みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
15.終戦記念日に放送されていて、皆さんの評価も高いので観ましたが、長いのに中だるみもなく一気に観れました。多数の有名な役者の迫真の演技に圧倒されました。終戦記念日に観るのにふさわしい作品です。 鑑賞後、ネットで宮城事件や国民神風隊について調べました。事件の詳細や登場人物の写真を見て、ますますこの作品について興味が深まりました。近いうちにもう一度鑑賞するつもりです。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-08-15 19:03:49)(良:1票) 14.「畑中もうよせ それが未練というものだ」 「未練」という言葉を突きつけられ、絶句する黒沢年男演じる畑中少佐の表情が、愚かで、悲しい。 彼らが信じて譲らなかったものの“正体”は、一体何だったのだろうか。 いや、果たして、“正体”なんてものは、そもそも存在したのだろうか。今となっては、甚だ疑問である。 ともかく、愚かにも始められ、愚かさに愚かさを重ね続けて、取り返しのつかない事態に陥った「戦争」を、“国”という愚かさの中枢にいた人達が終わらせようとする。 それは、どれだけ恭しく宣おうとも、どれだけ高らかに宣言しようとも、決して「偉業」とは表すことのできないこの国の「始末」のつけ方だった。 ただし、だ。 いかにも知った風に、「愚かだ」と断罪めいた思いを抱けるのは、我々が戦後70年の現在に生きているからに過ぎない。 愚かしさも、虚しさも、それがあの時代に唯一許された価値観だったことを、こういう映画を通じて、思い知らなければならないと思う。 「愚かだ」というのは、あくまでも戦後の価値観であり、あの時代に生きた彼らに、その価値観に辿り着くための術はほぼ無かったのだろう。 辿るしか無い帝国崩壊の道筋。その真ん中を往く彼らは皆、終始“脂汗”を顔面に滲ませている。 暑く、重苦しい1945年の夏の日。 その一部始終を語る仲代達矢の渇いたナレーションが、虚無感を助長する。 暑い夏の日から70年。 日本は、日本人は、何が変わり、何が変われていないのか。 今一度、この国のすべての人が考えるべき時なのではないか。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-10-23 19:32:29)(良:1票) 13.戦争を知らない世代の私にとって、日本の歴史の1つの転換点を知るということの点で素晴らしく見る価値のある映画だと思った。 確かに軍国主義の教育があり国民に狂信的な何かがあったかもしれないが、それ以上に極限の状況に置かれては人間は感情が高ぶり正常な判断が出来なくなる、論理が破綻していようが突き進んでしまうことがあるということを思い知らされた。 今だから何とでも言える部分はあると思う。時代が悪かったで済ましてはならないが、戦争が続いて起こり異常な状態が長引いていると、どんな人でも賢明な判断をするのが難しい状況だったのは確かだ。 今を生きる者として、この時代に生きた人がいるから今があるという事実を胸に、当時のことを繰り返さずに平和を続けなければならない。 【さわき】さん [地上波(邦画)] 8点(2016-09-11 16:31:56) 12.オリジナルの方です。CSでやってました。(がっつりネタばれ) 命を捨ててまで国や家族の為に戦っていた兵士たちが そんな簡単に大人しくなるのかなぁ。って漠然と思っていましたが 終戦の日にこんなクーデーター(未遂)が起きようとしていたのですね。 あと、玉音放送は生放送だと思っていましたが 録音だったのですね。 色々と自分の知識不足を実感した映画だったのですが 白黒なのが逆に生々しく映りました。 特に陸軍団長である森赳氏が殺されてからの緊迫感 凛として軍の要請(銃をつきつけられている)を拒否するNHK職員(加山雄三とは) そして陸軍大臣である阿南氏の切腹。 見応えのあるシーンが満載です。 リメイク版はテレビで放送されていましたが、途中からの鑑賞で やっぱりオリジナルが良いので、こちらだけのレビューです。 【シネマレビュー管理人】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-08-15 15:37:12) 11.2015年版をもうじき観るので、岡本版を見ておこうと鑑賞。もうね、圧倒されっぱなしでした。内容がめっちゃんこなんですよね。だけどこれが史実に基づいてるという事実。真実が不明で脚色している部分も多いだろうけど、事件としては全て起こっている事実。その狂気。錯乱していないのに追い詰められた大日本帝国の終焉の狂気。特に黒沢年男さんが演じるキーマン畑中少佐の鬼気迫る迫力。もう何しゃべってんのかわかんないんだけど、圧がすごい。あと天本英世さんが演じる横浜の佐々木大尉も滑舌ワル過ぎて訳わかんないんだけど、勢いが止まらない。三船敏郎さんが演じる阿南陸軍大臣の沈静しつつ覚悟を決める迫真の演技。モノクロでかつ長編ながらも全く遜色を感じさせない、まるで記録映画の様な素晴らしい作品でした。鑑賞後に不明な点を改めて調べたりして、終戦についてもいろいろ勉強になりました。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-06-03 23:43:46) 10.