みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
8.ポン・ジュノ映画を観たのは初めてでしたが、この人が作る映画はすごいですね。粗筋だけに焦点を当てると、非常にオーソドックスで丁寧なモンスターパニック映画に仕上がっているのに、いきなりコメディ調やサスペンス調の画に変化する。でも映画自体は全く破綻していないし、寧ろ監督の個性として面白かったです。 最も印象的だったのはペ・ドゥナが橋に向かって河原を疾走するシーン。ただ走っているだけなのに、画が非常に美しいと思いました。こういうシーンをサッと撮れるポン・ジュノは凄いなと思ってしまいます。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-22 13:25:42) 7.なぜ『グエムル』は日本でコケたのか? という表題の記事を多く目にし、今さらそれらの記事を読み漁ってみたのですが、その中のひとつに 【 『グエムル』は韓流スターを前面に押し出さず、怪獣映画として日本に広報された。 しかし日本で怪獣ジャンルはマニア層が存在するが、彼らの期待心理を充足させることができなかった。 彼らは(つまり、日本人は)グエムルが遅く登場し、英雄や自衛隊にやられるという従来の怪獣映画の公式と『グエムル』の違いを受け入れることができなかった」と説明した。】 というご意見を目にしたのですが、、、 いかがなのでしょう・・ なんか違う。この方の見解には納得できない なぜなら日本人だからってグエムルが遅く登場する事なんて たぶん誰も望まない。逆に唐突早々に現われた事に度肝をぬかれた訳であって そこをかなり評価している それになにさ、英雄やら自衛隊っていうのは具体的にいうなら アレですかね、例えば、ウルトラマンやウルトラ警備隊などの事を指して言ってらっしゃるのでしょうか。そんなバカな。あなた日本人をかなりオタク扱いしてくれちゃってませんか とまあ、なんだか記事に対して異議を唱えてみたくなってしまいましたので この場をお借りしてみました。すみませんでした。 しかし、個人的な見解であってデータ的なものではないんであれなんですが、『グエムル』って日本ではほんとにコケたのでしょうか いや、コケたって言われるほどではないでしょ。そりゃ確かに、劇場収入は見込んでいた数字以下の大惨敗だったのでしょうが、その後 DVDの売れ行きは良い感じでしたやん、レンタル市場でもヒットしてましたやん、結局は日本人の皆さん何らかの手段にて目にされているわけなんですから、あんましコケたコケた言わんでもいいんではなかろうでしょうか そんなにめちゃめちゃコケたわけでもないのに コケたコケた言われるって事は そんなにハゲてもいないのに ハゲやハゲやって言われてるようなもんやないでしょうか そんなんやったらカワイソですやん。以上です。 【3737】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-12-21 23:42:02)(笑:1票) 6.人と怪物のパワーバランスのリアルさと予測できない展開、ラストの微妙な落とし所も含め、最後まで楽しめました。 【小原一馬】さん [地上波(字幕)] 8点(2008-09-11 23:10:03) 5.おもろい!韓国映画恐るべし。少なくとも日本のCGは抜かれたよね、ただ惜しむべきは狙ってるのかふざけてるのか真面目なのか分からない演技 【レッドホーク】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-16 19:46:46) 4.いま観てきました。 アンチ怪獣、アンチ大作な心意気が映画のフォルムを壊しまくっている。素晴らしい。 モンスターデザインにはタトプロスではなく、成田了の遺伝子を感じますな。一見ありえなさそうなシュールなボディラインが素晴らしい。 そしてストーリー! まるっきりロジャー・コーマン製作の『吸血怪獣ヒルゴンの猛襲』のパクリじゃないですか! 真似るにことかいてコーマン御大の怪獣映画かよ! むっちゃくちゃ素晴らしい! 音楽が見事なくらい「わかってなかった」のがつくづく残念。満点には至りませんでしたが、とってもとっても素晴らしい映画だと思います。 人気の悪さ、宣伝の拙さに振り回されて、食わず嫌いしてた自分が本当に悲しくなりました。「蓋を開けてみると小粒な動員だったけれど…」と評しながらも、あえて再上映してくれた蠍座のオーナーさん、感謝です! ●追記:一日じっくり考えてみた。これほど明確に具象化された「北朝鮮」を今まで見た事がないのに気づいた。生い立ちも、自然界に存在を許されない奇怪な形態も、拉致って生殺しにする食餌行動も、水路から迫る襲撃経路も、そのステルス性と俊敏さを兼ね備えた攻撃能力も、そして大多数の市民にとって真の脅威ではない点もビシッと符合する。その上で、マスコミに流布するウィルスの噂や、論点がずれて行く(というかずらして行く)政府や米軍の行動や、火炎ビンで戦う事の意味や、墓穴を掘りまくる主人公たちの思慮のなさに、いろいろな意味付けが出来はじめた。そして、実際に怪獣なるモノが現れた時には、案外行政府ってこんな風に行動するんじゃないか…とも。 ここまでの政治性の強さは、日本怪獣映画(テレビは除く)ではやれなかったものだと思う。