みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
10.7点か8点かで迷って、結局8点。 いかんな、ノーラン作品は甘めの点数になりがち。 今作の不満点は大まかに二つ。 第一に、作品内でのリアリティが薄れたことによる、物語への没入感の減退。影の同盟や核兵器はやや荒唐無稽な印象が強く、前作で推し進めたマイケルマン風の犯罪劇から物語が離陸したために、物語に上手く入っていけなかった。 第二に、参考にする映画作品を決めていないため、物語も作風もやや散漫になってしまった。ダークナイト以降のノーラン作品は参考にする映画作品を明確に定めて、それを意識した展開や作風にすることで、作品の質を高めていると私は考えているが、本作は参考とする映画作品は定めていないように思える。本作で制作者が決定的に意識した古典作品はディケンズの二都物語。だが、二都物語は有名作品ではあるものの、ディケンズの悪癖であるプロットの破綻や冗長な文章表現が指摘される作品でもある。つまり、本作においては、参考にする古典作品の選定を失敗したために、作品も散漫なものになったのではないかと私は見ている。 ただ、大いに評価できる点も二つ。 一つは、インセプションからの再登板キャストが多い。ノーラン監督の役者への愛着が感じられて好印象。ケイン御大、キリアン、トムハは常連決定だが、ぜひJGLやマリオン姐さんも、今後のノーラン作品への再登板を期待したいところ。 第二が、ラスト付近のバットマンとゴードンのやり取り。あの場面で涙した映画ファンは多かったのでは? バットマンはゴッサムのヒーローだが、バットマンにとってのヒーローはゴードンであった。これ、演じたクリスチャン・ベールとゲイリー・オールドマンとの関係にも当てはめることができるだろう(クリスチャン・ベールの尊敬する俳優は、ゲイリー・オールドマンである)。何より、我々映画ファンにも当てはめることが可能だろう。90年代からエキセントリックな演技で人々を魅了してきたゲイリーは、そこまで映画好きでない人にとっては物凄く怖い悪役の人でしかないだろうが、我々映画を愛する人間にとってはある種のヒーローだった。そういう意趣があの場面には込められており、ノーラン監督の意外な(?)熱い一面が垣間見ることができて、印象深かった。 【nakashi】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-01-21 22:42:07) 9.ノーラン版バットマン完結編。 トム・ハーディ演じるベインにはヒース・レジャー版ジョーカーほどのインパクトは無いが、臨場感は前二作に比べて上がっており、大量のエキストラを使った市街戦、破壊されるゴッサムなど見どころも多い。 コスチュームデザインを見たときは「もう少し妥協したほうがいいんじゃないか」と思ったアン・ハサウェイのキャットウーマンも、いざ動いてみれば堂に入っていた。荒唐無稽な世界観をリアルに表現するという矛盾した試みに関しては、この三作目が最も成功しているように思える。 ストーリーはヒーロー譚としてのテーマをまとめることを優先した印象で、一本の映画として見た時にはややリズムが崩れている部分があるものの、それは二作目にも言えることだし、完結編ということも考慮すれば十分に許せる範囲内。 ただ、クレイフェイスやハーレークインが見られなかったのはちょっと残念かな。 まあそんなこと言い出したらキリがないか。 【肛門亭そよ風】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-13 18:53:22) 8.おもしろい。 アンハサウェイてやっぱり綺麗。 アンハサウェイ万歳。アンハサウェイみれて幸せ。 アンハサウェイ… となんだかんだ言ってアンハサウェイが一番印象に残る映画だった。 ブロンソンのトムハーディをみて、思い出したように観た。 トムハーディはなんか口についてるからかイマイチ、顔芸ができずもったいなかった。 ごついのは活きてたけど。 ってんで、アンハサウェイかわいい。アンハサウェイ綺麗。アンハサウェイみれて幸せ。アンハサウェイ… おもしろいから、そこそこ期待して観ても十分期待に応えてくれる大作。 長いから飲み物とか食べ物用意して休日か休みの前の夜とかにじっくり観るといい映画。 【おでんの卵】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-05-19 16:03:51)(笑:1票) 7.映画ってこういうことでしょう! 8年の沈黙を破って現れるバットマン。ラストシーンも予定通り。二人のヒロインをどうするのと思ったらそういうことか。 終わったのが金曜日の夜中12時。観客は客電が点くまで誰も席を立たなかった。 ベインとの最後の殴り合いも、日の当たる時間でないと意味がなかったとあとで気づいた。うん、おもしろかった! 【Skycrawler】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-08-25 00:38:48) 6.すごく面白かったです。正直評価が低い方は、ちょっとバットマンに違う物を求めている気がする。 なんか、バットマンをサスペンス映画かドラマかと勘違いしている。 前作が、ちょっとそうした感じの映画に仕上がっていたため、今作でもそのような、映画と期待していたのでしょうか? バットマンですよ。アメコミヒーロー物ですよ。 なので、アメコミヒーローのアクション映画を見に行こうと思った人なら、十分に満足できるはずです。 前作から8年、バットマンが現れなくなって、久々にバットマンが登場という場面では、 見ているこっちも、バットマンが帰ってきた!