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【クチコミ・感想(8点検索)】
2.公開当時、本作について「医者のくせにフランス語が何一つわからないなんておかしい」と批判する記事を読んだ記憶があり、それがおかしなことなのかどうか私にはわかりませんけれども。 ただ、映画にツッコミを入れること自体は私も嫌いではないですが、あくまでそれは、そこに「思わぬものを見た」からであって、だから作品自体がダメだとは、できれば言いたくない(たまに言っちゃうけど)。映画の中の矛盾は、しばしば映画の作為でもあるのだから。 その意味で、本作は、言葉の違う異国で、何の前触れもなく、まるで神隠しのように妻が失踪してしまい、取り付く島がない、というオハナシ。それで十分。もし問題があるとしたら、所詮、英語はどこでもある程度通じちゃうので、まだまだ主人公の孤立感としては甘いんじゃないか、とか(英語の苦手な人間のヒガミですスミマセン)。主人公が医者にしてはやたらガタイが良く、やや過剰な手ぶり身ぶりをやってみせ、これでは医者じゃなくってハリソン・フォードそのものじゃないか、とか。 でも何の特徴もない主人公よりは、この方が、いい。ハリソン・フォードもこの頃は、ピーター・ウィアー作品に続けて出演してクセのある役をやったりして、模索していた時期かもしれない。 で、彼の演じる主人公のもとから妻が忽然と消え、何をどうしてよいのやら、主人公も、それを見てる我々も、全くわからない、という魅惑的な謎。 試行錯誤が続くようで、意外にトントン拍子に謎に迫っているようでもあり、このあたりが、ジックリ感とサスペンス感の、さじ加減。映画の進行はやや地味なところもありますが、その中に、屋根の上という不安定な舞台を取り入れ、アクセントをつけています。さしずめ、「巴里の屋根の上」といったところでしょうか。屋根の斜面を自由落下のごとく無制御に滑り落ちる、品物の数々。どこまでが演出かわからない、映画の外にまで滲み出てくるような不安定感。 オハナシ自体は何だか、最後まで、大したことないような気もするのですが(笑)、ラストではちゃんと余韻を残していて。多少地味ですが、サスペンスの佳品、と言ってよいのではないでしょうか。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-04-11 10:10:11)
1.ストーリー自体は格別面白いわけでもないですし些か冗長な感じもしますが、これが実に惹きつけられるのです。例えば屋根の上をスーツケースを持って歩くシーン、リチャードの心情の表われや靴がスッーっと落ちていく巧さ、鳩の存在までもがとても良い。それから犯人との取引きシーンの緊張感、赤いドレスの妻と赤いスカートのミシェルの交差などなど、どの場面をとっても取り分け派手なシチュエーションではないのに一つ一つに気分が高揚させられます。それに大の男三人が痴漢撃退スプレーでやられて慌てふためくところなんてユーモアも感じさせます。謎めいた女の怪しげな雰囲気も良いですし、大スターハリソン・フォードも役者ハリソン・フォードとして良いのです。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-03-22 18:54:21)
マーク説明 |
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《新規》 | :7日以内に新規投稿 |
★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
39人 |
平均点数 |
5.56点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 1 | 2.56% |
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3 | 3 | 7.69% |
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4 | 7 | 17.95% |
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5 | 7 | 17.95% |
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6 | 10 | 25.64% |
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7 | 7 | 17.95% |
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8 | 3 | 7.69% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 1 | 2.56% |
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【その他点数情報】
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