みんなのシネマレビュー

愛妻記

1959年【日】 上映時間:107分
ドラマモノクロ映画小説の映画化
[アイサイキ]
新規登録(2008-08-11)【青観】さん
タイトル情報更新(2024-09-01)【イニシャルK】さん
公開開始日(1959-02-24)


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監督久松静児
キャストフランキー堺(男優)多木太一
司葉子(女優)宮原芳枝
藤木悠(男優)石井伍助
白川由美(女優)甲斐純子
乙羽信子(女優)菱刈節子
三島耕(男優)野々宮貞三
滝田裕介(男優)茂木慎作
平田昭彦(男優)深見喬
横山道代(女優)お君
織田政雄(男優)大観堂主人
沢村いき雄(男優)源さん
若宮忠三郎(男優)相模屋主人
加藤春哉(男優)村井
清川玉枝(女優)石井うた
藤原釜足(男優)石井千造
市村俊幸(男優)高岡刑事
脚本長瀬喜伴
音楽斎藤一郎
製作佐藤一郎
滝村和男
東京映画
配給東宝
編集南とめ(ネガ編集)
録音西尾昇(録音)
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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2.大好きなフランキー堺と、大好きな司葉子が共に主演ということで、最初から最後まで心地良く観ることができた。
それにしても、司葉子のなんという可愛らしさよ!
その妻を愛するフランキー堺の何たる晴れ晴れしさよ!
この夫婦は私にとっての理想の夫婦像である。
金でも地位でもない、フランキー堺のふんわりとした人柄に惹かれ、司葉子は結婚した。
これだけでも幸せな気分になれるじゃないか!
いいぞ!この作品!
ほんわかとした幸せな気分に浸れる。
こんな作品、ありそうでなかなかないよ!

司葉子は最初から最後まで噛み付きたくなるほど可愛らしいのだが、個人的に一番可愛いなぁ~~~と思ったシーンが一つ。
それは、司葉子が布団にもぐっていて、そこにフランキー堺が「おじゃまします」と入っていくところ。
この時の司葉子の反応が「いやん。」
ふぇ~~~、え~~~ん、これにはたまらない!
もーーーー、うらやましーい!!
ボクもこんな夫婦生活をしたーい!
ふーふーふー♪
いやん♪ にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-11-04 21:49:42)(良:1票) (笑:1票)

1.う~む、書きたかったことはほぼ全て青観さんに書き尽くされてしまったので、それ以上付け加えることもないんだけど・・・まあ、小生もちょこっとコメントさせていただきます。

それにしても、この映画の司葉子は本当に素晴らしい。女学生時代の友人をたよって郷里の金沢から東京に出てきたという彼女は、まさに天真爛漫でいながら、それがたまらなくコケットリー(誘惑的)だ。しかも、そのことに彼女自身がまったく無自覚であること。その“無垢[ウブ]”なところが実に実に良いのであります。たぶんそれは、この昭和初期にあってもじゅうぶんに魅力的だったんだろう。だからこそフランキー堺の主人公が魅かれ、一緒になろうと決意したことも、素直に納得できる。そして、こんな貧乏作家のところに喜んで嫁いでくれる彼女のような奥さんと出会えた主人公に、大いに「嫉妬(笑)」してしまうんである!

そんなふたりが、はじめて“結ばれた”シークエンスも忘れがたい。とはいえ、もちろんベッドシーン(というか、この時代じゃ“床入り”か)があるわけじゃない。司葉子がフランキー堺の下宿にやって来て、彼の部屋で朝を迎える。その明け方の場面。おたがいきちんと着物姿でありながら、それまでになかった彼女の恥じらいを含んだ様子ひとつで、ふたりがその晩に結ばれたことを、ぼくたち観客はハッキリと知ることになる。案の定、そこでフランキー堺は(貧乏作家のくせに!)「所帯を持とう」と切り出すのだ。・・・このあたりの“奥ゆかしさ”こそ、本作の美質であり、久松静児という監督の持ち味なんだろう。

ともあれ、まだ戦争の影がさしていない昭和初期の生活風景をていねいに素描しつつ、これほど魅力的なヒロイン像を造型し得ただけでも、ぼくにとってこの映画は忘れられない1本になったです。記録よりも、記憶に残り続ける映画。・・・そう、ひとりの映画ファンにとって、それこそが真の「名画」であり、宝物なのだから。

《追記》ユーカラさんのおっしゃる「軍国化」のくだりは、え、そうだったの? と思いもよりませんでした。さすがスルドイ。ただ木下恵介ならともかく、この映画の場合、ああいう兵隊たちや警察の横柄さも含めて当時の日常というかあたりまえの「空気感」であるという、それ以上の含意はないのでは・・・とも思うのですが、どうでしょう? でも、この映画って愛されてるんですねぇ。シミジミ やましんの巻さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-08-21 13:48:08)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 8.00点
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