っとゾクゾクし興奮できました。 内容にしても、大人からティーンエーイジャーくらいまで楽しめる、わかりやすく、入り込みやすいと思います。 今の時期は、アベンジャーズやスパイダーマンなど選択肢に迷う時期だと思いますが、初めての方にもぜひおすすめです。 【シネマファン55号】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-08-20 17:55:25) 5.新しいキャラクターの書き込みが足りないと感じましたが、本当に良くできた映画です。時間を全く感じさせず、あっという間に見終わってしまいました。映像もすごく良いんですけど、音の迫力がすごいです。絶対に映画館で見るべきです。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-08-18 00:53:52) 4.突っ込みどころは両手で数えきれないくらいあります。前作「ダークナイト」のあの緻密さや人を狂気に走らせるような異様さは皆無です。ですが、本作にはヒーロー映画に不可欠な勝利のカタルシスに溢れています。ご都合主義という言葉が似合う駄作に感じる人も少なくないかと思います。自分がレビューを投稿する時点での平均点が7.76点ですが、間違いなく平均点は下がるでしょう。それでも、自分は一観客として、卑怯ともいえるラスト30分の盛り上げ方と風呂敷の畳み方を圧倒的に支持します。 【bolody】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-08-09 22:57:15) 3.文句なく面白い! 【アフロ】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-08-02 03:06:31) 2.善と悪、富と貧、嘘と真、希望と絶望が隣合せで存在している街、 Gotham City(愚衆の街)。 サブストーリーは突っ込みどころが満載で、 その役割を終えると破綻していきますが、 その破綻に気づく間もなくメインストーリーは終焉に向かって突き進みます。 それから、わかりやすい大量の伏線が投入されているので 『気を抜かずに見ることがこの映画を楽しむコツ』です。 前2作を踏襲しつつ、なおそれを超えてゆくことを命題にされる第3作目は 高確率で面白くないですが、今作品はそれには当てはまりませんでした。 前2作を見てなくても十分楽しめますし、 単品作品としてのクオリティも高いです。 万人にお勧めできる作品に仕上がっていると思います。 しかし第2作目で確立したダークヒーローという地位を 維持しきれなかった点は非常に残念です。 サブキャラ陣も充実しており、 ジョン・ブレイクはとても好感のもるキャラです。 しかし今作の一押しサブキャラはなんといってもキャットウーマンですね。 綺麗な顔立ちにもかかわらず精神的にも肉体的にもたくましく、 しかもナイスボディの女泥棒。 信頼と裏切りの狭間を行き来するその姿は、 太ももの内側に拳銃を仕込んでいたらそのまんま峰不二子です。 是非ともスピンオフで『Batman - a burglar called Catwoman』を作ってほしい、 もちろん大人向けに【Restricted】でね(笑) 【はいぷ】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-08-01 23:27:20) 1.見事、クリストファー・ノーラン。 ジョゼフ・ゴードン=レヴィット演じるジョン・ブレイクの「本名」がさりげなく明かされるエピローグのシークエンスを観ながら、この新しいバットマンシリーズを完結させた鬼才監督を思わず賞賛したくなった。 「ビギンズ」でバットマンという周知のヒーローをまったく新しい「黒色」で塗り替え、様々な要素が重なり“伝説”とまでなった続編「ダークナイト」でその「黒色」を漆黒の闇にまで更に深めた同シリーズ。 否が応にも世界中の期待は高まり、ハードルはその分高まった完結編だったと思うが、ベールを脱いだその出来映えは素晴らしかったと思う。 165分と非常にボリュームのある長尺だが、決して「長い」と感じることはなかった。 序盤の展開に対して冗長な感覚も覚えたが、それらも含めてシリーズで描かれたことのすべてが、ラスト30分の怒濤のクライマックスで意味のあるものとして昇華される。 大富豪のブルース・ウェインが蝙蝠男のコスチュームを着て闘う理由は何なのか、この世界における「悪」とは何なのか、そして「ヒーロー」の意味とは何なのか。 シリーズを通して突き詰められてきたそれらのテーマが、過不足なく描きつけられていたと思う。 前作において完全に悪役に食われてしまったヒーローを、更に滅茶苦茶に打ちのめした上で「復活」させる。そういう娯楽映画としての王道をきちんとプロセスとして描きつつ、独特のシリアス性を併せ持たせる。 その卓越したエンターテイメント性が何を置いても素晴らしい。 “ジョーカー”により闇にまで深まったヒーローの黒い造型を丁寧に浮かび上がらせ、遂には白い光に転じさせてみせた。 一作目、二作目の両作を踏まえて描き出されたストーリーと顛末は、クリストファー・ノーランが導き出したこの世界観に合致したとても真っ当な「結論」だったと思う。まさに「THE DARK KNIGHT RISES」というタイトルに相応しい。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-07-29 12:05:07)
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