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【クチコミ・感想(8点検索)】
4.ちょっと変な話。赤く染まる骨、夫婦の会話の途中に聞こえる何かの声、娘の夢を頼りに本を返してもらいにくる女、屋根瓦にどこかから落ちてくる小石の音。はっきりとした「怪談」ではなく、ちょっと変という程度の「怪異」。この雰囲気がいい。サラサーテの呟き。あきらかに何か語っているのだが、よく聞き取れない、もしかするとよく聞き取れないように呟いているのかも知れず、自尊心がハッキリ語らせようとしないが、心の中にしまい続けているのもつらい、という想い。それが次第に嫉妬とか怨みとかに固まっていく。内にこもって骨を血で染めたり、ちぎりコンニャクの山を作ったりする。生きていると勘違いしている者の夢なのか、ストーリーは次第に曖昧になっていくのだが、画面は実に明晰なのだ。おどろおどろしさよりも、カラッとしたユーモアが漂ってくる(たとえば盲人三人の決闘シーン)。清順の世界とは、これだったんだ、あまりに明晰なゆえに掴み切れた気になれない夢魔。そして男2女1の三角形が繰り返されていく。嫉妬。外れた1が怨みを抱きながら2と並んでいる怖さ。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-08-23 10:01:37)
3.難解ということでリンチの名前が挙がるんでしょうが、鈴木清順という人はどちらかというとゴダールの系統だと思います。映画文法を意図的に壊してますから。でもその部分だけであとは完全な独自の世界感を持っている。この作品では”あの世”というあいまいなものを彼の独特なセンスでもって描いているので余計に奇怪なものとなってます。驚かされるシーンは挙げればキリがないのですが、ひとつ。青地の現実と妄想(妄想も現実かもしれない)の中、小稲(あるいは園)が着物を脱ぎます。そこでオッパイもあらわにニッコリとポーズをとるカットが一瞬映し出される。ゴダールの踊らないミュージカル『女は女である』のアンナ・カリ-ナを彷彿させますが、こちらはオッパイ付きですからこちらの勝ち、、(冗談ですよ)。もうこのシーンだけでこの映画を愛せます。大正浪漫三部作の中でこの作品だけ未見のままで、本年ようやく観ることが叶った作品なのですが、期待を裏切らない傑作でした。これは今後、何度も観ることになると思います。 【R&A】さん 8点(2004-10-19 15:34:30)(良:1票)
2.まるで夢のような無秩序をひとつひとつ絵のつながりだけを見ているようだった。 理解しがたい絵もあれば、見惚れる絵もあった。 【michell】さん [DVD(邦画)] 8点(2004-09-15 11:40:47)
1.かなり妖しい映画、きてます。おれはこういうの好き、原田芳雄など個性派キャストも効いている 【たましろ】さん 8点(2003-10-17 00:52:01)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
60人 |
平均点数 |
7.57点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 1 | 1.67% |
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3 | 3 | 5.00% |
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4 | 6 | 10.00% |
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5 | 5 | 8.33% |
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6 | 4 | 6.67% |
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7 | 4 | 6.67% |
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8 | 8 | 13.33% |
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9 | 12 | 20.00% |
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10 | 17 | 28.33% |
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【その他点数情報】
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