「んにゃ、グエムルの母はヘドラだ」と言う向きはあるかもしれないけどね、日本ではヘドラは根付けなかったのをお忘れでないよ(廃棄物13号は…オイラ的には発展性の少ないオマージュだったと思うがね…マンガしか見てないけど)。 この怪獣はきっと、日本より漢江の水が合ってたんじゃないかな。観客の危機意識ベクトルの問題かもしれんがね。 【エスねこ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-10 20:28:44)(良:2票) 3.今、世界中から最も熱い眼差しを受けている韓国の社会派ポン・ジュノが、いわゆる大娯楽作品に挑戦したのが本作である。本国では当たらないとされているジャンルであるにも拘らず、大ヒットを記録したこの作品は、紛れもなく“正しい怪物映画の作りかた”的な面白さに満ち溢れていて、今後、亜流作品が続出することは間違いない。 本作の最も注目したい点は、政府や軍隊あるいは科学者といった、市民(=弱者)を守り、本来立ち向かっていくべき組織が怪物を生み出す原因を作り、そればかりか、自ら闘う事を余儀なくされる市民の足枷にまでなってしまうという、今までの怪獣映画の常識を覆す逆転の発想にある。冒頭の在韓米軍研究所から薬物を廃棄処分するシーン(いかにもB級っぽい!)や、政府による妨害工作など、反米・反政府といった社会派としての一面を覗かせてはいるが、実のところ余り深読みするほどの面白みは感じない。それは怪物に攫われた娘を、家族が力を合わせて救出するというストレートなドラマツルギーのほうが勝っているからに他ならない。それは一方で、さながら街をジャングルに見立てた、サバイバルゲーム的な面白さとでも言えるだろうか。怪物と国家の両方と闘わなければならない家族には、悲壮感や深刻さを余り感じさせず、どこまでもカリカチュアされた描写を貫く事で、大騒動を繰り広げる人間たちの滑稽さと悲しさを浮き彫りにしている。それにしても、韓国映画の生々しさは本作でも健在で、黒くヌルっとした物体が橋の欄干から、(まるでウ○コのような)いかにも排泄物の塊のように垂れ下がる姿で登場する怪物と、“ん?あれは一体、ナニ?”と、一瞬わが目を疑うような反応をする人々の描写が秀逸で、そのあとにくる河川敷でのパニックへと波及していく転換の面白さは比類のないものである。カメラの遠くから近くへの遠近法と、「ジョーズ」を参考にしたような横移動との巧みな組合せによる視覚効果は、緊迫感を伴った極めて精度の高い迫真の映像であり、中でも、次々と人々を襲う怪物が土手で足を滑らせるマヌケぶりなどは、まるで本当の生き物のような錯覚を覚えさせるほど芸が細かい。この序盤の圧倒的な素晴らしさに比べると、クライマックスは少々呆気ないが、ジャンルを問わずとも質の高い映画を描出するポン・ジュノの才能も然ることながら、映画製作に於ける柔軟な姿勢と懐の深さには敬服せざるを得ない。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-02 16:39:36)(良:3票) 2.監督も俳優も好きな人ばかりだし、予告編も面白そうだったので楽しみにしていました。・・・いやぁ、これは凄い。韓国版「宇宙戦争」みたいな話で、突然現れた怪獣に娘をさらわれた父親が兄弟や親父と共にグエムルに立ち向かうという話。特に驚いたのが、まさに突然(!)現れた怪獣が次々に人を襲うシークエンスだろう。意表を付いたその登場のさせ方が潔くて良いと思った。また、娘をさらわれたソン・ガンホが怪獣を追っかけて川に飛び込み、溺れながらかろうじて見た向こう岸では怪獣が娘を丸呑みにしている光景が映し出されるという場面が凄いリアルで怖かった。そしてその後の展開も単なる怪獣映画にはしないで、韓国政府の対応の粗雑さや米国人による強引な科学兵器による解決など社会的な視点で描いているところが、ポン・ジュノ監督らしくて良かった。 そういえば、ポン・ジュノ監督は日本の漫画、特に浦沢直樹の作品や「寄生獣」などが大好きだそうな。なるほどそう言われてみれば、グエムルの口の割れ方が寄生獣っぽい。また、主人公の弟がホームレスのおっさんと共に火炎瓶で怪獣退治に行く所が、なんとなく浦沢直樹っぽいなぁと思いました。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-09-25 00:38:36) 1.過去に怪獣映画はアメリカや日本が牽引してきた文化と言えるが、その文化が全くない韓国で近年稀に見る怪獣映画が生まれた。何が凄いって怪獣のファーストコンタクト!あのタイミングでの登場は度肝抜かれました。ハンガンの川べりでグエムルが暴れる15分間は映画史に名を刻むであろう戦慄の名シーン。そのテンションが中盤以降ダレてしまうのがとても残念。ただ窮鼠猫を噛む的な弱者マンセーなポンジュノ映画の根幹部分はビンビンなので、『殺人の追憶』ファンなら一見の価値アリ。あとペ・ドゥナの赤ジャージ最高。 【カイル・枕クラン】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-09-18 00:40:35)
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