みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
4.毒殺モノで、タイトルが「ヘイトフル・エイト」。日本語に直すと、「八つ墓村」、ですかね。なんでやねん。 雪に閉ざされた一軒家に集うは、一癖も二癖も、いや何癖もありそうな連中。だけどそこに至るまでに、まず雪道を行く馬車に登場人物たちの一部が集まってくるところから描かれて、「リンカーンの手紙」なんていうギミックがここで提示されたりもするけれど、それより何より、登場人物たちのいかがわしさと荒々しさ、そして一帯の雪深さが、強く印象づけられます。 寒さ、ってのは、屋内シーンに入ってからも、吐く息の白さから伺うことができます。 一軒家で繰り広げられる不穏なやりとり。登場人物に当てられる照明も、何だかアヤしくって。 結局、見ていくと、これはやっぱり八つ墓村じゃないのか、という気もしてくるのだけど(どこが?というのは書かないことにしますが)、それはともかく、章立ての構成の利点も活かしてストーリーを不用意に複雑にすることを避けつつ、容赦ない殺し合いを展開させて、我々を唖然とさせつつ、最後のアッサリ感がなかなかシャレてるな、とも思わせて。さらに唖然ともしますけれども。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-04-25 15:37:26) 3.意外に評価が低いですね。パルプフィクションに次ぐタランティーノの名作のように思える。 【MARTEL1906】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-06-02 23:21:58) 2.いつものタランティーノ映画。 山小屋に集いし8人の荒くれ共。こいつらのキャラクター設定を聞いただけでこの後に待ち受ける展開が地獄しか思い浮かばない。 閉鎖された空間で、いつバイオレンスがおっ始まるのかというドキドキ感。貯めに貯めて、焦らして焦らして、ちょっと油断した所でドッカーンというお得意の演出にはわかっていても唸らされる。これぞタランティーノ映画の醍醐味だ。キャストも皆ハマりまっくているし、セットの美術も素晴らしい。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-04-12 08:26:34) 1.まず、クエンティン・タランティーノの相変わらずの映画オタクぶりに、ある種の安堵感を覚えた。 もはや、キャリア的にも、名声的にも、業界を代表する“大御所”として立振舞っても然るべきはずだが、この人は相変わらず馬鹿だ。文字通りの映画馬鹿だ。 どうか、そのキャリアの終着点まで、変わらずこのスタイルを貫き通してほしいものだと思う。 バイオレントな作品群の中でも屈指とも言えるほど、今作も当然のように暴力的で、ブラックユーモアに溢れ、全編通して“血みどろ”である。 ただ、そんな血みどろの中においても、明確なメッセージ性が存在していたと思う。 この嘘つきの悪人ばかりが雁首突き合わせて殺し合う映画は、現代のアメリカ社会の縮図のように見えた。 前作「ジャンゴ 繋がれざる者」でタランティーノは、米国史における紛れも無い「闇」である奴隷制度の憎しみと苦しみを“怒り”というカタルシスで爆発させてみせた。 続く今作も、時代的背景を捉えれば、前作と同様のモチーフのようにも見える。 しかし、この最新作でタランティーノが描き出したかったことは、150年前の奴隷制度時代から今なお根続きで蔓延している差別意識だと思えた。 相変わらず胸クソ悪い事件や戦争ばかりが起こるこの胸クソ悪い社会に対して、特製の胸クソ悪い映画をお見舞いしてやろうという、クエンティン・タランティーノのあの悪戯な笑みが目に浮かぶ。 出張先の新宿での深夜にこの映画を観た。日中の徒労感による鑑賞前の眠気は、3時間超の長尺にも関わらず稀代の映画オタクによる強烈な一撃によって吹き飛ばされた‥‥いや、「八撃」か。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-03-19 13:54:46)
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