みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
32.紀子は、夫の死を経験し、今なおそれが身近に感じているから、他人である夫婦に優しくできたのかもしれない。 と鑑賞して、しばらくして思った。(赤の他人に、心の内を話すことがあるという現象と似たようなものがあるかもしれない) 子供たちは、今の日常が突如失われるかもしれない、そして必ず訪れる。。と、気づいていない。 気づき、考えたかもしれないが、受け入れたくないのでそれを忘れる(忘れようとする)。。。 気づいたときはもういない。(親も、子供も、妻も、夫も、兄妹も・・・順番なんかわかんない) ということに気づかせてくれる作品なのかも。 自分の親が同じぐらいの年齢なので、考えさせられた。 年齢とともに、見方が変わっていく作品だろうと思う。 【へまち】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2023-12-17 16:13:29)(良:1票) 31.家族なんて幻想、というよりは家族なんてこんなものでしょ?というお話です。意外と原節子の出番は少ないなあという印象を受けます。それよりほとんど杉村春子の映画かもしれませんね。終始親に対して毒づいているんですが親の死を目の前に突然泣き崩れるシーン、あれはすごい演出だと思います。個人的には原節子と杉村春子の役は逆にした方が面白いと思います、今のままですといかにもな美人の聖女と憎まれ役のように受け取られてしまいますから。孝行したい時分に親はなしなんて映画を見ていれば普通にわかるものを台詞で言っちゃうのもなんだかなあという感じです。間違いなくいい映画ですけどもうちょっとつまんないと文句を言う人間が多いぐらいでバランスが取れるんじゃないかと思いますね。小津安二郎の真似なんて誰もできないのにこれが神格化されたせいで日本映画がつまんなくなった部分もあるんじゃないでしょうか。まあそれでも大多数から支持を受けているのはきっと似たような経験をした家族が日本にはたくさんいるからなんでしょうね。世界にも似たような人たちがたくさんいるんだったらいいのですが、批評家や作家しか見てない上にオリエンタリズムでも評価されてそうなのが嫌な感じではあります、ってこれは当の日本人にも言えるんでしょうけどね。 【Сакурай Тосио】さん [インターネット(邦画)] 8点(2023-04-24 23:06:38)(良:2票) 30.もっともっと期待してたけど、21世紀の今これが公開したと考えてみるとまぁこんな感じかな。 【aimihcimuim】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2014-08-12 22:02:23) 29.まず驚くべきはこの時の笠智衆さんは49歳だったという事。お爺ちゃん歴ながっ!!いま観ても遜色無い、いや逆に更に核家族化し親戚づきあいの減った現代の方がしっくり来るお話かもしれませんね。この作品は若いうちに観てもピンとこないだろうが、親が死にうる歳であったり、子供が手を離れてきたあたりの方には感慨深いと思う。映画の中で冷たく見える実子だけれど、多少デフォルメされてても実際あんな感じなんだろうな。事実、私も4人兄弟の長女でありますが、実親には細かくてキツイ性格の娘だと言われ、義親には正直で優しい嫁だと言われています。そんなものでしょう。孝行したい時に親は無し、、、か。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-04-01 21:54:35) 28.何と穏やかな老夫婦だろう、癒されるな~。熱海で温泉を満喫したけど、夜は賑やかすぎてなかなか眠れない→翌朝、海を眺める二人「帰ろうか」 かわいいとさえ思えてきます。お気に入りはとみさんが孫に語りかける場面。孫の成長を見守りたいけど、虫の知らせがあったのだろうか、その哀愁たるや尋常ではない。「あんたがのう、お医者さんになるころ、お祖母ちゃんおるかのう・・・」 泣けます。この物語に悪役はいない、みんながとてもリアル。杉村春子さんが演じた「しげ」は嫌われる役かもしれないけど、決して悪人ではないし、酔った父親とその友人を布団に寝かせるなど、優しいところもあります。椅子に寝てるんだから放っておく人もいると思いますけどね・・・ 旦那(中村伸郎さん)は二階行き。「子供より孫がかわいい」は定説だけど、それを否定した周吉、とみ二人の会話も面白かった。小津さんは孫どころか結婚もしなかったのでそんな風に思えたのかもしれません。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-09-01 22:00:52)(良:1票) 27.若い頃に見て面白くなくても、歳を重ねると良さがわかってくる作品というものがある。 私の場合は本作がまさにそういう作品なのです。ごく普通の家族や親戚をごく自然にリアルに演技していて好感がもてますが、大坂志郎の大阪弁は少し違和感あり。 【きーとん】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2010-07-24 17:57:44) 26.序盤で泣いてしまう自分はきっと変じゃない。 【オニール大佐】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-08-09 09:13:40) 25.自分でもなぜなのかは分かりませんが2時間飽きずに鑑賞することが出来ました。日本人特有の心情や感性を本当にうまいこと取り入れた作品だと思います。最後、原節子とおじいさんの会話や、悲しみ溢れる最初と変わらぬアングルには自然と涙してしまいました。海外の方はこれを見て一体どう感じるのかが気になります。何年か、何十年後かにまた見てみたいと思える作品。 【Kの紅茶】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-06 21:38:09) 24.笠智衆という俳優、物凄いハマってますねこの役。ばあちゃんが死んでしまってからの幾多の一人でいるシーン、表にはみえないけど、ジワーっとにじみ出てくる何かがあります。これが俳優の姿なんだろうなぁとも思ってしまいました。そして、原節子。あまりにも美人。静かで単調なようでありながら、まったく退屈しない。2時間以上の作品でありながら退屈しない。