としてうまく言い当てるのも映画の仕事。美しい田園が広がる中、背中に地雷を感じて微動もできず、便意をこらえつつ横たわり続けるという状況に、“現代”が、単にボスニア・ヘルツェゴヴィナという地域を越えて、言い当てられている。この切迫感と、それをうんざりしている気持ちとがまぜこぜになった心理状態。セルビア兵とボスニア兵が、互いに銃で脅して「戦争は俺たちが仕掛けた」と言わせ合うあたりの笑いも苦い。国連もマスコミも最後の裁き手としては登場しない。ただ遠雷が聞こえてくるだけ。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-06-12 12:10:00) 32.敵と1対1という極限の状態の中に笑いのエッセンスを少し加え、国連の平和維持軍の在り方について問いただし、戦争の無情さを描いた、見る者を引きつける映画でした。たいていは戦争を茶化すか、または非情な場面のみを映すかだけなんですが、この映画のバランスは絶妙です。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-17 17:57:38) 31.こんなに戦争を愚かに感じた映画はありませんでした。 戦争をさせられている人がそうなのではなく。 戦争自体が、あまりにも、くだらない愚かなものだなぁ、と思います。 コメディだったのか。。。 【猿の腰掛け】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-06 17:54:11) 30.事件は現場で起こっているんですね… 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-06-14 15:57:25)(良:1票) 29.戦争を思いっきり皮肉ってますね。国連も名前だけでな~んもできない。ニューシネマを思い出すような救いのないラスト、このモヤモヤ感がたまりません(笑)結局戦争っていうのは子供のけんかといっしょでふとしたことで起こってしまいしょーもないことで人を殺してしまうんですよね。終わり方も戦争ではよくあることで仕方のないことだと思えば、、、監督の撮り方は上手いなぁ。。 【M・R・サイケデリコン】さん [地上波(吹替)] 7点(2007-05-25 23:32:24) 28.あと味悪すぎます。でも、ハッピーエンドにならないからこそ、この映画は価値があるのかなと思います。戦争の悲惨さが口で戦争反対といわれるよりも、ずっと共感できます。でも、見てすっきりする映画がおもしろい映画だと考えている人は、この映画見てはいけない。 【まにまに】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-02 14:12:56) 27.戦争はいけませんという事だけは分かりました。 【たま】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-22 21:46:36) 26.これはシリアスな映画だよ。それに本当の「戦争」を描いているんじゃないだろうか。かく言う私はやはり”戦争を知らない子供たち”なんだけど・・・ 「戦争映画」には色々あるけれど、その中の「反戦映画」には「西部戦線異常なし」を代表とする戦争の悲惨さを訴えるものが多い。もちろんそれも必ず必要だと思うけど「何故戦争が起こったか?」「何故殺し合いをするのか?」を教えてくれる映画はなかなか無いように思う。しかし、この映画はそれを非常によく教えてくれているように思われる。塹壕での敵同士の2人はそれぞれ”この美しい国で戦争が起こったことはとても許せないことだ”と思っている。そしてそれぞれ”相手が戦争を始めた”と思っている。また2人共、そうした想いを相手も自分と同じように持っていることに気づいていて、友情も芽生え始める。そしてここからがこの映画が特に教えてくれているところだと思うけど・・・そんな2人に各々次のような同じ行動をさせている。それは「何かの拍子で相手をナイフや銃でケガを負わせる」「ケガを負わされた方は『痛い』といってその痛みに顔をゆがませる」「そして『よくもやったな、殺してヤルー』と叫ぶ」というものだ。これらの行動を2人に同じようにさせている。そして結局2人は、相打ち的なことをやって死んでしまう。つまりこの映画は、戦争の起こる大きな要因には「単純に、肉体的に、痛い目に遭わされると相手を殺したくなる」ということ等、当人達が本能的に自らの行動としてやっている面がある、ということを教えてくれているのではないだろうか。 【メロメロ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-03-18 01:50:09)(良:1票) 25.善玉も悪玉もなく、自己中心的な正義と盲目的な憎悪が相乗して悲劇にいたる。場を収めようとしていた人間がもっとも悲惨な末路をたどる。