みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
3.前作に比べると、良くも悪くも「まとまった」印象。前作の物語が、どこへ転がっていくのか、どこまで転がっていくのかわからない動的な面白さを持っていたのに比べると、本作は、何人かの人物の転落の姿にフォーカスした物語で、バイオレンスではあっても静的なものが感じられます。なので、物語の意外性、という意味では、前作よりも大人しいかな、と思いきや。ラストに至って、それはこの結末の意外性を際立たせるための布石であったか、と思わされます。なるほどそうきたか、と。前作では主人公・大友が、のっぴきならない立場の中で彼自身も事態をかき回す存在の一人であったのに比べると、今回の彼は、事態から離れようとし見守ろうとする立場なんだけれども、事態の方が自ら崩壊を起こしながら彼を追いかけてくる。その原動力となるのが、中野英雄のスゴミであったり、加瀬亮のキレっぷりであったりするのでしょうけれど、それを上回るのが何といっても小日向文世のメフィストフェレスっぷり、ですわな。何考えているかわからない人が、一番コワい人、という訳で。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-09-05 14:55:18) 2.前作も、黒のクラウンが印象的だったように、今作もやはり車が効果的且つセンス抜群に撮られていたと、思う…。車のドアの閉まる音が、「バンッ」てゆう軽い音ではなく、「ボスッ…」てゆう重たくて暗いなんとも言えないあの感じ。とてもかっこ良かったです。でもやっぱり、現実に黒のクラウンを見ると、ちょっと恐い。 【小星】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-11-22 12:06:37) 1.『アウトレイジ』の主要な顔でもある黒塗りの車体と、 北野映画の「海」とが組み合わさるタイトルバックから一気に惹き込まれる。 前作にも引けをとらない俳優陣の面構えの強さと、 暗闇に浮かび上がるブルーがかった街路と黒塗り車の光沢の艶。 舞い上がる土埃。そして暗転した画面に響く銃声もまたフェティッシュな感覚を纏う。 今回はどのように煙草を使うかと見ていれば、 「煙草は止めた」との台詞で主人公の変化を提示し、 新井浩文・桐谷健太二人の遺影の前に置かれた二箱の煙草のショット一つによって、 乾いたドラマの中にさりげなく情緒を潜ませるあたりが熟練である。 ほとんど顔を見せない高橋克典の身のこなしも凄みがあり、いい。 映画の締め方にも痺れる。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-11-04 21:20:24)
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