みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
5.食べる、眠る、息をする。生きていくにはそれだけが必要。それさえ出来ていれば、後は「たそがれ」ていれば良い。 でも、悲しいかな大抵の人間は「たそがれ」るのが下手。何かをしていないと不安になる。そのくせ、何かをしてしまうと不安を呼び込む。毎日はその繰り返し。 だから、この作品に流れる空気は心地良い。イライラしている時でも癒され、マッタリしている時でも癒される。いわば万能癒し剤。したくても出来ない時の過ごし方がここには満ち溢れている。 「かもめ食堂」はホームドラマの域を少し踏み出した世界だったけれど、「めがね」の世界はもっと大きく踏み出しましたね。 ただ、「めがね」が何を象徴しているのか、未だ解らない…。そうだ、ゆで小豆の缶詰を買ってこよう。それから明治屋のシロップも。解るかもしれない。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-09-26 13:47:50) 4.めだったストーリーもなく、経歴も謎な登場人物たちが、なんてことのない会話をし、かき氷を食べ、海をながめる。人によってはシンプルすぎて退屈に感じられるかもしれない。しかし、その表面上のゆったり感とは裏腹に、この映画はradicalな一面を持っている。人づきあいに疲れて南の島まで逃げてきた主人公タエコだが、民宿ハマダでは、毎朝定時に起こされ、食事時も一人になることはできない。はじめは一人になりたくてしょうがなかったのだが、他人にまったく干渉しないハマダの関係者と一緒にいることが段々心地よくなってくる。本を捨て、予定を捨てて、目の前の世界とただ向き合うというとても個人的な営みは、目的もなければ、制限もない。だから、世界と向き合うことは、自分以外の人と一緒にやっていても苦にならないのである。人と向き合うのではなく、世界と接することを誰かと一緒にやる、そういうゆるやかな共同の形をこの映画は描いている。この作品は、世界の魅力を伝えるのに映画という手段がとても優れていることを改めて僕に教えてくれた。 【wunderlich】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-14 11:25:27)(良:1票) 3.「何が自由か、知っている」 このコピーを見た時、まだ作品を観ていないのに、なぜだか「なんてこの映画を捉えた巧いフレーズだろうか」と思った。 「かもめ食堂」の監督が描き出す新しい映画世界が、きっと「自由」というものの本質をさらっと表現しているのだろうということは、かなり容易に想像ができたからだ。 そしてそれは想像通りに、美しく、美味しそうな描写の中で、淡々と何気なく伝えられていた。 「自由」というものを得るために、必要なのは時間を過ごすためのトランクではなく、その本質を見ようとする「意識」だ。 何もしない時間を、楽しむということは、コツがいる。 個人としての自分を、本当の意味で自立させなければ、本当に自由な時間というもを過ごすことはできない。 そしてそれは、大きな勇気と、経験が要る。 おだやかな時間の描写の中で、この映画は、そういう人間として生きていく上での本質的な「強さ」とその意味を伝えてくる。 ストーリー性が無い分、「かごめ食堂」よりも一層に映画としての面白味は、ゆっくりとじわりじわりと染み込むように伝ってくる。 並ぶテーブル、古めかしいかき氷機、当たり前に広がる曇り空、そういう何の変哲もないワンカットごとに、「情感」が溢れるこの映画の価値は、紛れもなく本物だと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-11-25 14:05:08) 2.かもめ食堂よりもストーリーは無いので、観る人によっては飽きるかも。私はこういう雰囲気好きなので、「旅する気持ちで」観れました。本当に劇的な展開もなく淡々と進むのですが、なぜかエンディングの大貫さんの歌声で涙がこぼれてしまいました。映画観て泣いたのは久しぶりかも・・・。きっと自分でも理解できていない、自分の心のどこかの部分に響く映画だったのかなぁ。最近は技術の向上とともに、映像化不可能だったシーンがどんどん映像化されちゃって、それはそれでいいんだけれども、観る側に想像をさせる余地がなくて、だからこういう、大して語らない映画は貴重なのかも。 【ラジェンドラ】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-10-19 20:49:33) 1.映画館でこれほど生唾が出たことはありません(笑)。 【ジマイマ】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-09-27 20:15:56)
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