みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
27.ダーティハリーなどで悪を問答無用で断罪してきたイーストウッドが描くからこそ、深い意味を持つ。 従来までの勧善懲悪の西部劇へのアンチテーゼになっている。 この作品以降、イーストウッドは人間の業と赦しについて一貫して描き続けている。 【アクアマリン】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-07-28 18:23:51) 26.2016.03/14 3回目鑑賞。主題歌がイイネ! 俳優陣いいね! 四半世紀経ったが今も変わらず優れた作品。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-03-14 21:53:08) 25.説明がしづらいんだけど心にしみるものがあった。最愛の妻を得て改心したんだけど、やはり業というのか、逃れることができない運命というのかにしばられてしまう悲しみみたいな感じ。ジーンハックマンモーガンフリーマン二人の名優もクリントイーストウッドの名作に華をそえた。賞獲りになったはやっぱり映像演出面の評価をもらったような気がする。レトロをうまく現代風にアレンジして違和感無く観客を引き込ませるとこなんか。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-23 13:22:05) 24.さすがにクリント・イーストウッドと唸らされました。西部劇という枠を超えて完璧なまでに仕上がった実に見応えのあるいい映画でした。保安官ジーン・ハックマンも凄い迫力!! 【白い男】さん [地上波(字幕)] 8点(2011-03-09 23:52:02) 23.さすがは「ブレードランナー」の脚本家だけあって、バイオレンスの皮をかぶりながら効果的に哲学を語っています。主張自体は「人を殺すことに正義もへったくれもない」というありがちなものなのですが、それをSFアクションや西部劇といった舞台でやってしまうのが巧いところ。こうした目の付けどころの良さ、またアンチテーゼをやるにしても、王道を理解した上で、それを丁寧に解体していくというジャンルへの愛情があることにより、ただの変わり種に終わらせず、正当な西部劇の系譜の中で語られる作品となっています。。。出色なのは憎まれ役たる保安官で、多くの修羅場を経験してその名は広く知れ渡っており、無法者が溢れる時代に街の秩序を守るべく時に手荒な手段も辞さない、そして家族はなく職務にのみ生きているという設定は、通常の西部劇であれば正義の執行者として描かれるべき人物です。荒っぽいところはあるものの、街の平和を守るという目的のための手段として逸脱した行為をとっているわけでもなく、「物語をどの視点から見るのか?」という点において憎まれ役となっているに過ぎません。他方、主人公ウィルは正義とは正反対の人物です。「なぜ殺したのか覚えていない」という殺人まで犯してきた人物であり、彼が生きながらえ、家庭まで持っていることを許せないと考える人は多いはず。そんな極悪人であっても、観客は彼の視点から物語を眺めることでウィルに愛着を覚えます。つまり正義とは多面的であり、その姿はどの視点から眺めるかでころころと変わってしまう脆弱なものです。一方で人を殺すことは「そいつの過去も未来もすべて奪い去る」絶対的に確かなものであり、曖昧な正義を振りかざして人を殺すことがいかに横暴なことかをこの映画は説きます。ウィルは賞金の対象となっているカウボーイの一人を殺しますが、彼は娼婦の顔を切り刻んだ男ではなく、それを止めようとした男でした。事実を知っていればウィルはこのカウボーイを殺さなかったはずですが、無知や誤解によるものであっても、殺した後にその行為を取り消すことはできません。それが人を殺すということなのですが、ウィルはその虚しさを知っているにも関わらず保安官を殺しに行きます。そんな彼の背後に映る星条旗を見た時、大勢の敵がいる酒場にたったひとりで乗り込むウィルの如く、これはイーストウッドが覚悟を決めて作った映画だと確信しました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 8点(2009-12-21 16:25:10)(良:6票) 22.イーストウッドって歳とってもかっこいい人ですね。「ぬ~」っと酒場に現れたときは鳥肌もんの渋さでしたよ。主役を堂々と張れる役者なんだな~。 【マリモ125cc】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-27 08:09:40) 21.許されざる者(Unforgiven)ってタイトルが秀逸ですね。殺しは殺し。