みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
2.相当に入り組んだ構造の映画だということは知っていましたが、ここまでとは。 全体像を理解するのは困難ですし、そもそも明確な「答え」すら存在しないような気がします。 今作が描いているのは「パラレルワールド」。 この映画は一人の人間の人生を追うドラマであり、サスペンスでもあり、美しい映像で綴られたSFファンタジー作品でもあるのです。 惜しいのは上映時間が2時間15分と長いこと。 圧倒的な映像美もこの長さだと新鮮味が薄れてしまいますし、着地点がわからなくなる物語なので、かなり疲れてしまいます。 それでも、観た後は誰かと語らいたくなる巧妙さ&美しさ。 賛否のある作品ですが、個人的にはかなり好きになれた映画でした。 ネタバレはこちらでhttp://kagehinata64.blog71.fc2.com/blog-entry-214.html 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-08-02 22:53:46) 1.この監督にとって、創造のテーマは常に「人生とは何ぞや?」というあまりにも根源的なものであり、そしてそれに、恐らく自問自答することに生涯を捧げるつもりなんだろうなー、と、エンドロールを見ながら思いました。というか、このテーマから離れられないんでしょう、きっと。寡作なのは無理もない話です。さて、本作ですが、そーですねぇ、評価は分かれるんじゃないでしょうか。「なんだよ、トト・ザ・ヒーローと同じやんけ!」か、「今度はそーきたか!」か。と書いておきながら恐縮ですが、私はそのどちらでもなく、「やっぱしそーか」でありました。予備知識はなるべく得ずに見たのですが、オープニングの鳩のシーンで「やっぱし・・・」と思ってしまったのでした。別にガッカリしたのではなく、むしろその逆で、ホッとしたというか。『ハロルドとモード』のオマージュと思しきシーンや、『トト・ザ・ヒーロー』とソックリのシーンもあり、相変わらず音楽は素晴らしい。映像も美しく、やっぱりこういうところのこの監督のセンスがすごく好きなんですね、私は。・・・きっと、ニモにとってのリアルはアンナとの人生ではなかったのだろうけれども、心の中ではそれがリアルだったのだと思う。これは、もの凄くそう思う。私は「あの時ああだったら・・・」という妄想はほとんどしないけれども、リアルとは別の人生がやはり心の中にあり、それもまた、私にとってのリアルに違いない、という状況にまさに今あるからで、そういうことって、歳を重ねると大なり小なりあって不思議ではないと思うのです。人生は、いくつかの必然と、無数の偶然で構成されているのだと、やっぱり本作を見て確信しました。どの偶然も、ただの偶然ではなくて、選ばなかった大多数の偶然も、それらは全て意味ある偶然なのです。若い頃見ても、きっと共感できなかった、あるいはサラ~ッと流してしまったであろうと思う作品です。 【すねこすり】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-05-23 22:09:08)(良:1票)
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