みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
13.ウンベルト・エーコのあの衒学的な大著を、正統派サスペンスとして要領よくまとめています。原作はそのまま映像化したらとても娯楽映画にならない「言葉と実在」という哲学的な思考を背景としていますが、ジャン・ジャック・アノーは中世の時代背景と雰囲気を忠実に再現し、また登場人物の造形を異形の人間集団のように描くことで私たちのような異教徒にも観て楽しめる映画に仕上げています。ショーン・コネリーの「バスカヴィルのウィリアム」は、彼以外の配役は考えられないほどの好演でした。しかし、この映画で描かれているヨーロッパは、「暗黒の中世」という呼び名にふさわしい状況ですね。同時代の日本はもう室町時代が始まるころですから、文化や政治の面でヨーロッパは世界的にも遅れた場所だったのです。 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-06-21 16:50:03)(良:1票) 12.意味深なタイトルや重厚な映像に気分的にはかなり盛り上がれたのだが、原作を読まずに観たためかミステリとしてはもう一つ決めてに欠ける気がした。謎解きの面白さより、雰囲気を味わう作品かな、という印象がある。今世紀最大の謎、みたいなフレコミだったせいかどうしても空振り感は否めなかった。ただし中世の修道院といういかにもミステリアスな雰囲気や、全体の運びは決して退屈しなかったので、あくまでもコスプレとしては楽しめたと思う。この映画で初めてクリスチャン・スレイターを観た時に瞬間的に感じたのは、こんなにクセの強い、他では絶対に使い物にならない子供を引っ張り出して来て若者の人生を台無しにする、というハリウッドへの激しい怒りであった。ところがどっこい、ちゃんと生き延びたばかりでなくキレた主人公から背景と見分けのつかない脇役まで幅広く演じ始めた時には己の見る目の無さをはっきり自覚したものである。この頃の彼は頬がコケていて可愛かったデスネー。 【anemone】さん 8点(2004-01-17 23:30:09)(良:1票) 11.宗教映画好きのわたしは、家族団らんのときTV放映していたこの作品をみなに半ば無理やり見せて、大顰蹙を買いました。わけがわからん、、、、と。今にして思います。たしかに。。。イングランドのフランシスコ会士で、合理主義に立つ学僧でもあるバスカヴィルのウィリアムは、われわれ近代人のさきがけ。ウィリアムのあとに続いて、つまりアドソにわが身を重ねて、不気味な中世修道院を探検するアドヴェンチャー作品なのかもしれません。わたしとしては、ウンベルト・エコの原作を読みそびれたままになっているのが、心残りです。こっちは迷路的な構図が映画よりもっともっと鮮明らしいです。が、時期を逸したかもなあ。ともかく映画はよく出来ています。(ただし中世の修道院を説明するのにふさわしい素材だとは思いませんが。。。) 【バッテリ】さん 8点(2004-01-17 21:52:37) 10.中世ヨーロッパの修道院に漂う陰鬱さと、知的ミステリがうまくマッチしたダークで怪しい雰囲気のある好作だと思う。こういう世界観は大好き。「バスカビルのウィリアム」というネーミングもセンスがいいし。ショーン・コネリーは役にピッタリでよかったと思うが、それよりあの変態役の人がなんか凄いことになってたのが印象に残る。 【veryautumn】さん 8点(2004-01-13 20:59:17) 9.原作の雰囲気そのままなのがすごい。ショーン・コネリーはやっぱりかっこいいなあ。 【さそりタイガー】さん 8点(2003-12-04 01:58:37) 8.中世のうさん臭さ漂う迷路のようなセットが圧巻!色彩を押さえたカメラもおどろおどろしい雰囲気抜群。古い絵巻物を見たような気になる。 【mimi】さん 8点(2003-11-15 21:31:37) 7.はじめて見たときは、文句なしの10点だったんだけど、今回見たときは何故か8点。何故だろう。そんなにストーリーに新鮮さがなかったことかなあ。でも、全編に漂う独特の雰囲気とショーン・コネリーとクリスチャン・スレーター以外みんな異常な顔で、私は大満足です。特にあのサルバトーレ役の人、特殊メイクだよね???? 【パキサン】さん 8点(2003-08-24 01:13:29) 6.人は何を信じ、何を守るのか。神とは、宗教とは何なのか。ひとつの筋を追っているが、それによって辿ることのできる思考はいくつもの流れに分かれている。素晴らしい作品。 【rain】さん 8点(2003-06-28 16:30:48) 5.原作を読了してから観たので、インパクトの低下は避けられなかった。それでも映画作品としてはかなりの佳作といえる。あの奇怪な顔のサルバトーレは「エイリアン4」や「スターリングラード」にも出ていたね。それにしてもヨーロッパ中世には暗黒面も含めて汲めども尽きぬ深さがある。中世をすっとばしてルネサンスを語っても意味はないのだ。 【ヤークト・パンター】さん 8点(2003-06-19 20:24:47)(良:1票) 4.面白かったです。 【はっぱ】さん 8点(2003-05-13 04:28:24) 3.ごってりした厚みがよかったです。世界にひきこまれました。 【るみ】さん 8点(2003-03-20 22:18:17)(良:1票) 2.映画全般に重い空気が流れる謎解き映画。こういった雰囲気は結構ハマるんです。昔見て面白かったので再度見たら、多少の荒さも・・・。タイトル「薔薇の名前」はメインのストーリーとは関係ない 【しんえもん】さん 8点(2001-10-08 21:19:00) 1.ウンベルト・エーコの原作は20世紀最大の問題作とか言われてて興味持って読もうとしたんだけど、あまりの難解さに50ページくらい読んで断念してしましました。しかし、本作は難解さとは無縁で、「あの原作ってこんな話だったのか!」とそうとう衝撃を受けてしまいました。それにしても、ジャン・ジャック・アノ-の撮る映像は美しいですね。 【ダイ】さん 8点(2001-05-27 01:00:53)(良:1票)
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