どんな理由があろうと決して正当化される行為ではないということを非常に淡々と描いています。美しい映像と役者の演技で徐々に話に引き込まれてゆきました。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-05 19:00:09) 20.単なる西部劇で終わらないとこがさすが。イーストウッドは傑作を生み出したと思います。 【mighty guard】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-23 01:28:02) 19.ラストで一気に盛り上がり、「ここで終わればベスト!」ってとこで終わってくれた。とてもいいラストだった。決して善人ではない。だけど、渋くてカッコイイ。そこがまたいい! 【Syuhei】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-17 17:53:08) 18.しぶいってこの人にある為のような言葉ですな・・。 良い表情しますね。 【名探偵コナン・ザ・グレート】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-03 19:54:06) 17.ミスティック・リバーやミリオンダラー・ベイビーの無常観がもうこの頃から出てますね(イーストウッドの監督作品はこの3本しか見てないんですけど・・・)。この映画では、人づての話が真実とは違うふうになっていくのが印象的でした(作家の話や売春婦の話など)。この主人公も、冷酷非道な面ばかりが言い伝えられてしまうんだろうか。 【ゆうろう】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2005-08-29 14:02:15) 16.これイーストウッド作品で私は一番良くできていると思います。泥に這いずり回ってるシーンなんて、しつこいくらいだった。そんなイーストウッドの努力が見えたので。でも彼にはコレが限度かなぁ。 【さら】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-01 10:50:28) 15.僕の場合「ダーティハリー」もセルジオ・レオーネとイーストウッドが組んだマカロニウェスタンも観たことないので(というより、クリント・イーストウッドの映画を観るのはこれが初めてなので)、ひょっとすると見当違いの意見かもしれないけれど、この作品はイーストウッドが自らのキャリア、すなわち西部劇のヒーロー、あるいは強い男(つまりは強いアメリカ)というイメージ(幻想)と決着をつけようとした作品ではないか、と思えた。例えばそれは、イーストウッド演じる老いたガンマンが馬になかなか乗れなかったり、銃の腕が落ちていたり、という場面、あるいは伝説のアウトロー、イングリッシュ・ボブが保安官にメタメタにのされた上に、実は過去の伝説がでっちあげであったことを暴露されてしまう場面に顕著に表れている。或いは「人を殺める」という行為に関する描写もそうだ。作品の中で彼は何度も、人を撃ち殺すことが英雄的行為でも何でもなく、ただ人の一生を「無」に返すだけのことだ、と繰り返し説く。僕はこの映画を観ながら、ジョン・レノンのことをふと思い出した。彼はビートルズ解散後に発表した「ゴッド」で「僕はプレスリーもボブ・ディランもヒトラーも信じない。神も、そしてビートルズも信じない」と歌ってファンを驚かせた。彼はこの歌で自分の中のビートルズと決別し、「もうあの楽しい頃、みんなで無邪気に夢を見ていられた頃には戻れない」と宣言することで、新たな一歩を踏み出そうとした。きっとイーストウッドも同じような気持ちだったのだと思う。この「許されざる者」はそんなジョン・レノンのソロ作品の多くと同じく、とても野暮な作品(つまり「そんなこと、わざわざはっきり言わなくてもいいじゃんかよー」と言いたくなる感じ)だと思うけど、その分、作り手の誠実さを感じる。 【ぐるぐる】さん 8点(2005-01-20 19:52:20)(良:2票) 14.使い古された西部劇なのに、新鮮で面白い。 【★ピカリン★】さん 8点(2004-06-16 23:05:51) 13.年老いた伝説のアウトローが、子供たちの将来のため賞金を得ようと、かつての仲間と、彼の名声に憧れる若者の誘いに乗る。町では強引に暴力で正義を強要する保安官が殺しを許さないと警戒する。賞金の魅力に惹かれて伝説的殺し屋までもが小説家を引き連れてやってくる。と、ここまでは何とも、魅力的な西部劇の設定となっている。ところが、である。年老いた主人公は久々に撃つ銃が当たらない。足腰が弱って馬にもなかなか乗れない。一人前に悪ぶる若者も、いざ人を殺してみると、途端に取り乱し、酒に逃げ、金もいらないと言い出す。