時折みせる美しい景色。にじみ出る人の心。どう考えてもやっぱりこれは名作です。 【アンリ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-05 11:17:16) 23.今、どこであるのかを、例えば煙突からモクモクと煙が出ているカットで「東京」と判らせ、冒頭と同じ画を見せることで「尾道」だと判らせ、旅館と海が当然「熱海」で、「大阪」は大阪城のカットをもってくる。今、どの家にいるのかをその前に差し込まれる美容院や病院の看板が語ってくれる。説明セリフやナレーションが無くても画だけで判らせる。 大半が人物が大写しで映される中、例えば熱海での翌朝の老夫婦の後姿や、半ば追い出されたカタチの二人の道端に腰掛ける姿や、一人で朝焼けを見ていたと言う妻に先立たれた父の姿は小さく小さく映し出すことでその寂しさを表現する。老夫婦の尾道の家での会話に近所のおばさんが割って入る。老夫婦のあいだにおばさんがいる、という構図を、妻亡き後もそのまま同じ構図で映し出す。妻のいた場所がぽっかりと空いた構図が強烈な喪失感を演出する。映画とはまさにこういう作品のことをいうのである。しかしそれだけでは傑作とは言えない。この作品は映画として本来当たり前にすべきことをちゃんとしていて、それをベースに小津流の独特の画と独特の間で小津らしさを出し、さらに老夫婦をメインにした「家族」のストーリーの中から、東京で一人で生きる女の物語をラストで出現させるという構成が素晴らしすぎる。終始見せてきた原節子の意味ありげな視線が本当の「東京物語」の伏線だったのである。傑作です。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-16 12:53:37)(良:4票) 22.僕は20代だが、なんとも味わい深い映画で面白かった.一見、退屈でだらだらした映画にみえるが、不思議と退屈さはなく飽きることなく見れた。世間的に見れば家族はバラバラでないのかもしれない。しかし、確実に家族は断裂しているのであってそこがなんとも悲しかった。 【思込百遍】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-10 14:46:06) 21.小津映画はこれが初めてだったのでまず静止画に驚かされました。 悲しい内容ではありますが、日本人の一般的な家族というのをよくあらわしていると思います。 【maemae】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2005-10-30 19:59:03) 20.なんとも寂しい老後ですな、やるせないと言うか何と言うか。 自分も息子達のような行動をしてしまう可能性も大いにあるんで責めれないんだよなぁ。50年前の映画とは思えないほどの出来のよさ。昔の日本映画って本当に凄かったんだね…。 【ふくちゃん】さん 8点(2004-12-26 05:34:48) 19.おばさんの嫌味がいい味でてます 【のりまき】さん 8点(2004-12-07 20:53:00) 18.懐かしくて美しい。全てに時代が感じられ、淡々とした一つ一つのやりとりに深みがある 。こういう作品が色褪せることはないのでしょう。 【KING】さん 8点(2004-06-17 09:54:13) 17.さすがに名作です。わたくしごときがあらためて評すべきところなどありません。しかし、小津作品はこれ一本しか観ていません。名作だと認めながらも、なぜかその他の作品に触手が伸びないのです。どことなく「覗き見」しているような、後ろめたい感じがするのかもしれません。例のローアングルのせいかな。でも繰り返しておきますが、さすがの名作であります。 【バッテリ】さん 8点(2004-02-12 22:06:22) 16.この時代生まれてなかったのに、なぜにしみじみ懐かしいのでしょう。日本の映画。 【あべ】さん 8点(2004-02-11 01:02:38) 15.実の子供だから、親には冷たく当たってしまうのは仕方の無い話ではある。なぜならば、そこ関係の間には「親子の甘え」が存在するのだから。ひるがえって、嫁の紀子は多くの方が指摘するように、真の親子の甘えが無いがために、献身的な役を演じ続けなければならなかった。それを「ずるいんです」という言葉に込めさせる力量を原節子には感じさせる。それを知ってか知らずか紀子の言葉を肯定することで生じる親としての寂しさを避けるかのように父親はサラリと流す。映画=芸術ではないと思う私でさえ、人間が生きる上で欠かすことの出来ない家族的なつながりを、となりからのぞいているような絵づくりに芸術性を感じなくも無かった。 【クルイベル】さん 8点(2004-01-18 12:51:49) 14.新しい家族を形成する過程の中で、旧家族が崩壊していくのは必然のこととは言え、そこには様々な感慨があってしかるべしです。旧家族を守ってきた人、新しい家族を守らなければならない人。もちろん、新しく形成された家族でさえもやがては崩壊していきます。愛情や憎悪といったものに関係なく、必然的に繰り返される別れ。この永久的に続くと思われる輪廻転生の流れを、父母が息子を訪ねるという場面に限定することで輪切りにし、家族を構成している一人一人の思いををわかりやすく提示しています。すべての人が家族と言う枠組みになんらかの形で取り込まれている以上、この物語は、観客の置かれている様々な立場によって、それぞれの視点を生み出し、不安、怒り、孤独感や連帯感、さらには死生観や無常観といったものまでを内包するボリュームのある作品になっています。もちろん、主人公はあくまでも旧家族を守ってきた老夫婦であり、家族は彼等との関係の中で描かれ、彼等に対する同情的な眼差しが全編にわたって存在しています。その意味で、「年を重ねないとわからない映画」という思いは、この映画には必ず付きまとうことになるでしょう。小津監督の俯瞰や移動を徹底的に排除した独特のローアングルによる画創りについては、語り尽くされた感がありますが、時折挟み込まれる静物画のような人物のいない静かなカット。いつもこれにやられてしまいます。 【スロウボート】さん 8点(2004-01-12 17:55:14)(良:1票) 13. 【veryautumn】さん 8点(2004-01-08 15:19:31)
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