みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
2.木下恵介監督が怪談話を撮る。とても考えられないぐらいです。例えるなら小津監督が時代劇を撮るぐらい考えられない気持ちであるが、だってこの作品木下作品てよりは黒澤明監督や溝口健二監督の映画みたいな雰囲気を醸し出している。しかしながら木下恵介監督、この怖い話を単なる怪談話てよりは人間の悲しみ、哀れみとでも言うべきか?役者の演技力による力も大きく、特に田中絹代がやはり凄過ぎるによってドラマチックな愛憎劇として描く事に成功している。上原謙の怯える表情、杉村春子の相変わらずの嫌な女ぷりやらも強い印象を残す。木下恵介監督てやはりどんな映画でも標準以上の映画にしてしまう凄さがあるなあて思った。全体的にやや長いかな?て思うけど今時の時代劇にはない迫力と面白さを感じる事はできた。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-01-25 15:55:28) 1.四谷怪談と皿を数えるアレと混同していた。 顔がただれたお岩さんというのは知っていたが、物語の詳細は知らなかったので、楽しむことができたが、題名に「新釈」とあるので、多少はアレンジがなされているのだろうか。 それはさておき、本作は木下惠介の作品らしく、実に卒のない完成された作品であった。 名優たちの演技も手伝って、重厚な愛憎劇と相成っている。 そして、みんな驚くほど若い! 上原謙もかっこいいし、田中絹代もまだそれほどおばさん臭くないし、杉村春子はお色気を売る役を演じているし、加東大介もまだそれほど太ってはいない。 だけど、例外が一人いた! 飯田蝶子だ。 この人はいつの時代の作品を観ても、常におばあさんだ。 まるで笠智衆の女版である。 「怪談」と聞くと、さぞかし怖いんだろうなぁ、と少し気合いを入れてから鑑賞を始めたが、現代からみれば全く怖くないし、しかもそんなに怖い場面すら多くはない。 それよりも、愛憎劇といった人間性を描いた部分が深く掘り下げられていて、それが物語りの奥行きを深めている。 160分弱の尺の長さもそれほど気にならず、ムダの少ない完成度の高い作品であった。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-09-24 01:44:40)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS