みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
16.登場人物が非常に多く、かつ時間軸がバラバラなため、把握しきれないのが欠点ですが良い映画です。この映画は回想シーンが唐突で頻繁に使われますが戦争経験者のフラッシュバックを表現したかったのでしょうか。ただその演出は成功しているとは言えず、若干内容が掴み難くて取っ散らかってる印象です。ただメッセージ性は強烈で、地獄の戦場から生還してもなお苦難が待っていた兵士達の人生を見て戦争の愚かさを感じました。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-02-10 23:13:58) 15.普通はこちらのほうを先に観るようだが、日本人であれば先に「硫黄島」を観てからこちらを観たほうが、自国側そしてそのいわば舞台裏(アメリカ側)という意味でしっくりくるような気がする。そして兵士の葛藤や、イーストウッドの扱う「死」、それも単なる死ではなく、「生」の下に埋もれる無数の死を描く本作は見ごたえがあった。ハリボテの山に星条旗を立てる、というこの上ない茶番の際に三人がフラッシュバックとして死を思い出すのは偶然ではない。どんな茶番であれ、生きていることは無数の死体を土台とするのだという教訓の象徴としてあのシーンは存在する。逆に言えば、生を規定しているのは過去の死であり、それは誰も覆すことはできない。「英雄なんていない」というセリフを、「硫黄島」に当てはめるならば「英霊なんていない」とするのがぴったりであるし、そうすることがイーストウッドのしたかったことであろうと思う。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-19 00:08:57)(良:1票) 14.観たいけど観ていて辛いかなと思い観ていなかった作品。テレビで「硫黄島からの手紙」をついつい観たことから決心して観賞。 これまた既に皆さんのレビューで語り尽くされた感があるので一言だけ。2作品セットなので、それぞれに立場を変えて描かれているのかと思いきや、基本的にはニュートラルな視線を感じました。勿論、主人公が違うのだから当然という程度の差はあるけれど、偏りは最小限度に抑えられている感じがしました。見事。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-27 10:44:58) 13.「硫黄島~」は封切り時に映画館で観てすぐにこれを観ようと思っていたが、かなり時間が空いてしまった。あわせてみると当時の日本とアメリカの経済力の格差をまじまじと感じる。ただ共通するのは戦争の愚かさ。戦争を直に体験している人が少なくなっている現代において、今やその抑止力となるのはこういった映画を普及させる事が大切ではないかとマジに思った。でもアメリカではインディアンの戦争恩給はないのか? 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-25 22:35:29) 12.確かに、この映画を撮るならば、もう一本『硫黄島からの手紙』を撮らざるを得なかったのかも知れません、こんな“苦い”映画では、製作費を回収できない恐れがあるから。しかし、それだけに、本当に撮らなければならない映画は、コチラだったのかも知れないなあ、と。すなわち、もう一本の「よりとっつきやすい映画」とセットにして、までも。『~手紙』における、やや類型的なところのある人物像。圧倒的不利な状況で敵と戦う、明確な“絶望感”。それに比べてしまうと、こちらの作品の題材はいささかビミョー、まーはっきり言ってツマラン問題、と言う風に捉えられかねないところ。しかしその「比較されるリスク」を冒してまでも二部作の一つとして作られた本作は、時間を見事に行き来する、構成の巧みさに満ちています。テーマは、硫黄島に立てられる星条旗の写真の「捏造」問題。この有名な事件を、いまさら告発するように描くのではなく、否応なく巻き込まれた当事者の苦悩として描いています。ラストの方の断片的すぎる描写は、正直、好みではないのですが、それでも、観終わっての感想としては、「テーマだけ見ると、アンチヒーローもの。だけど、この映画で描かれる、“普通の”人たちが、“普通に”運命と戦う姿を見れば、やっぱりこれはヒーロー映画なのではないか」、と。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-13 17:43:34) 11.凄惨な戦場を後にしてきた兵士3人に向かって、「それがショウビズだ!」と安全圏の本国で言い放つ政治家。アメリカにとって「ショウビズ」なんだ、戦争って。今と同じじゃん! 分かっていたけど、ここまでストレートに言われると逆に唖然。大統領は率先して戦場で戦わねばならんシステムにしてしまえ! そして戦場でも「これがショウビズだ!」と叫んで砲弾を生身の体で受けてみよ! 「硫黄島からの手紙」より、こちらの方が映画としては断然良いと感じた。監督イーストウッドに初めて共感できた映画。それにしても、ジェイミー、大きくなったね。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-09 10:43:32) 10.あんな島には死んでも行きたくないと思いました―それだけでも見た価値はあったのかもしれません。有名な写真ですが詳しい事は何一つとして知らなかったのでいい勉強にもなりました。戦争が勇気やら希望やらを生み出すなんて事は絶対にないんですね・・・それにしてもアイスやらご馳走が普通に食えてディーゼルが走ってるような国と大マジで戦争していたなんて空しいにも程があります。 【Kの紅茶】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-08-09 02:25:21) 9.時間軸の飛びのせいで集中力が結構とぎれやすいけど、あの演出はなかなか良かったと思う。登場人物が誰が誰だか分からなくなるのは、この映画では大した問題じゃないと思う。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-06-02 15:52:43) 8.