これは戦争と、あらゆる争いの縮図。個人的には、戦争映画とはこうあるべきだと思う。 【no one】さん 7点(2005-01-15 18:13:32) 24.兵士同士の子供じみた擦り合いが、戦争の正義のなさを物語る。救いのないラストだからこそ、戦争の理不尽さを思い知らされる。イラクを見よ!アジア杯、そして五輪で彼らの代表であるサッカーチームが大活躍。スポーツは平和の象徴であり、希望の光になりえるのに。。・・ユーゴからはそれすらも奪われた。選手の無念はもちろん、戦禍に打ちひしがれた国民の悲しみ。そして、ぼくの寂しさ。全盛期のストイコビッチやサビチェビッチをアメリカの地で(ぼくはテレビで)、見たかったんだ。その真実がこれ??悲しくて、本当に残念でならない。 【れこば】さん 7点(2004-09-12 11:14:06) 23.監督の撮りかたがいいのかとても観やすい。人間の愚かな部分を描いてる感じ。結末はちょっとそんな終わり方かよって感じ。いい映画です。 【ばかぽん】さん 7点(2004-09-12 06:26:08) 22.「あんまりおいしくないけど食べて」と出された料理がほんとに不味かったときと同じ心境になります・・・。 【tetsu78】さん 7点(2004-09-09 22:32:03) 21.国連の現場指揮者が良い人なのが救い。あの後、記者と飲みにでも行ってデキちゃうのかな、なんて妄想は置いといて。地雷仕掛けられた人が、ウンコしたくなる気持ちが痛いほど分かる。 【マックロウ】さん 7点(2004-06-15 13:50:01) 20.なかなか。 【BECK】さん 7点(2004-05-02 18:07:16) 19.人間と社会と戦争の本質が最小限度のスペースに凝縮されている。個人の喧嘩も全人類の惨禍も本質的には何ら変わらない。ただ規模が違うだけ。そんな強烈な皮肉に満ちた一篇。シンプルながらも的確な反戦映画。 【ひのと】さん 7点(2004-03-22 19:29:41) 18.ここに描かれるボスニア紛争に限らず、今も世界のあちこちで戦争があり、そこにはメディアと国連が人道という大義のもとに関わる。しかし現実は人道とはほど遠い目的のためにこの二者がいる。ビジネスであったり自らの存在意義のためだったり。「事件は現場で起きてるんだ!」と叫ぶ映画があったが、現実は叫ぶことすらできない。この映画、後味は最悪である。何かに対して怒りさえ覚える。何かとはきっと戦争そのものだろう。あたりまえのことなのに今さらにそう感じる。戦争の現実をまざまざと見せつけられたような気がする。今作の監督の経歴(ボスニア兵として戦場へ行き、また戦争ドキュメントも撮っている)を聞き初めてリアルに感じるところが映画としては残念なところ。いや、きっとあまりの衝撃に私自身が映画だけの話として捉えたかっただけかも。この映画は平和な日本で戦争というものを、テレビや新聞といったマスメディア以上に感じさせてくれたような気がする。 【R&A】さん 7点(2004-03-17 14:50:32) 17.戦争という現実をダイレクトに叩き付けた映画。 この映画では様々な問題を提議していますが、戦争は無意味だという事はもちろん 私達日本人は必死に生きようとした登場人物達の生き様を真に受け止め、 彼らの「生きる事への執着心」を学ぶべきではないかと思いました。 【chungking】さん 7点(2004-03-07 14:43:57) 16.中間地帯の塹壕での人間模様が、このボスニアの紛争、いや戦争というものの縮図を表しているような気がしました。傷を舐め合う両者と、地雷を背に身動きの取れない兵士。この兵士はさしずめ一般市民のような気がしました。何もできずにただ苦しみに耐え抜く、そして最後は何も残らない…という。国連防護軍は結局ちょっかい出してただけでした。戦場で痛みを知らずも高い地位からながめているだけのキャリア官僚のようなもんですかね。私のように捉える人は稀かもしれませんが、このような視点から捉えると、この作品がグッとリアルに戦争というものの非常さを感じることができました。 【ブッチ・ハーモン】さん 7点(2004-02-20 22:47:29) 15.戦争というものがきれいごとじゃすまされないということをただただ痛感。一人一人の力がなければ戦いは成立しないのに、一人の兵士の死の前にすべては無力.....。女性記者の最後の台詞がかなりハードに心に響いたのは、我が夫が同業者だからかな。戦争下における報道の意味ってなんなんだろう? 私達の意識はそれによってどう変わっていけるんだろう。アカデミー賞(アメリカ)はこれに外国映画賞あげているのに、自国作品はなぜあんな..........。 【showrio】さん 7点(2004-01-21 22:44:13)
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