だらけた時に響き過ぎる 【マンデーサイレンス】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-11-06 22:00:04) 9.史実に基づいて、終戦間際の日本の運命を決する数日間を描いた秀作。登場人物たちの「汗」が緊迫感あふれる事態を象徴している。最高戦争指導会議でポツダム宣言受諾をめぐる議論が続く。対ソ連外交の失敗もあって結論が先延ばしとなり、大臣といえど下からの突き上げで早期終戦をなかなか語れない。徹底抗戦派が強く主張すると、「場の空気読み」で異論を出しにくくなる。これは、指導層(官僚)の無責任体質や「勇ましい意見を言ったもの勝ち」的なもので、現代でも似たような例はある。多くの都市が空襲で焼かれ、原爆を2発落とされてもなおポツダム宣言を拒否し本土決戦を叫ぶ若手将校たち。宮城事件を詳細に描写しており、もしこれが成功していたら、混乱に乗じてソ連が北海道を占領し日本が朝鮮半島のように分断されたかもしれない。そう思うとゾッとする。畑中少佐役黒沢年男は終始ギョロ目で狂気を演じており好演。ナレーションの状況説明が適切で、ポツダム宣言をめぐる議論から玉音放送に至る経過がわかりやすい。 【風小僧】さん [映画館(邦画)] 8点(2015-09-03 19:36:23) 8.『昭和天皇論』を読んだあと、観たくなってレンタルしました。とくに矛盾するところもなく(なかったように記憶している)、丁寧に丁寧に製作されたんじゃないかと思いました。映画の舞台となった昭和20年8月15日と、この映画を製作した昭和42年、そして現在の太平洋戦争のイメージを重ね合わせると胸が熱くなる。あのころの未来に僕らは立っているのだと。 【ようすけ】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-10-02 23:50:04) 7.阿南陸相の自決前の言葉は身に沁みました。阿南惟幾の真意については諸説あるようなので、本当に本土決戦を望んでいたかどうかは分からないみたいですね。なんとも興味深い人物だ… 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-05-01 22:08:37) 6.天皇は、日本一のカリスマであった事がよく表わされた1日だったと思う。閣議でも、なかなか意見がまとまらない所を、天皇の一言で、終戦へと一気に決まり、それを国民へ発表するのも、当時の総理でも、現場の司令官でもなく、天皇がする。日本のいちばん長い日の主人公は間違いなく、天皇陛下その人である。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-07 23:06:10)(良:1票) 5.日本にとって長い長い24時間を多角的に描いたずっしりとした作品。主役なし、女優も一人(ちょろっと)しかでてこない、事実とは思いたくないぐらいさまざまな立場の男たちの苦悩と暴走が凄まじい。軍国主義の思想はほんとに恐ろしい。戦争なんてやるもんじゃないね。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-07-07 14:09:46) 4. こんなことが本当にあったかと思うと恐ろしくなります。こういう作品はリメイクしてぜひ若い人にも見てもらいたいなぁ。商売になるかどうかわからないけれど。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-09-15 21:55:42) 3.日本人が戦争を語るということは、実はかなり難しい。この映画だけでも、いろんな考え方の人が出てくることからも明らかなように、何を大事に考えるかによって、行動に大きな差が出てくる。しかし、それぞれの相反する主張が、理屈としては、ちゃんと筋が通っている。そこがとても難しい。個人的には、この映画をみてはじめて知った事実もあり、とても勉強になった。また、笠智衆と三船敏郎という対照的な雰囲気の2人が心通じ合う場面は、映画的にすばらしい。武士道を感じさせる名シーンだと思う。生まれた時点で、戦後を生きねばならない日本人として、一度は見ておきたい作品である。 【wunderlich】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-11-15 01:59:16)(良:2票) 2.日本人ならば知っておかねばならない一日であり、忘れてはならない一日、思想の左右を問わず見ておくべき作品ではないでしょうか。だから戦争反対、9条を守るべきなのか?いやいや日本は日本人が守るべきなのか?中国、韓国等に平身低頭謝り続けるべきか?日本としての自主性、独自性を貫くべきか?「東京裁判」や本作などは学校で鑑賞し議論すべき映画だと思うんだが、実際はこのあたりの歴史は端折られてしまうのが残念。 【亜流派 十五郎】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2005-04-20 22:17:38) 1.台詞が説明口調ぽいところが気になるが、効果音をほとんど用いていないため、終戦の「儀式」が進められる場の緊張感が伝わってきて良い。あと、阿南陸相(三船敏郎)と鈴木貫太郎首相(笠智衆)の名演技。 【からがも】さん 8点(2002-11-14 03:01:32)(良:1票)
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