伝説の殺し屋はその名声が嘘っぱちとわかる。力こそが正義と信じる保安官も市民から恐れられるだけで尊敬もされない上に、かつての仲間が殺されたことに怒った主人公に殺されてしまう。まあ、現実はこんなもんだよ、ということなのか。報道や伝聞は誇張され、美談仕立てにされ、ふんだんに嘘が盛り込まれているものだ。これが、人間が作り出す社会というものさ。誰からも憎まれる悪人が撃たれ、悪いことなど一切しないヒーローが生き残り、そして去っていく「西部劇」がここに死んだのだ。これ以降、西部劇は新たな方向性を模索して行くことになる。イーストウッドは、この作品により、自分を育ててくれた西部劇に対して見事に恩返しをしたのかもしれない。 【パセリセージ】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-04-06 23:56:13) 12.好きですこういう映画。最近の映画にしては派手さも無いし展開もゆっくりしてるけど、それは「重厚」という言葉に置き換えられると思います。「荒野の七人」のブリンナーのような完全無欠のヒーローも格好いいけど、老いぼれた男の生き様を見せてくれるこの映画の主人公も別の意味で格好いいです。 【アーリー】さん 8点(2004-03-02 01:06:26) 11.元殺し屋の老いぼれガンマン、ウィリアム・マニー。この役はクリント・イーストウッド以外演じられないであろう、まさにハマリ役だ。そして最後の西部劇と言えるかもしれない。クライマックス、酒場にマニーが乗り込むシーンは思わず息を呑んだ。射撃が正確というわけでもなく、早撃ちというわけでもない。実戦においては何処まで冷静でいられるかが生と死の分かれ目なのだろう・・・なーんて思って見たりしてね。ウエスタンには珍しくいろいろ考えさせられる映画で、見るものによって感じ方も変わるでしょうね。 【カズゥー柔術】さん 8点(2004-02-29 05:32:12) 10.ジョン・ヒューストンの同題名映画(Theがついていないという違いはあるが)と関係無いにも程がある。今からでも遅くないから題名変えなさいって。オスカー取っちゃあ、それも無理か。イーストウッド監督主演の西部劇、確かにここには、セルジオ・レオーネの語法なども折り込まれており・・・が、先鋭的な描写にまではなっていない。「ちぇっこんなポンコツ3人組のお話に付き合わされるのかよ~」という思いもあり、正直前半は、しょうもない映画じゃないかと物足りなく思ってたんですけどねえ。イーストウッドが体調崩すあたりから、反対に、映像が力を帯び始める(ような気がする)。なかなか計算されてますな。この映画には、通常のヒーロー物みたいな、キャラvsキャラの戦いは無く、基本的に、人間vs人間の戦いが描かれる。みんな弱いのです。しかしジーン・ハックマンはこの中じゃ例外的にエキセントリック、彼のはまり役です。彼にはゼヒ日本に来て時代劇で悪代官役をやってもらいたいもんだ。そしてイーストウッドとハックマンの対決は、「人間vsキャラ」の対決でもあります。こういう映画をイーストウッドみたいな人が撮る事に意義がある・・・のでしょう、きっと。映画観る時にゃあ、過去の映画史、観る側の過去の映画体験、そういったものを切り離して観る事は、おそらく不可能ですから。 【鱗歌】さん 8点(2004-02-15 13:47:02) 9.ラストガンマン---言ってしまえば夢の無い映画だ。目にも留まらぬ早撃ちで悪役を次々と撃ち倒す、そのようなヒーロー像はこの映画によって殺されたと言っていい。善玉が悪玉を懲らしめる、西部劇の醍醐味であった「勧善懲悪」はもはや時代が許さないのだ。世の中はそんなに単純じゃない。人を殺せば罪悪感に襲われる。どんな奴だろうと死とは死である。西部劇の中でなら人殺しが許される、などということは決してないのだ。 ウィリアム(イーストウッド)は何故復讐に向ったのか。正義ではない。悪でもない。仲間の敵討ちだ。私的な理由だ。保安官だって自らの「正義感」に従ったまでだ。じゃぁ何が正義なのか。我々は何を憎めばいいのか。世の中は混沌としている。暴力と死を繰り返す人間たち、それこそが「許されざる者」である。 このような映画が製作され、しかもアカデミー賞まで受賞してしまってはかつてのような西部劇は二度と現れないだろう。この作品こそは「ラストガンマン」である。 【紅蓮天国】さん 8点(2004-01-12 15:38:41)(良:4票) 8.ただの西部劇じゃないよ。クリント・イーストウッドかっこよすぎ。 【Keith Emerson】さん 8点(2003-11-15 21:40:20)
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