本作とそれに続く『硫黄島からの手紙』を観てまず新鮮だったことは、戦争に対する一般市民の「距離感」。僕がこれまで観てきた戦争映画の多くは主に「戦場で戦う兵士/それを指揮する権力者/その犠牲となる罪無き民間人」という役回りによって構成されていたが、この硫黄島二部作はその基本構造を根底から覆している(特にそれが顕著なのが本作)。武器を持たない一般市民もまた、国債を買うことで戦争資金を生み出しているわけだし、自分たちの家族を最前線で戦う兵士として送り出している。つまり彼らもまた彼らなりに戦争に「参加」しているのであり、彼らが立つ場所は非戦闘地域ではなくあくまで戦線の最後方でしかない。ついつい忘れがちになるがそれが現実なのである。気がつけば「被害者/加害者」の二元論に陥りやすいこの問題について本作はまた新たな可能性を切り開いた。『硫黄島からの手紙』とともに長い付き合いになりそうです。 【とかげ12号】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-02-28 22:40:13) 7.重厚で大変素晴らしい作品だった。「硫黄島からの手紙」も既に見ているが甲乙つけがたい。新時代の戦争映画だと感じます。殊更に悲劇性を強調する訳でもなく、かと言って愛国心をやたらに煽る内容にもなっていません。凄い映画だと思います。 【はむじん】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-02-14 02:40:29) 6.英雄となった米兵の孤独がよく描かれていました。われわれ日本人の知りえない貴重な事実を目にすることができました。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-11 01:16:15) 5.当たり前のことではあるけれど、戦争は「全ての国民同士」ではなく「国と国のご都合同士」がやるものなんだな、と思える作品でった。2部作の「硫黄島からの手紙」とは異なるアメリカ側からの視点だが、徹底的な戦争の客観視という姿勢は同じく一貫していた。国のために勝負の駒となるしかない兵隊の立場から、戦争の悲しさをよくもここまで描ききったと思う。…国のため、故郷のために戦い、力を尽くし、傷ついて帰った彼らを待っていたのは、戦争の現場を知らない役人や民衆からのご都合主義。彼らのやるせない気持ちが痛いほど伝わってくる。純粋に故郷を想って戦い傷つき死んでいった仲間達の、自分たちだけがその真実を伝えられるのに、国の都合の前でそれも叶えられない現実が悲しい。…国の為に尽くした人への畏敬の念を疎んじる。この映画と全く同じことが、現在の日本にはまだ続いている気がする。言葉だけの幼稚な平和主義や教育の前に尊い犠牲は封殺され、この映画を観た存命の旧日本軍帰還兵の方々は、何を思うだろうか。戦争の悲しさと一緒にイーストウッドが言いたかったのは、現代の社会の為に歴史の犠牲となった人々への畏敬の念、そんな気がしてならないのだ。 【six-coin】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-01 01:22:02) 4.火炎放射器だけは許せません。 【チヤルカ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-29 21:50:29) 3.映画のホームページに「クリントイーストウッドからの手紙」があります。名文です。そしてこの映画のすべてを語っていると思います。映画はもちろん名作です。http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/letter/index.html 【爆裂ダンゴ虫】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-22 00:07:28) 2.イーストウッドの映画には常にイーストウッドがいた。本人が出ていなくても彼の分身がいた。前作『ミリオンダラー・ベイビー』のレビューで私は「イーストウッドはどこに行くのだろう」と書いた。現実に打ちのめされたアウトローはどこに行くのだろうと。彼は帰ってこなかった。この映画にイーストウッドはいない。それは私がずっと望んでいたことでもあった。だから作品の内容とは別のところでこのイーストウッドの到達点に感無量になった。しかし同時に寂しくもあった。この作品は英雄を否定する。英雄は作られる。映画のヒーローもまた作り物なのである。映画が現実味を帯びるにしたがいヒーローはヒーローとして存在しにくくなり、もはやイーストウッドもイーストウッドの分身も入る余地がなくなってしまった。何度も言うがそれは私が望んだものであったはずなのにとてつもなく悲しいことのように思えてならない。英雄の否定は戦争を題材としているからであって、イーストウッドの不在は偶然なのかもしれないけど、これまでの彼の映画の軌跡からするとやはり、ひとつの到達点と考えるのが自然だと思う。私の心境は複雑です。 イーストウッドの新しい映画を拍手をもって歓迎すると同時にイーストウッドの帰還を待ち望む自分がいる。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-11 13:01:32)(良:1票) 1.「ミスティック・リバー」は正直ムカついたが10点出した。だが二度と見たくない映画だ。何様のつもりだと思った。しかし、その淀みのどす黒さに10点つけた。だが、ようやくにしてイーストウッドも分かってきたようだ。遅すぎるが。というか、日米戦争で2部作作るよりも、南米辺りを舞台にしたものだったら1点加算しただろう。イーストウッドには、そこまでの度胸はないらしい。少しはまともに客観視できるようになっただけでも、ほめてやる。ともあれ、911の感想がミスティックリバーだなんて幼児レベルから脱却できただけでも8点をあげてやってもいいだろう。甘すぎだが。 【解放軍2003】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-11-29 01:41:16)
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